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正解が分からない

先日、3階建てのスーパーに行った時のお話しです。

1階が食料品売り場・2階が服飾雑貨など・3階が本やおもちゃやその他のお店が入っているスーパーで、私の目当ては3階の本屋さん。

1階からエスカレーターで上っていく際に、私の前には幼稚園生くらいの男の子とお母さんが立っていました。

2階についた後、直進して3階行きのエスカレーターへとつながる踊り場のような場所があり、直進する右手側に化粧品類がディスプレイされています。

そのお母さんはちょっとそのディスプレイが気になったみたいで見始めたところ、早く3階に行きたかった男の子は1人でエスカレーターに乗り込み「ママー、早く来てー」と先に上って行ってしまいました。

私はその子からエスカレーター半分くらい遅れて乗っていたのですが「一人でエスカレーター乗れる子なんだ」くらいに思い、ただ見ていました。

が、男の子はエスカレーターが終わる場所で上手に降りることができず、ちょっとバランスを崩しそうになってしまいました。

当時私は1人で超身軽。
しかも目の前でそんな光景を見てしまったので慌てて駆け上がり、男の子をエスカレーターから降ろし、近くの柱まで連れていき「危ないから、お母さん来るまでここで一緒に待っていようね」と伝えました。

多分、その男の子はだれかと手をつないでいれば上手に降りられるだろうし、一人でもちゃんとに降りられる時もあるのだと思います。
たまたま今回降りるタイミングを逸してしまっただけ。
そこを私が目撃した。

そんな感じに思えました。

だけど、その子はちゃんと私の話も聞いて「うん」と返事をし、柱のところで待っていました。

このスーパーのエスカレーターは上りと下りが隣り合わせに平行して設置されています。

男の子は最初は柱のところで我慢して待っていたのですが、思いのほかお母さんが来るのが遅かったからか、心配になって下りエスカレーターの方を見に行き体を乗り出そうとしたので私は肩をつかんでとめました。

肩をつかまれた男の子は「あ。。。(そうだ約束したんだった)」と自ら柱まで戻る。

なので素直で良い子だし、賢い子だな、と思いました。

その後エスカレーターで上がってきたお母さんは、私が男の子と一緒にいるのを見て「すみません」と声をかけてきたので、私は会釈をしてすぐにその場を離れました。

男の子を見ていたことは大したことじゃなくて、お母さんにプレッシャーを与えたくなかったからです。

男の子もお母さんも全然私に対してイヤな態度なんてとっていませんし、私もタイミング的に手助けするのが自然な流れだったので、別にイヤな思いをしたわけではないのです。

だけど、ちょっと後から

「エスカレーターでバランスを崩しかけていたこと」は伝えるべきだったのかも。。。とモヤモヤしてしまいました。


伝えるべきだった、と思うのはもちろん男の子のことを思ってです。

決してお母さんに苦言を呈したかったわけではありません。


だって、お母さんのその行動もめちゃくちゃわかるから。


多分、男の子は年中さんなり年長さんくらいの年齢。
色々なことに手がかからなくなってくるだけじゃなく、できることがどんどん増えたりお手伝いしてくれたりして頼れるようになってくる年頃。

お母さんからしたらもう幼児ではなくて一人の人間。
対等とまではいかなくても言葉も通じるし、指示を出せば指示に従ってくれる。

だから「ちょっと待っていて」を多用できるようになって、お母さんが自分の時間をとりやすくなってくる。

お母さんから見たらしっかりした子で頼れる子供に育ってきているんだろうな。

もしかしたら、今までも同じように「ちょっと待っていて」で少しだけ自分の時間を持てていたのかもしれない。
で、今まで特に問題なくこれた。

一緒に過ごしていると「あ、もうこのくらい大丈夫なんだ」というのがたくさん出てくるよね。


とまで、考えてしまって。。。

何が正解なのかがわかりません。


もう一生会わない可能性が高いけど、どうかあの男の子が大きなケガをすることなく無事に育ちますように!

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ぐうたらママ
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