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いい進学先の選び方(第1章)#2

第1章 青写真をしっかりと描く 

<10年先を考えられれば、理想です>

 当たり前のことかもしれませんが、高校卒業後の進学先を考えるとき、その先の就職先についても考えると思います。大学や専門学校などを卒業したら、こんなところに就職して、こうなりたいなどと青写真を描くものです。
 例えば、有名大学の法学部に進学し、国家公務員試験を受けて官僚になる。という目標を持っている方もおられると思います。私の若い頃、国家公務員の官僚と言えば公務員の花形、雲の上の存在で、まさに一目置かれる職業でしたが、近年では、公務員の長時間労働などがクローズアップされていると同時に、年功序列の昇任や給与体制などで魅力が失っているようで、実績がすぐに認められ、給与やキャリアに直結する外資系企業や商社に注目が集まっているようですし、起業してコンサルティングなどをされる方、民間企業に転職して活躍されている方も大勢いるようです。(あくまでもSNS上で散見される話で、中には苦労されている方もいるようです)
 話しは戻りますが、将来設計として、大学や専門学校に進学し資格取得を目指して、その資格を取得(取得見込み)で就職活動する方も多いと思います。現在の大学や専門学校では、専門職を養成することを目的に、資格取得を目指しているところも多く、知識を習得するだけでなく、資格取得を併せて行うことで、就職先を確保することにも繋がります。
 しかしながら、目指している資格を取得して、果たして将来、安定した生活が送れるのでしょうか。その部分をしっかりと調べて見極めてから、進学先を選ぶことを強くお勧めします。なぜなら、その職業(もしくは資格)が既に飽和状態で頭打ちとなっている資格の可能性もありますし、近い将来、人工知能に代わってしまう可能性もあるからです。
 一般的な考えですが、世の中に同じ資格を持っている方が大勢いたと仮定し、頭打ちの状況だったとします。そうなると就職先も少なく、世の中が同じ資格を持った方で溢れているわけですから、給料も薄給で昇給もなかなか見込めず、職場を変えようにも、上手くいかない可能性も考えられます。
 ただ、新設された資格や、世の中の状況変化などで”引っ張りだこ”の時期に採用された方は、年を追うごとにベテランの域に達して、スムーズに昇給し、安定した生活も送れるかと思います。(人間関係の問題や、社会情勢の激しい変化などは除く)
 個人的な話ですが、私も資格が新設された数年後に資格取得をし、まだ多少は需要がある時に資格取得をしたお陰で、多少経験が積めて次の仕事に繋がったので、良かったといえば良かったのかもしれません。でも、今から同じ資格を目指して就職する方は、就職先、給料ともに少々大変かもしれませんし、お勧めしません。
 また、就職してから職場風土、人間関係の問題も多く存在しますし、配置転換や専門外の仕事をすることも考えられます。どうしても耐え難い場合は、新天地を探し退職という選択肢や、転職ということにもなるでしょう。
 そういった背景から考えて欲しいのは、資格取得をしてから潰しが効くかどうかです。例えば、医師や看護師などの資格を持った医療職(全てではない)は、就職先に著しく困ることはないと思いますし、その専門性などを活かして、様々な分野とのコラボレーションや、イノベーションもできると思います。
 しかし、あまりにも専門性が高い業種(一部の業界でしか需要がない)や、公務員のように公務員でないとできない業種の場合、転職務内容、経験にもよりますが、転職には少々不利かもしれません。
 少し話は逸れますが、私は以前、自分の仕事のことで「仕事に割りには安い給料」のようなことを言われたことがあります。ですが、すべての人が安いわけではありませんし、組織の規模や業態などにもよると思います。ですが、私の職種に対して、そのように思っている一部の人がいたのも事実です。こればっかりは自分自身ではどうすることもできないのですが、皆さんがそう言われないためにも、自分がなりたい職業・職種には、将来性や需要があるか。しっかりと考える必要もある思います。
 これから、全ての企業・組織に該当する話しではありませんが、人件費という問題にも向き合わなければならない企業・組織もあるのではないでしょうか。そうなると人員削減のため、非正社員化機械化AI人工知能への変更にも繋がる恐れも考えられますので、将来のことを見据えて注視していくことも、大変重要になってくると思います。

〇まとめ(#2)
 ①なりたい職業の将来性をよく考えましょう。
 ②万が一の時のために、潰し(転職)が効くかどうか考えましょう。
 ③機械化やAI化が進むかどうか、それによって人員削減に繋がらな
  いかどうか、よく考えましょう。


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