カメラについて語りたい
久しぶりに好きなものについてだらだらと語る。
フィルムカメラ
写真を趣味にしようと思って、最初に買ったのはフィルムカメラだった。カメラの使い方も撮り方もよくわからないし、そもそも原理や仕組みもわかっていない。であれば、まずはフィルムカメラからスタートするのがいいと、思った。
当時ちょうどフィルムカメラが再ブームのなっていて、カメラ日和が創刊されたり、学芸大学のmonogramさんができたり、なにかとフィルムカメラが身近な存在になってたのもある。
だからといって、いきなり全部マニュアルで使うのはハードルが高すぎると思って、電池で動くオートフォーカスのフィルムカメラを買った。
まさかプレミアが付いて高くなってるとは知らなくて最近タダで高校生にあげてしまったけど、当時2万円くらい。社会人の趣味にはちょうどいい価格だった。
最初にフィルムカメラを買ったのは、よかった。一枚一枚、大切に撮ろうとするから、自然と構図や雰囲気を考える。ボケのある写真はできなくても、味わいのある写真がたくさん撮れた。当時はまだインスタもそれほど流行ってなくて、たまにmixiにアップしていた。
デジタル一眼レフ
デジカメを買ったのは、大阪に引っ越してからだ。8年前くらいだろうか。理由は単純で、現像できる場所が身近に無かったから。玉手箱のようなフィルムがいくつもできてしまって、そろそろちゃんとデジタルに向き合おうと思った。
カメラの本体もレンズも中古で購入した。本体は1万円、レンズは3万円。
デジタル一眼レフカメラは、本体よりレンズが大切だと思っている。
フィルムである程度撮影に慣れてしまえば、手ブレ補正は無くても、十分ブレずに撮ることができる。画素数とか、フルサイズがどうとかはあまり気にしない。ポスター印刷でもしない限り、ウェブに写真をあげるだけなら、全く気にしなくていい。このとき買ったレンズはいまも使っている。
ミラーレス一眼
デジタルカメラは寿命がある。単純にシャッター回数、バッテリーいろんなところがだめになる。機械式の時計は直すことはできても、デジタル時計は直せないのと同じで、そろそろ寿命かというところで、ミラーレス一眼に交換した。普通の一眼とミラーレス、どう違うのかといえば、細かい構造はともかく、軽くて小さくて性能はそのまま良い、ということだ。新しいものは、だいたいどれを買っても性能がいい。
だから好きなものを、気に入ったデザインのものを買えばいい。
私はオリンパスのちょっと尖ったプロダクトが好きで、ミラーレスになってもオリンパスを使い続けてる。
3年前にこちらを購入した。
ボディは消耗品だけど、レンズは資産になる、とよくカメラ好きは言う。古いレンズでも型が合えば、使い続けられる。メーカーを乗り換えるときは、一式すべてお別れして軍資金にするか、ゼロから集めていくか選択を迫られる。その意味では最初のメーカー選びは大事かもしれない。
オリンパスのレンズは、ちょっと変わったものが多い。被写体までの距離、広さ、明るさ、どこかアンバランスな実験的なレンズが多くて、面白い。
カメラはなにかを作ったり表現したりするための道具だ。鉛筆でもプロが使うとすごい絵が描けるし、同じ包丁やフライパンでもプロの作る料理はすごい。カメラも文房具や調理器具と同じくらい身近なものになったけれど、その世界は本当に大きく広がっている。いろんな画を作ってみたくなるし、描きたくなる。
カメラは楽しい。