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勝手に愉しむ❗️<その8> 〜クロードが描く理想郷〜
The NATIONAL GALLERY, LONDON
<ロンドン・ナショナル・ギャラリー展>
開催が延期されている<ロンドン・ナショナル・ギャラリー展>。
入手できる情報をもとに予習しながら一人で勝手に愉しんでいます!
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【第6章 風景画とピクチャレスク】ー Landscape and the Picturesque ー
特設WEBサイトの画像(冒頭の写真)を見ると 第6章は青色。第2章の部屋が濃いデルフトブルーだとしたら(←よくわかりませんが)、ここはもう少し浅い青色のようです。
知識や経験の少なさから【風景画】の鑑賞方法がよくわからず、ほとんど素通り状態だったのですが、今回 思わぬ予習時間ができたので少し勉強します❗️
川瀬先生の解説(特集記事やWEB解説)によると、
▶︎ “風景画” は17世紀になってから確立されたジャンルで、“理想郷”、“廃墟”、“家畜”、“海景” に細分化される。
▶︎ “ピクチャレスク” とは「絵のような」という意味で、「クロード・ロランが描く絵」のような景色をピクチャレスクの美と呼んでイギリス人がそれに大きな価値を見出していった。
ほーっ。クロード・ロランって凄いのですね🤔。
クロード・ロラン(本名ジュレ)(1605−1682年)はフランスで生まれローマで活躍。手持ちの図鑑に「ヨーロッパ諸国で高い人気を得、パトロンにスペイン国王フェリペ4世もいた」との記述がありました。
フェリペ4世 ⁈ 考えてみるとクロードはベラスケスと6歳しか違わないのですね。
思わぬところで意外な名前を発見 … 自分の少ない知識が繋がったとき、世界が広がるような気がして嬉しいです💕。
さて18−19世紀イギリスの富裕層がこよなく愛した、理想風景画家 クロード・ロランの出展作品がこちら。
◉出展番号「42」クロード・ロラン『海港』(1644年)
画面全体に広がる太陽の光に「まぶしい✨」と思わず目を細めそうになります。低い地平線から放たれる黄金色の光は、ひとり一人に確実に届く力強さを持ちながらも、温かく柔らかく我々を包んでくれます。港に立つ人々に未来を、夢と希望を与えてくれる光です。
時代を超え、絵を鑑賞している私の心にまで光が広がっていくこの感覚、昨年10月に訪れたルーブル美術館でも体験しました。
(下の2つの作品は今回 出展ありません)
「まぶしい✨」
古代建築的モチーフと帆船、そしてまばゆい光と大気に海。これが “理想郷”、そしてこれがクロード・ロランなのですね。ガッテンしました🤙
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さて 私が注目するのは、
「クロード・ロランの後継者である」と自任するターナーと、
クロード・ロランを「世界で最も完璧な風景画家」と絶賛するコンスタブルの二人です。
と。少し長くなりそうなので、この続きは次回に。
<その8・終わり>