『世紀末の核心 般若心経』私は30数年前、般若心経に出会うことができました。
私は30数年前、般若心経に出会うことができました。
カラオケスタジオを経営している頃、その開設に膨大なエネルギーを投じて体を壊し、1週間ほど入院したことがあったのですが、子供の泣き声が耳についてなかなか寝付けない夜が続きました。看護婦さんに子供の泣き声で眠れないと言ってみたところ、この病院に子供の患者はいませんよと言われたのです。そんな状況を女房の母親に相談したところ、カバンから般若心経を取り出してきて、棒読みでいいからとにかくこれを読みなさい、と言われました。その通り唱えてみると不思議なことに、その日から子供の泣き声は聞こえなくなり、何とか平穏な入院生活を送ることができました。
最近、ここ10年ほど、般若心経が理解できたと思うほどになってきました。誰かに教えられたわけではありませんが、ある時、「般若」は「直感」だ、直感のすごさを知らしめるお経なのだ、とわかったのです。そこからすべての物事がよく理解できるようになりました。
人々は、世の中を現実だと受け止めて、興奮したり泣いたり怒ったりします。しかし、いま起こっていることに動揺したり怒ったり泣き叫んだりしてはいけません。本来の現実世界は諸行無常で、人間が現実だと思っていることも、あるようであって、ないようでない所なのです。空という直感の空間があって、今でいう「引き寄せ」や「運」もすべてこの空の直感の世界から学び取らせて頂いているというのが現実の本質なのです。空の直感の世界は、滅することもなく、増えることも縮小することもない。穢れることも清くなることもない普遍の存在です。この空の直感に出会った数々の菩薩はこれにより悟りを開きました。
般若心経では最後に呪を授けます。呪といっても呪いではなく、「開けゴマ!」のような呪文です。すべてをよくする、世界を良くする、個人も良くする前向きな呪文です。これにより悟りはすべて開かれると般若心経は謳っています。
ガティー ガティー パーラガティー パーラサンガティー ボディー スバーハー
https://www.youtube.com/watch?v=lRdZSRS3VZA
これが般若心経です。般若心経は世紀末の核心だと私は思うのです。ちなみに世紀末とは、100年1世紀の終わりのことではなく、当たり前のことが当たり前ではない世の中になることだと私は思っています。
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