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1889年のポール・ゴーガン

新しい年のはじまり始まり。

 お雑煮を食べました。

  書き初めしました。

   今年の目標を立てました。

    出していない人から届いた年賀状に返事を書きました。

大きく行動することはできませんが、コツコツですね。

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2021年 我が家のトイレを飾るのは『ポール・ゴーギャンの生涯と筆跡カレンダー』(MISAWA)です。

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昨年 ゴーガンのスケッチを見て興味を持っていたので、このカレンダーと出会えたのも何かのご縁です。ゴーガンの筆跡をメインにしたシンプルなデザインが、とてもカッコいい!

1月は『レダと白鳥』。“リトグラフのためのデッサン” と添え書きがある お皿の図案です。 

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ゴーガンがこれを描いたのは1889年1月−2月。40歳のゴーガンに思いを馳せてみました。

◉1888年12月
   … ゴッホの耳切り事件により、アルルでの共同生活に終止符を打つ
→ パリに戻ったゴーガンは辛い気持ちを抱えたまま1889年のお正月を迎えたに違いありません。
◉1889年1月
   … ゴッホの弟・テオの示唆を受けて 本作『レダの白鳥』を含めた10枚セットの亜鉛版画を制作
◉1889年5月
   … 第4回パリ万国博覧会が開催。竣工したエッフェル塔を見て、ゴーガンは「鉄の勝利だ!」と熱狂
→ 新しい造形芸術の姿を見たのかも知れません。
   … 博覧会のパビリオンでジャワの踊り子たちに惹かれ熱心に観察
   … 会場にあったタヒチ島の案内記に触れる
→ この時、ゴーガンの「野性」の血が目覚めたのでしょう。

132年前の新年を辛い気持ちで迎えたゴーガンでしたが、彼にとって1889年は出会いと感動、そして大きな転機となる一年だったのです!

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まだまだ先が見えない不安の中で2021年はスタートしました。
しかし、いろいろな出会いを大切にして しっかり歩んでいこう!と、1889年のゴーガンを思いながら決意するのでした。

<終わり>

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