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クリエイティブタスクにおけるストレスの感じ方について考える[備忘録]

お久しぶりです。3DアーティストのLECTERです。

今回は、起床の後日光浴をしながらの一服中に、ふと思い付いた事がありました。思い付いた内容は、「今の自分の状態」に近く、自分の中でかなり納得する意見が浮かんだため、詳しく執筆していく事にしました。
誰しもが抱えている”仕事のストレス”。なぜそれを感じるのかや、自分のキャパシティーに対して「なんでこんなに頑張っているんだろう」と思う心の動きについて思ったこと(あくまでLECTERの主観で)をまとめていこうと思います。
※LECTERの頭の中を整理している内容と受け取ってもられると助かります。

-前提-

まず、この記事を執筆しているLECTERは何をしている人なのかをまとめます。

・LECTER(20歳) ・主な肩書は3Dアーティスト
大方やっているのはフリーランスのデザイナー, クリエイターのようなことで、個人的に連絡をもらったクライアントと・依頼 ・相談 ・提案 ・制作 ・修正 ・納品などのやり取りをしてクリエイティブ制作、画像や映像を作っている。
基本的にどんな依頼も、お互いのスケジュール感や予算感に差異がなく自分に制作できる物であると思えば受け入れている。

と、大体こんな感じでしょうか。

-制作におけるタスクの大きさ(重さ)の概念-

クリエイターにおいて、どうしても回避できないものが”タスクの重要度”の価値観です。
そのタスクは自身の人生において重要なものなのか、今後の成長に関わってくるのかという指標だと思います。もちろん、「小さいタスク=しなくていいもの」ではありません。すべてはクライアントとの縁や、今後の活動を見越して実行すべきタスクの1つと言えるでしょう。

・なぜこの概念を持つのか

まず仕事に大小の価値づけをしている、それがおかしいのではないかという意見もあるかもしれません。ただそれは自身の中での評価基準であり、優先順位をつけている訳ではないのです。たとえ自身の中では小さいタスクとして評価している仕事であっても、クライアントからすれば唯一の依頼先であり、万が一にもそれがクオリティに関わることはないでしょう。
さて、その上でなぜこの概念が生まれるのかということにフォーカスしてみると
・クライアントのネーム(知名度) ・依頼のスケール ・貰える報酬 
・上記3点に起因するタスクの実現難度
大きくこの4つが鍵ではないかと私は思います。
極端な例で言えば、世界的に著名なアーティストのワールドツアー映像の撮影に同行し全編の編集を100,000,000円の報酬でツアー終了後半月以内に完成させる。
内容を見るとかなり無茶ではありますが、実際この依頼が貰えるならある程度やる気が出ますよね。
最初にあげた3つの鍵、そこで上がるモチベーションに対して4つ目の鍵が”タスクの重さ”を演出していると思います。
別の例を出してみると、世界的に有名なアパレルブランドとコラボ商品を出すが、報酬は1デザインにつき10,000円のみ。納期は1週間。
この場合、ネームとスケールはあるが報酬は少ないうえ実現難度は高い。となっています。
そのブランドに対してどれだけの思い入れがあるかにもよりますが、客観的に見たタスクの規模で言うと前述のものと比べれば明らかに小さくなっていると思います。

このように、タスクの大小(重い軽い)の概念は少なからず自身の潜在意識の中で分けられているはずです。

-仕事のストレスについて-

今回考える”仕事のストレス”というものは、職場の人間関係や先方とのいざこざではありません。自分が遂行する業務自体から感じるそれについて考えていきましょう。
タスクにおける重さの概念があることを前提に、タスクを消化すること考えます。ストレスについては細かい業務についてフォーカスしながら話していこうと思います。

・細かい業務とは

前述の通り制作におけるタスクの大きさについて話しましたがあちらをタスク全般の大きな枠組みとすると、こちらは大小関わらずすべてのタスクにつきものになる連絡業務やmtg、会食や移動など外すことのできないやり取りのことを指します。

・マルチタスクによるストレス

さて、フリーランスのクリエイターとなると常に幾つかのタスクを持っている状態にあると思います。その中から随時こなす必要のある業務をスケジュールし、毎日消化していく訳ですが当然1日1つのタスクで済む訳ではありません。複数の作業を同時並行、短期間で切り替えながら同時進行で行うことを、マルチタスクと言います。
つい先日までそれを得意と思っていた私でしたが、今日気づいたのは私はマルチタスクの中に潜む罠にまんまと引っ掛かっていた ということです。

これだ…

マルチタスクの罠、それは
「沢山の仕事をこなした」「休む間も無く頑張った」という錯覚を与えることです。
私は確かに最近休む間も無く働いていたし、寝る間も惜しんで仕事をしていました。それは間違いありません。なのになぜ達成感がないのか、それは間違いなくこのマルチタスクを行ったことにより「達成したことを錯覚」していたのです。
これはあくまで筆者の主観で、まずマルチタスクをするなとも細かい業務が悪いとも思っていません。ただ、マルチタスクをしていて仕事をした気がしていても俯瞰的に見れば1つの仕事の進行度はかなり小さいものなんだということに気付かず、いつまで仕事を頑張っても仕事が終わらない事。そして自分の仕事に自信を持てない事にストレスを感じていると気づいたのです。

