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毛穴の開きにケミカルピーリングは効果的?

皆さんは「ケミカルピーリング」って聞いたことがありますか?

ケミカルピーリングとは?

酸性の薬剤を使って顔表面の古い角質層を取り除き、透明感のある美肌に生まれ変わらせる施術です。
薬を塗布するだけのダウンタイムの少ない施術なので、医療美容が初めての方も気軽に試すことができます。
そもそも毛穴の開きがなぜ発生するのか、そして解消するためにはどういう対策が必要なのかという事を知っておくと、より効果的に行うことができるのでチェックしていきましょう。
 
毛穴の開きが発生する原因は主に3種類
 
そもそも、私達を悩ませる「毛穴の開き」が何故発生するのか、その原因は大きく分けて3つの種類に分ける事が出来ます。
 
 
皮脂や角栓が詰まって開く「詰まり毛穴」
毛穴が開いてしまう原因の一つ目は、毛穴の内部に皮脂や角栓が詰まって毛穴を押し広げてしまう事でできる「詰まり毛穴」です。
 
「詰まり毛穴」というと広告のイメージなどから、メイク汚れが毛穴の内部に詰まってしまっているものを想像しますが、毛穴に詰まってしまうものの殆どは皮脂や皮膚の古い角質が混ざってできる角栓です。
メイクなどによる汚れは毛穴の出口を塞いでしまって表面上の詰まりの原因となりますが、毛穴の内部に詰まるものは基本的に肌自身が分泌している皮脂なのです。
 
角栓が毛穴に詰まって出来るトラブルといえば「にきび」が思い浮かぶと思いますが、毛穴に角栓が詰まって押し広げている状態は、まさにニキビの一歩手前といった状態。
角栓やつまった皮脂を栄養にして皮膚の常在菌が増殖し、炎症を引き起こすとニキビとなります。
 
また、毛穴の詰まりは毛穴を押し広げるだけではなく、毛穴周辺の肌の代謝も悪化させる事から、毛穴周囲の肌が十分な厚みに育たず、毛穴がすり鉢状に広がったように見えます。
 
詰まりによって毛穴が開いてしまっている場合、単純にその詰まりを解消する事が出来れば毛穴の開きも解消できます。
また清潔な状態に保たれている事で毛穴周囲の角質も充分に育つので、詰まりの予防・解消のために丁寧な洗顔が重要となります。
 
 
 
にきび痕や傷跡などのクレーター
二つ目の原因が、にきび痕や傷跡などのいわゆるクレーターです。
 
傷跡に出来る場合は毛穴と特に関係が無い位置にできますが、ニキビ痕として出来る場合はニキビが毛穴に対して発生するトラブルなので、毛穴の開きのような状態で出来るようになります。
 
にきびなどのトラブルが発生した後は、通常であれば肌の代謝によって炎症を起こした皮膚が新しく作り直されるため痕が残る事はないのですが、ニキビの炎症が悪化して肌の深い部分、特に真皮層部分にまで達してしまうと、肌の再生機能が上手に働かなくなって元通りになる事が出来ず、クレーター状に残ってしまう場合があります。
 
クレーター状態となっている肌については、一度肌の細胞に小さな穴を開け、この瘢痕化した状態を壊してから肌の再生をさせていく必要があるため、家庭で出来るスキンケアなどでは中々解消することができません。
 
しっかりと解消するためには、クリニックでのレーザー治療や強いケミカルピーリングなどの施術が必要となります。
 
 
●加齢などによって生じるたるみが原因の開き
3つ目の原因が、加齢によって生じる肌のたるみが引き起こす毛穴の開きです。
 
たるみというと肌が重力に負けて垂れ下がってくるだけのイメージですが、肌が下がるという事は、同時に毛穴も下に引っ張られているような状態となるため、毛穴が涙型に開いてしまいます。
 
 
また、肌のたるみは真皮層部分のコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つための成分が減少する事によって引き起こされますが、コラーゲンやエラスチンの減少はシワが作られる大きな原因でもあります。
 
毛穴部分とこのシワが重なり、毛穴がつながったような状態になると一つの大きな毛穴のように見える事となり、帯のようにつながった大きな毛穴として「帯状毛穴」と呼ばれるような状態になるケースもあります。
 
肌のたるみが原因ですので、肌の代謝を促してコラーゲンを増やし、肌にハリを持たせるといった方法が根本ケアに繋がります。
 
 
 
たるみ毛穴は肌にたるみが引き起こされている事が原因で発生しているため、指で肌を少し持ち上げるようにすると目立たなくなるのが特徴です。
 
 
 
ここまでに説明した「詰まり毛穴」、「クレーター毛穴」、「たるみ毛穴」はそれぞれ原因も違えば解消法も違うので、まずは一度自分の毛穴トラブルがどのタイプなのかをしっかり確認してからケアをするようにしましょう。
 
 
毛穴開きは大きくわけて3つの原因があると紹介しましたが、この内ケミカルピーリングが効果を発揮しやすいのは毛穴の汚れなどによって出来る「詰まり毛穴」。
 
 
 
詰まり毛穴は毛穴が角栓汚れによって押し広げられ、汚れが原因となって毛穴周囲の皮膚がすり鉢状に薄くなってしまう事が原因のもの。
 
ケミカルピーリングの施術は肌表面を「酸」などによって溶かし、古い角質を剥がす事によって行う施術ですので、ケミカルピーリングを受ければ毛穴の詰まりを引き起こしていた角栓が除去され、毛穴の詰まりも容易に解消できます。
 
 
 
また、ケミカルピーリングによって肌表面の古い角質を均一に除去する事で、新しい肌の再生「ターンオーバー」が促進され、すり鉢状となっていた毛穴周辺の角質層も早く健康的な状態に戻るようになります。
 
このようにケミカルピーリングは角栓詰まりのトラブル解消に効果的なため、ニキビなどの肌トラブルの防止にも有効です。
 
 
 
ただし、ケミカルピーリングは肌表面を強制的に剥がしてしまう方法であるため、施術後しばらくの間は肌が乾燥して刺激を受けやすくなるという副作用もあります。
 
日常生活に支障をきたすというようなダウンタイムは存在しませんが、いつも以上に保湿を始めとしたスキンケアを入念に行う必要がありますので、治療を受けるだけではなく日々のケアの見直しもしっかりと気を配るようにしましょう。
 
ケミカルピーリングで角栓のトラブルを解消しても、生活習慣などが変わっていなければトラブルは再発してきますので、ピーリングはあくまでもスペシャルケアとして行い、日ごろのケアを見直す事が毛穴の開きを根本的に解消していくためには重要です。
 
 
 
 
たるみ毛穴にはケミカルピーリングが効果を発揮しにくい
 
毛穴の開きを引き起こす原因の内でも、たるみによる毛穴の開きに対しては、残念ながらケミカルピーリングは効果を発揮しにくいといえます。
 
というのも、たるみ毛穴は肌表面の表皮層ではなく、奥にある真皮層におけるコラーゲンやエラスチンの減少が原因となっているもの。
 
ケミカルピーリングは主に表皮層に対してアプローチを行い、肌のターンオーバーを促進していくためのものですので、肌のたるみを解消する方法としては向いていないのです。
 
 
 
以上のように、毛穴トラブルの種類によっては効果的なピーリングですが、間違った方法によるピーリングはむしろ毛穴の開きを促進してしまう可能性もあるという事です。
ピーリングは正しく使えばスキンケアの非常に強い味方となりますので、自分自身の肌の状態をしっかりと知り、正しいケア方法を身に着けるという意味でも、まずは一度お近くの皮膚科クリニックなどで相談してみてください。


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