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自分だけができる仕事、誰にでもできる仕事

わたしは、自分だけができる仕事を無くしたい。

そう思っていつも仕事をしている。

自分だけができる仕事を誰にでもできる仕事に変える仕組みを考えたり、作ったりして、どんどん自分だけのものを無くしている。

自分の代わりにその仕事ができる人がいなかったら、休めないから。
自分がなにかの都合で仕事をするのが遅くなったら、迷惑をかけるから。
自分はいつかこの場所を去るかもしれないから。

自分だけができる、なんて仕事は実際にはほとんどない。

オフィスでの仕事は、パソコンと電話と紙とペンがあれば、大体なんでもできる。
家庭での仕事は、覚えさせれば、中学生の子どもでもきっとできる。
(あまりさせないと思うけど、子どもは忙しいから)

自分がいなくても回る仕組みをつくる。

いまは便利な世の中だから、仕組みはたくさん転がっている。
備品がなくなったら、ダッシュボタンひとつ押せばいい。
メモは、ネットで簡単に共有できる。
離れていても、チャットやビデオで会話ができる。
ひな形はネットで探せば、だいたい見つかる。
誰かに頼むことも、昔よりずっと簡単になっている。

自分だけができる仕事に価値があって、誰でもできる仕事に価値がないなんてことは絶対にない。どちらも、世の中に欠かせない、誰かが必要としている仕事なら、それはとても大切なことだ。

もし、周りにいる誰かが仕事を抱え込んでいたら。
自分にしかないもの、を探しているとしたら。
その人と一緒にできる仕事を、一緒につくっていきたい。

自分だけが持っているもの、って仕事の枠だけに収まるものじゃないはずだ。それを仕事のなかに見出そうとして無理に抱え込まなくてもいい。むしろ、誰かが代わりにやることもできる、という気楽さが安心して仕事を進める力にもなる。

ままならない事情で、うまく仕事が進められないことがある。そういうときに、気軽に誰かが助けられる状況にしておくことが大事なんだと思う。全部を頼むのは無理でも、少しずつ切り分けることもできる。それだけでも少し肩が軽くなる。

無理しないために、長く働くために。

わたしは、自分の仕事をみんなもできるものに変えていきたい。

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