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ドラマ「空わたる教室」最終回を見て

「空わた」ロス決定。
「ふてほど」を知らないけど「空わた」は知っていてよかった。


 一年の終わりが見えてきた十月。疾風のように私の心をさらって、元気と勇気と感動を与え続けてくれた。最後まで眩く駆け抜けていった物語。本当に、素晴らしかった。

 藤竹先生の見守る眼差し。頼もしそうな、楽しそうな、誇らしげな眼差し。何よりも立ち上がったときのあの泣きそうな笑顔に胸も目頭も熱くなった。

 いつもオープニングで流れていたピアノのメロディーが入る場面。主題歌のタイミング。完璧だった。

 最後の場面。岳人の成長にとても驚いた。「自分の言葉」で答える場面も感動したが、まさか藤竹先生に対してあんなに頼もしい横顔を見せるとは思わなかった。
 ああ、本当に。彼は成長したのだ。

 次回予告から気になっていたのが、最終回のタイトル。原作の最終章とは異なり、ドラマオリジナルである。
「消えない星」
 それは火星のことだろうか。藤竹先生にとっての生徒たちだろうか。岳人たちにとっての藤竹先生だろうか。それとも好奇心という希望だろうか。科学部の歩んだ轍だろうか。
 私にとっては、この「空わたる教室」という作品そのものが輝く星だった。原作及びドラマに出会えて得た感動全てが。
 きっと岳人や藤竹先生たちの心に、それぞれ消えない星が宿っている。その星が輝いている限り、人生の道標の一つになるのだろう。


 夜間の定時制高校の教室。その窓から見えたあまりにも鮮やかな「青空」。私はあの光景を、きっと忘れない。

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