計画を立てるからうまくいかない

講師ないし、コンサルの方が顧客を指導するにあたって必ず出てくるのが「計画」です。
行動を整理しないと成果は出ません。
ただ、これには弊害も多くあり、そういった部分で苦しむ方も少なくありません。

今回は計画の弊害について書いていきます。

やることとやらないことを決めて、その通りに自分を動かしていくのが計画です。

ダイエットしたい人がおやつを食べたり、いつまでも運動しなかったら体重が減りませんよね?
だから、間食をやめて、運動をするように行動を変えていく必要があります。
勉強だったら入試で出るところをやって、関係ないところはやらない、というように取り組みを整理していきます。
目標を達成するのに必要な行動がそうだからです。

ただ、こうやって計画を立てていくと、計画以外のことができなくなります。
外食に行けなくなったり、友だちと遊ぶ時間が減ったりします。
無駄なことができなくなるんですね。

これは一見すると望ましく思えるかもしれませんが、大きな視点で見ると目標の達成が遠ざかっていることもあります。
外食でストレスを溜めないことで痩せたり、友だちと遊んでリラックスすることで学んだことが整理されたりするからです。
人間は機械ではないし、生活には無数の要素が絡んでいるので、計画と逆の行動で成果が出ることもあるんですね。

計画どおりというのは正しいのですが、正しさ故に飽きてしまったり、効果が出ていないのにやり方を変えられなかったりと、失敗のパターンにはまってしまうことも多くあります。
真面目な方ほど、自分を責めて無理をしてしまうかもしれません。

計画を立てるというのは、ある意味で視点を狭めることです。
計画にないことをやることで新しい出会いがあったり、思いもしない方向から問題を解決する方法が見えることもあります。
手段に固執せず、いい意味で自己流にカスタマイズしていけると行動が継続しやすいでしょう。
計画を見直すという計画も立てつつ、目標を見据えていけるとよいかもしれません。

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