子育てはだいたいで大丈夫というけれども
育休中で、子育てに集中しているから、頭のなかは子どものことでいっぱいだ。なんか、noteでずっと子育てのこと書いていても、飽きられるかも…と思って別のことを考えてみても、うまく思い浮かばない。代わりに子育てや子どもの情報はいっぱいあって、ありすぎるくらいなので、いくらでも書けそうだ。
子どものことで頭がいっぱいなのは楽しくて、いま目の前にいる子どもとしっかり向き合っていたい、と思うのと同時に、そのことを不安に感じる人もいるのもわかる。育休中のあいだに、同じように働いている同僚とスキルも経験も差が出てしまうとか、職場でも新しいことが始まっているかもしれないとか、1年も空ければ子どものこと以外の周りのことがいろいろと変わっているかもしれない。
でも、子どもと一緒にいる期間は決して空白ではなくて、とても濃密な、そして複雑なたくさんのことを経験している。子育ては、あまりにもたくさんの知識や技術を求めてくる。
予防接種の効能と時期、子どもの風邪や怪我や事故の対処方法。発達段階に応じた離乳食を作る技術と栄養バランス、アレルギーの知識。日々の肌や排泄などの些細な変化の観察、成長に応じて変わる家のなかの安全対策。毎日の過ごし方や生活リズム、できることを促す遊び、おもちゃ、絵本の用意、記念日やハレの日の準備。
加えて自分自身がダウンしないための自己管理やいざというときの拠り所を探すこと。安心して、おでかけできる場所を見つけること。
子どもに関する情報は溢れすぎているほどある一方で、なにが自分の子どもにとって最適か、なにを選択するかは、親がたくさんの情報のなかから取捨選択し、決めなければいけない。自分の親が子育てしていた頃とはアップデートされてることもいっぱいある。
いつもスマホばっかり触りながら、子どもの離乳食のことや、今日の晩ごはん、近所のおでかけスポットのことを考えている。
子育てはだいたいで大丈夫、と思いつつも、頭の中は子どものことでいっぱいだ。
そんな書き出しから始まる中村佑子さんのエッセイもまた、子育てや生活から解き放たれた自分だけの孤独の時間の手触りを確かめている。少しだけ、そんな時間に思いを馳せてみたい。
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