アーティストのように盗む、とは。
今日も日記について考えている。
箱根駅伝を見る夫の横で、日記について考えながら英語ブログの記事を書いていた。ホットカーペットがあるところに人は集まる。
ブログ用にまとめているのは、「2019年を輝かせてくれた100のこと」。
アメリカの大人気作家でアーティストのオースティン・クレオンが毎年投稿している記事を真似て、タイトルを訳してみた。彼の記事タイトルは、100 things that made my year (2019)。
今年一年で彼が吸収したコンテンツを見ると、いかにアンテナを張って生活しているかがわかる。数年前まで無名で図書館でバイトしながら黙々とアートを作りつづけていたクレオン。毎日ブログで発表していた内容を本にまとめ、大ヒットさせるというオーバーナイト・センセーション的な登場で話題をさらったが、長年かけて(と言っても今でも30代後半と若い)得たクリエイションのヒントを、一目でわかるようにアレンジする能力が彼をベストセラー作家に生まれ変わらせた。
クレオンの本は日本語にも訳されていて、まず、とにかく、読みやすい。イラストも多いので、原文で読んでも楽しいかもしれない。
大ヒットした1冊目は2012年の「Steal Like an Artist」。日本語では「クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの" をつくれるようになるために」というタイトルになっている。
「Steal Like an Artist」とは、自分が新しいことをクリエイトしたい時、ゼロからオリジナルを作ろうと考えず、これまでそのことについて考えたり書いたり発表している人たちの仕事を知り、学び、自分の言葉(やアート)で表現することが「あなたの表現になる」という話。
日本では職人技は「聞くな、盗め」という考えがもともと存在するけれど、アメリカでは発売当初、ちょっと色々誤解も生じた。
盗め?コピーする?真似すること?(ちょっと単純なアメリカン)
でもこのタイトルのおかげで、本が売れた。そして内容は深い。
田中泰延さんの『読みたいことを、書けばいい。』と通じるものがあると感じました。まずは、調べろ。それから書け、というところ。
何度も何度も読み返して、はじめて何かを書けるかもと(少々)思える。
そして2019年によかったこと、場所、人、本、音楽、映画、カフェ、食事、旅などを考える作業に戻る。
夕方は駒沢公園に走りに行き、紅白で星野源が歌った「Same Thing」がかっこよかったのでそれをリピートで聴いた。
あの英語歌詞、アメリカ生まれアメリカ育ちの弟も「Cool」と言ってたし本当にクールだった。
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I went for a run in the park today and thought about how ‘keeping going’ is easier than ‘starting all over again’. The fourth day is always easier than the first day. The fifth day, easier than the fourth.
It’s the same with diary-writing. Or meditation. Once you find a rhythm, it’s easier to continue doing the thing than to miss a day and start from scratch.
My hope is first find a rhythm. That's the hard part.
See you tomorrow!