・タスクと自己実現の価値基準の差から生まれるジレンマ

マルチタスクについて執筆しましたが、ここからさらにストレスの原因について深掘りしてみましょう。ここは間違いなく誰しもが当たる壁なのではないかと思っています。
このテーマはどういうことか簡潔にいうと「実際今あなたは自分がやりたい仕事ができていますか?」ということです。もちろん仕事ですので、やりたいことだけやるということはそう簡単ではないでしょう。ただそれが当たり前というのは一旦置いておいて、したくない事をすることがストレスに繋がる。というのは漠然と理解できるのではないでしょうか。
先ほどのタスクの大きさの概念の話に少し戻ってみて、仮に私に生きる目的として掲げている目標があるとします。その目標を達成するためには仕事としてかなり重いタスクをこなす必要があります。ただその重いタスクをこなせば目標に近づける訳で、それはタスクと自己実現の価値基準が正の相関関係にあります。
では逆に目標の達成には全く関係ないものの、仕事としてかなり重いタスクがあるとします。仕事としての価値は重く、きっと報酬もいいものなのでしょう。しかしそれはタスクと自己実現の価値基準に差がある状態ですよね。
少し回りくどい説明をしましたが、つまりはやりたくない事やるのはしんどいですよね という事です。
加えてマルチタスクによるストレスについても厳密に言えば、自己実現への到達に意味がないマルチタスクというのがストレスに繋がっていると言えるでしょう。

ここまでで「こいつは何を当たり前のことを熱心に語ってるんだ?」と思った方、いらっしゃると思います。しかし考えてみてください。ただ漠然と仕事忙しいなー、私頑張ってるのになーと思っていたらふとその原因にたどりついた訳です。それはもうLECTERも熱くなります。

若干話が逸れてしまいましたが、今回お話しした「マルチタスクによって生まれるストレス」と「タスクと自己実現の価値基準の差から生まれるジレンマ」。これについてよく考え、解決方法を探してみましょう。

-ストレスを解消するには-

ここまで出たストレスの原因はどうすれば解決できるのでしょうか。
まずはマルチタスクにおけるストレスの解消法を考えてみます。

・非効率なマルチタスクは禁物

なぜマルチタスクにストレスを感じるかという事を考え直してみると、無意味に複数のことを1度にこなそうとしたことによって、1つ1つの難易度が低いにも関わらず複雑な業務を達成したと錯覚したことにあります。
これに関してはタスクに対して適切なスケジュールを立て、そもそも仕事を複雑化させない事によって解決できるのではないでしょうか。
タスクを抱える際には、適切なスケジュールを検討する時間を作り順序付けて制作に取り組む事によって効率的なタスク管理ができるようになると思います。

・タスクと自己実現の価値基準の差から生まれるジレンマは解決できるのか

この問題について、これが正解だろうという答えはまだ私は持っていません。
ただ仕事において自己実現に進むためのタスクが全てではないのは確かだと思っています。
生活を維持するためのタスク、組織の中の立場を維持するためのタスクなどがあると思いますが、仮に保有しているタスクの2/5がそれに当てはまるとすると潜在意識においてその2つのタスクのプライオリティは、自己実現に進むためのタスクに比べれば低くなるでしょう。生きていく為であるのにです。
モチベーションというものがその点関わってきていますが、そこで思ったのが作家性とアーティスト性どちらを取るかの決断が重要なのかもしれないと私は思います。
作家性を取るのであれば、ある程度生活最低限のタスクは許容し納得するべき。
アーティスト性を取るのであれば、生活最低限のタスクも切って自己実現へ進むべき。
必ずどちらかであることがルールなどではありませんが、自身の中で割り切ってしまうことも解決に向かう策になり得るのかなと、執筆しながら考えていました。

-結論-

まずこのnoteを執筆していて1番私が得られたことは、自身が感じているストレスについて客観的に探り、それを文字に起こして書くことで自分自身が原因を理解できたことです。執筆するにあたって周りのクリエイターや社会人の方々に意見を聞いたり、悩みを共有してまず筆者の私が1番満足しています。
そして今後タスクを進めていく上で、スケジュール管理の手間を省かず適切な順序立てをする事でマルチタスクの罠を回避する事。それを意識していこうと思います。
また、最後にひとつ言いたいのはこのnoteを読んでいるかもしれない”今後クリエイターを目指すあなた”へ。この記事はあくまでクリエイティブにおけるストレスについて執筆した記事ですが、決して誰かの不安を煽るために書いたものではありません。もちろん仕事にするとなると良いことばかりでは無いかもしれませんが、私は20歳で現にクリエイターとして活動していて自分のしたい事を仕事にできていると思っています。

あなたも是非、自分の望む未来を手に入れるため一緒に頑張りましょう。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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