「安心」があるから僕らは旅に出ることができる
なにかの歌をもじったタイトル。
旅立ちのときは、いつだって不安だ。
新しい世界を見にいく、知らない場所へ踏み込む、きっと思いっきり泣いたり笑ったりして、忘れられない日々が待っている、という期待と不安が入り交じったドキドキ感がある。
新しい一歩を踏み出せるのは、安心があるからだ。
失敗しても大丈夫だと受け止めてくれる、許してくれる。
また戻ってきていいよ、と言ってくれる帰る場所がある。
楽しい日々を保証してくれる、仲間がいる。
一緒に寄り添って歩いてくれる、パートナーがいる。
もちろん、安心がいつでもあるわけではないし、そういうのがなくても、やってのける勇気のある人もいる。
でも、僕らはとても弱い生き物だから、知らない世界へ踏み込むのは、ちょっと怖い。
だから、安心できる場所を作りたい。安心を与えられる人になりたい。新しく旅をする誰かを励まして、強くして、支えてくれる。「安心」のある人は、そんな素敵な強さを持っている。
どういうときに、僕らは安心を感じるだろう?
柔らかいパンをこねていると、安心する。
植物に水をやり、土を触っていると安心する。
小さな子どもとあそんでいると、安心する。
動物と触れ合っていると、安心する。
柔らかさ、自然さ、無邪気さ、温かさ。
こうした要素のひとつひとつに、優しさを感じて、僕らは安心する。そんな要素を兼ね備えた人や場所、モノはとても優しくて強い。
ぽかぽかした柔らかい布団から、いつまでも出られないのは、きっとそのせいだ。安心がありすぎるのも、ちょっと困るかもしれない。
布団の中で更新する、冬の休日の朝。
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