未空イナホは可愛い、設定に無理があるけれど
読者の皆さんは未空イナホを知っているだろうか。
ネットで未空イナホと検索すると「嫌い」や「アンチ」などのネガティブなイメージを抱かせる単語が検索欄に表示される。
そんな賛否両論別れる未空イナホちゃんだが、彼女を好きというnoteをある日見つけた。
未空イナホへの熱情と劣情を何も考えず思いのままぶちまけている。
未空イナホは2015年にアニメ本編に登場、2016年に発売された妖怪ウォッチ3で主人公を務めるも、それまでの女の子主人公がフミちゃんであったこと、未空イナホの登場によってフミちゃんが使えなくなったことから不人気キャラとなってしまった。
アニメのレギュラーキャラというわけでもなく妖怪ウォッチ190話に登場した後、212話まで登場しないなんてこともあった。
妖怪ウォッチ!では全話36話であったにも関わらず、登場話は33話だけである。
初登場時と比べて出番が無くなっていること、妖怪ウォッチ人気低下の原因と叩かれることが多い彼女を推すためにこの記事を書いたのである。
1.幼稚なようで以外に大人
一見イナホちゃんは幼稚でところかまわずテンションが上がる女の子だと思われる。しかし、イナホちゃんはただオタク趣味を持っているだけの人間ではないのだ。妖怪ウォッチ3にヤーメルン邪先生という妖怪が敵キャラとして出てくる。ヤーメルン邪先生は名前が示す通り、ハーメルンの笛吹からインスピレーションを受けた妖怪であろう。そんなヤーメルン邪先生は子供たちを笛で誘惑して学校や勉強に行かせずに遊ばせてばかりいたのだ。
そんなヤーメルン邪先生に対して「好きなことだけをしていれば駄目人間になる(意訳)」と言ってきたのである。
このときのイナホちゃんの年齢は10歳か11歳だ。
女子の方が同年代の男子よりも大人かつ成熟するのは分かるが、小学五年生が妖怪の誘惑に対して反論するというのはあまりにも大人すぎるのではないか。
社会人でさえ仕事に行きたくないのにも関わらず行く理由は、給料のためだとか生活のためだとかという消極的な理由である。
それを小学五年生のイナホちゃんが「好きな事ばかりしていたら駄目人間になる」という言葉を投げかけるのだ。
また、自身のキャラを相対化しているという点も大人っぽい。
イナホちゃんが学校の妖怪と話すシーンがあるのだが、その妖怪は巨大なイナホちゃんの頭部となりイナホちゃんに話しかける。
その内容は「自身のキャラが間違っていた」であったり、「他の女子たちは好きな男子の話をするのに自分はこのままで良いのか」ということである。
イナホちゃんはオタク趣味を持っていてながら、好きなことばかりをしていると駄目と言い張れる人物であるにも関わらず、自分の趣味が周りとずれていて悩んでいるのだ。とても大人である。
自分の好きなものが明確にありながらも、そればかりやっていると駄目という良心を持ち合わせながらも、自身のキャラや趣味に迷うという矛盾があること。
それも非常に大人だし末恐ろしい小学五年生だ。
2.そもそも小学生設定に無理がある
ここまでイナホちゃんが小学五年生にしては大人びていると書いたが、そもそも小学五年生という設定に無理があるのでは無いだろうか。
イナホちゃんは大量のフィギュアを所持している。
なんなら劇中で発売されてすぐのフィギュア――つまり新品ーーを購入していた。
セラピアーズは我々の世界では放送されていないため単純比較は出来ないのだが、ここでは似たような名前のセーラームーンやプリキュアのフィギュアで代用しよう。
フィギュアの値段はそれぞれ異なるため一概には言えないものの、3000円から12000円のものまで幅広かった。
検索トップには3000円のものが多かったからイナホちゃんは3000円買ったとしよう。
セラピアーズのフィギュアが3体あるため、全て3000円であるとすると9000円かかる。
続いてアニメポスターが7枚くらいあった。
アニメポスターの値段を調べて見ると900円から2950円くらいまであることを見つけた。
値段は大抵1750円くらいであったため、7個買うと14000円くらいになる。
また、イナホちゃんは漫画もよく買う。
小学五年生にとって1か月に1冊単行本を買うだけでも結構な大金であろう。
また、小学五年生の身でありながら、メイドカフェで働いてお客さんを手玉に取るシーンがある。そもそも、メイドカフェで小学五年生は働けるのだろうか。
東京ガールズバイトというサイトでメイドカフェで働くことのできる年齢を調べた。すると、高校生から20代後半の女性が働けるという風に記述があった。つまり、10代後半から20代後半にかけて10年間は働けるということである。
当然、小学生は条例に引っかかってNGであろう。
オタク趣味を持ちつつ、メイドやアイドルにも興味があるのなら高校生か大学生設定の方がよかったのではないだろうか。
ただ、高校・大学に通っているとなるとケータとの絡みが事案のように感じられるのは気のせいだろうか。
3.たれ目が可愛い
イナホちゃんをよく見てほしい。
pvでもYoutubeで無料公開されているものでも見てみると、イナホちゃんはたれ目気味なのだ。
眉毛も目もたれ気味で下まつげが濃いため、弱弱しい内気な印象を抱かせる。
だが、彼女はとてもアクティブである。
妖怪探偵を運営したり、妖怪の願いを朝から夕方まで付き添う。
内気そうで守られそうな見た目をしながらも、誰よりもアクティブで周りを巻き込むというのがイナホちゃんの魅力だ。
周りから浮いていて電波系なキャラであり、妖怪ウォッチ4では敵キャラから奇天烈女と呼ばれたりするイナホちゃんだが、格好は意外と女の子っぽいのも魅力である。
衣装はピンクを基調としているし、冬衣装は白とピンクが混ざったパーカーを着ていて、タイツは濃いピンク色である。
そう、イナホちゃんは可愛いのだ。
4.終わりに
イナホちゃんの可愛い部分、設定に無理があるのではと思ったことを書き連ねた。ただ、私がいくらイナホちゃんの魅力を説いても、洞窟の影を見るようなのであり、イナホちゃんの可愛さの本質をつかむことが出来ない。
そのため、この記事を読んだ方はYoutubeでイナホちゃん登場回を観たり、pvやゲーム実況を見てほしい。
そうすればイナホちゃんの可愛さの本質ーー洞窟の外側ーーを理解できるかもしれない。