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街を歩く

図書館に本を返すついでに、街を歩く。電車もバスも分かりにくい、大阪も、わりと都会だから一駅分くらいなら余裕で歩く。

歩くのが、好きだ。

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大通りより、一本中に入った道を歩く。そのほうが面白い景色に出会うことが多い。

歩いているときは、なにか考えているようで、なにも考えていない。ぼーっとしてるのと変わらないけど、歩く速度と思考の速度がちょうど一致していて、歩いているうちにもやもやした思考が消えてることが多い。あとなんとなく健康的だ。

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街の音や匂い、ゆっくり変わっていく景色。歩いているときの目線が一番自然に物事を見つめられる。走っていると周りが見えなくなるし、走りつづけると、ただただ疲れが激しくなる。走ることに疲れたら、休んでいいし、無理せずに歩いたらいい。

歩くはやさで、ゆっくりと移ろいゆく世界を眺めて、歩きながら心を落ち着かせたい。不安な心が少し落ち着きますように。

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