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通りすがりにボロ泣きしたこと

 通りすがりという表現は正しくないかもしれないが、「泣く予定など無かったのに、たまたま出会ったものに泣かされた」ということを表すのに語感がよかった。

「ジョンの純な恋物語」東真紀

 初めて行く塾まで送ってもらうため、両親と車に乗っていた。ラジオから流れてきたこの歌に、家族揃って泣いた。塾への緊張感など吹っ飛んだ。後日CDを購入し、聞いては泣いた。歌い出しの「My name is John」だけで今でも泣ける。歌詞は読むだけで泣けるが、やはり歌になって最大の涙腺破壊力を発揮する。
 ジョンが飼い主の女の子に生涯かけて初恋を捧げる物語。どうしようもなく純粋でままならない、一生に一度の恋物語。
 ラブソングに興味のない私が、あまりの健気さ切なさ可愛さに胸を締め付けられた歌。
 もしあなたが興味を持ってくれたなら、是非聴いてほしい。一緒にボロ泣きしてもらえたら幸いである。


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