地獄でなぜ悪い
「地獄でなぜ悪い」
なんだこの文は…
と思う人もいるだろうが、これは星野源さんが2013年に発表したシングルのタイトルである。
私はこの曲に救われることが多々ある。正確には、この考えを持っている星野源という人の存在と、そこに共感する、この曲を聴いている人々の存在に救われるのだ。
至極共感する歌詞である。私は、この世は楽しいことが多い反面、つらいこと、苦しいこと、逃げたくなることばかりの地獄だと思って生きてきた。やってられないことも多い、理不尽なことも多い、全部投げ出して遠くへ逃げてしまいたいと思うことばかりの世の中である。
この世は地獄
その思いはずっと持っているが、周りに言っても「暗い人間だ」、と一蹴される自信しかなく、この感情をため込んで生活していた。
この曲を聴いたとき、この世は地獄であるという一見受け入れられなさそうな考えを堂々と歌い上げ、かつ地獄であることを受け入れたうえで諦め進んでいる彼の存在にとても救われ、アップテンポな曲にもかかわらず涙を流した記憶がある。
そして、自分が口にできなかったこの考えも、意外と多くの人が心の根っこに持っているものなのではないかと思うようになった。
自分の本性は人に受け入れられないと思っていた私が、順風満帆そうに見える人も、周りから愛されているあの人も、実は自分と同じような部分があり、それと闘いながら生きているのかもしれない、と思えるようになった曲である。
良くも悪くも自分だけが特別なはずはないのだ。みんな苦しんでいるんだからお前も苦しめ!
地獄でなぜ悪い!!!
と自分に言ってあげられたことは、自分のなかで非常に大きな出来事だった。
このことを声高らかに周囲に言う勇気はまだないので、noteに書き留めておくだけにします笑
私のこの体験に共感してくれる方、私の考えとは別の意見を持っている方、いろんな方がいると思いますが、どちらも非常に興味深いです。
最後に、皆さんぜひ聞いてみてください。
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