ドイツの「いま」と日本の「未来」
最近、何かと「ドイツ」にご縁があります。
◆ 職場に来るドイツ人の方と時々お話しする機会があります。
「今年の梅雨はそれ程暑くないですね。助かります」
いつの間にかとてもお上手になった日本語で話しかけてくれます。
「いえいえ、これから蒸し暑い日々が続くと思いますから、覚悟しておいた方がいいですよ」
ドイツでは経験したことがない!という この時期の日本の蒸し暑さで、去年は体調を崩されたはず。気をつけてほしいですね。
◆ 今年の我が家のToilet カレンダーはカンディンスキー。ロシア生まれのカンディンスキーはドイツで絵の勉強をして、「青騎士」を結成したのですよね。少しずつ 勉強させてもらっています。
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ドイツ連邦共和国(Bundesrepublik Deutschland)🇩🇪。
私の大好きなソーセージが美味しい国…ビールはそれ程飲めないけれど、やはりソーセージにはビールですね。
「ドイツ」
と検索して 上位に挙がってくるドイツ連邦共和国大使館・総領事館のHPにお邪魔しました。その「お知らせ」ページを覗いてみると…。
うわーっ!絵画コンテストの募集をしています!
今年で15回目になる絵画コンテスト、応募資格は日本に住む「小・中学生」なのですね。残念、資格なし。
2022年のテーマは「未来のドイツ」。むむむーっ、難しいですね。
未来の「日本」というテーマだとしても、今の私に日本の「未来」を想像することはできません。「未来」が見えない時代になっているのかも…。
しかし、しかし。数年前なら「未来のドイツ」を描くことができたような気がします。なぜなら、そこにメルケル氏がいたから…。
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◆ 4月にNHKで放送された、映像の世紀バタフライエフェクト『ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生』。
2021年12月まで16年間 ドイツを牽引してきたアンゲラ・メルケル氏の言葉に胸を打たれました。
東ドイツで物理学者として研究を続けていたメルケル氏は、ベルリンの壁崩壊後、35歳で政治の世界に飛び込みました。
東西統一後、痛烈な批判や差別と戦いながらもドイツのリーダーとなったメルケル氏は、私の中でヨーロッパの、そして世界の中心となっていったのです。
一国のリーダーがこれほどまでに世界を動かすものなんだなぁ、と国際ニュースでメルケル氏の動向を常に注視。
一番印象的だったのは、メルケル氏の難民政策です。
内戦が続くシリアやリビアなどから難民が欧州に押し寄せた際、ヨーロッパ諸国は受け入れに難色を示していました。アメリカ・トランプ大統領の “自国第一主義” が目立つ中、メルケル氏は内外の反対を押し切って100万人規模の難民を受け入れた⁈ 。私は衝撃を受けたのです。
他国と隣接していない島国の日本は ドイツとは地理的・歴史的に大きく事情が異なっているため、この政策の是非について述べることはできません。
もちろんこの政策によるデメリットも大きかったと思います。
しかしメルケル氏は強い信念を持っていました。
実は…。
私はトランプ氏の発言、行動、政策に大反対しつつも、自分の心の中に “自分第一主義” があることを知っています。
「こうすべきである、こうなりたい!」という理想・理念を掲げながらも、自分の生活が脅かされそうになると、あっさり理念のプラカードを降ろして自分の権利を声高に主張してしまうかも知れません。
私のようなご都合主義者の権利を守り、国民の支持を得るために、国のリーダーは自国第一主義を強く押し出さざるを得ないのかもしれませんね。
実は…その2。
昔、リーダー職ポジションの面接試験で「あなたの理想のリーダーとは?」と聞かれたことがあります。
私の答えは「高い志とブレない信念を持ち、目標に向かって誰よりも真摯に取り組んでいる姿勢を、その言動から周囲に見せられる人」。
若く未熟者のわたしがうまく体現できなかった理想のリーダー像をメルケル氏と重ね合わせて、無性に彼女を応援したくなったのかも知れません。
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さて。
ドイツ連邦共和国大使館・総領事館のHP「お知らせ」ページに戻りましょう。
職員(有期雇用とパートタイム)募集のお知らせがあります。
あらっ。コチラには私も応募できるかしら…。
残念!いずれのポジションにもドイツ語の知識が必要でした。当たり前ですよね。
実は…その3。
大学の第二外国語としてドイツ語を選択しました。試験対策に文法や変格活用もしっかり覚えて、少しくらいの独作文ならできていたのですが…。
今や全く覚えていません(涙)。2年間のあの時間と記憶はどこに消えてしまったのでしょうか。もったいないことをしました。
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◆ 現在 国立西洋美術館で開催されているのは、ドイツのフォルクバング美術館との共同企画<自然と人のダイアローグ展>。
まだ観にいくことはできていませんが、先行して図録だけ購入しました!
国立西洋美術館のコレクションが大半を占めているため、何度も目にしている作品が多いはず。しかし、違う「文脈」の中で展示されている見慣れた作品を、私自身がどんなふうに鑑賞できるのか 楽しみで仕方ありません。
実は、6月18日(土)に実施された<自然と人のダイアローグ展>の講演会(田中正之館長)をZoomで聴講しました。
新しい発見がたくさんある素晴らしい内容だったので、講演会については別の機会に投稿したいと思います。
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◆ そして先日姪っ子から送られてきたドイツの写真。
「ベルリンに住んでいる友達の所に遊びに行ったの!」
私は九州に旅行するときも海を渡らなくてはなりません。フランスとドイツは隣接しているんだ…と 当たり前のことに感心。ヨーロッパにいると気軽に海外旅行ができるのですね。
歴史を語る都市 ベルリンの街並みは、直線的なイメージがします(あくまでも個人的なイメージです)。
「どこの国に行きたい?」と聞かれたら、上位3カ国は「歴史と伝統」があり、包容力のある曲線イメージの国。ドイツは入らないかも知れません。
しかし「未来」に希望が持てる国は無性に応援したくなるのです!。
日本もそんな魅力ある国になってほしいなぁ…。
と、偉そうに語りましたが、気持ちはすぐに現実的な欲求に…。
ベルリンに行ったら、お土産はハリボーに決まり!ですね。
<終わり>
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