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ソロ旅オタクの2泊3日、はじめてのしくじり韓国旅。財布忘れて渡韓...。Vol.1

早朝、もう何度も通い慣れた京都駅から関西空港までのルートを眠い目を擦りながら、バスに揺られている。

つい一週間ほど前に決めた韓国行き。

お隣の国であり、近いゆえにいつでも行ける!

と思っていたら意外と行かないもので、本当に今のいままで訪れる機会を失っていた。

ちなみに私が高校生の時の楽しみにしていた修学旅行先は、「韓国」の予定だった。

うちの学校は日韓の交流が盛んで、年に一度は韓国の交換留学生たちを受け入れていた。

5年モノのパスポートを取らされ、予定通り行くはずだった。

…が、当時の流行り病、SARS(重症急性呼吸器症候群)の影響で渡航そのものが中止になった。

せっかくパスポートまで取ったのに…。

変更になった修学旅行先は、東北。

韓国と縁もゆかりもない東北で、南部せんべいを齧ったり、農家でファームステイと称して、ニンニクの収穫やりんご狩りを手伝ったことは今でも鮮明に覚えている。

結局その当時取ったパスポートは5年のうちに役目を果たすことなく任期を終えてしまった。

🍎🍎🍎

話しを渡韓のエピソードに戻そう。

韓国に、これまで縁がなかったと言うのも訳がある。

わたしはNetFlixで有名な韓国ドラマはタイトルすらロクに読めないレベル。

ナ、ナシ、梨…………….?(「梨泰院クラス」のこと。「パラサイト」はギリ読めた。)

K-popアイドルのことも全然分からず、昔人気だった『KARA』で記憶が止まっているので時代錯誤感がハンパない。

BTSと聞いて最初に浮かぶのはアイドルの方ではなく、バンコクのスカイトレインの方だ。

流行りの韓国ファッションやコスメなどにも疎く、自分のレベルを疑ってしまうほど。

韓国料理は日常的に食べるジャンルにはなく、寧ろキムチ鍋の素は匂いからして苦手だった…。

本当にもう、どうしようもない。

以上が、私の韓国を知っているレベルだとお伝えすれば、いかに私が韓国若葉マークかお分かりいただけると思う。

🔰🔰🔰

だが、いつかは行きたいと思っていたのも正直なところ。

33ヶ国も旅をしてきて、お隣の国に行ったことがないというのはちょっと…いやかなりコンプレックスでもあった。

他に理由を挙げるとすれば、以前少しだけカナダにいた頃に仲良くしていた友達で韓国人の子が多かったというのも理由に挙がる。

そんな私なのだが、実はちょうど10月末に2~3日ほど自由がききそうなタイミングがあった。

出発まで約1週間というあまりにも直前すぎるタイミングだったが、

気づいた時には「今だ!」

飛びつくように手を伸ばして航空券をポチっていた。

石橋を叩くように慎重に様々な選択肢を並べて、その中から最良の選択肢を選び取るパズルのようなゲーム(=旅行計画)をもうかれこれ何年もやっている。

自分が持ちうる選択肢の中から、最善最良の選択肢を自らの手で選ぶ。

そんなゲームを繰り返しているうちに決断力もついた。

親から受け継いだ先天的な気質以上に、旅による後天的な恩恵は計り知れない。

旅、それは性格をも変えてしまったようだ。

だが、いつも決まって最後は、

「もうどうにでもなれ。」


と言わんばかりに、航空券の【決済】のボタンを押している自分がいる。

これで後戻りはできない。

行くんだ、いくんだ…行くんだーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
(わたしの脳内は、こんな感じ。)

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脳内で旅の麻薬がドクンドクン出てくる瞬間。

ピークはいつも決まってココ。

もう当分この魅力に取り憑かれているのでやめれらそうにない。

いくつになってもこんな風に思い立った時にパッと飛びつける自由な大人でいたい(事後報告で振り回している関係各位にはお詫び申し上げるとして)

さて、あれよあれよとあっという間に当日を迎え、短い期間の間にも、意外と準備は整った!と妙な自信を携えて出発した。

困ったことに、いつも当日の朝にしか旅の準備ができない筆者にしては、前日の夜までに全ての準備が整っていることに半ば驚嘆して、ここだけの話、自分でじぶんのことをたいそう褒めてあげたくなった。

翌朝、眠い目をこすりながらセットしておいたアラームとほぼ同時に目覚め、身支度をして自宅を出た。

もう何度も通い慣れたルート。

自宅から京都駅へ向かい、アバンティの前から関空行きのリムジンバスに乗る。

バスのチケットも前日までに予約しておいたから乗れない心配もまずない。

我ながら、用意周到だと思った。

バスに揺られて、これからはじまる2泊3日に思いを馳せた。

どこへ行き、何を食べようか。

今回の旅で見たことのない景色をどれだけ自分に見せてあげられるだろう。

ひとつひとつ夢を叶えていく過程で自己信頼はどんどん高まっていく——

などととてもセンチメンタルな気持ちになっていた。

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だがしばらくして、京都駅から最寄りの関西空港までのリムジンバスの車内で私は目が点になった。

ちょうど現地で旅のオトモになりうる決済用のプリペイドカードであるWOWPASSカードの作り方をおさらいしておこうと思い、保存しておいたYouTubeの動画を見始めた。

「あ〜、すごい簡単に作れそう。これなら安心だ。」

と胸を撫で下ろした矢先、嫌な予感がした。

ん?


その正体をハッキリと掴むまでに数秒かかった。

とてつもなく嫌な予感がした。

背もたれのシートから身を起こした時、わたしは気づいてしまった。

「あれ...?そういえば財布持ってきたっけ...?」

いつもは真っ先に入れる手荷物の中に入れていない気がする…。

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あらためて嫌な予感がする……。

私はいつも旅に出る直前に旅先用の簡易的な財布をつくるのだが、

今回に限っては、

「韓国だからまぁ、作らなくてもいいか。」と思い、

日本で使っている財布をそのまま持っていくことにした(のはたしかに覚えている)

だが、簡易財布を作っていない以上、当たり前だが財布は「必要」なのである。

いつもと違うパターンを選んだのが事の元凶だと思った。

そう、お恥ずかしい話、

私は現金・クレジットカード・身分証明書などパスポート以外の貴重品が全てが入った財布を自宅に忘れてきてしまったのだ。

数々の旅のポンコツエピソードはあれど、財布を忘れて渡航するなんてことは34ヶ国を旅してきてはじめてだった…。自分でじぶんが信じられなくなるww

バスの隣のお姉さんは、私の姿勢が急に正されたままだったことに逆にビビっていた。

「うわぁ。どうしよう…」


自宅に取りに戻っているほどの時間の余裕はなかったし、そもそもこの場で引き返すこともできなかったので、仕方なくこのまま空港に向かうことにした。

残念ながら、このタイミングで、バックパックの底に隠し持っていた

へそくり的な千円が見つかった…!!!


などというミラクルは、私に限っては起こらず、、

正真正銘の無一文とはこのことか、と妙に悟ってしまった。

当時の母とのやり取り

この時、今回の旅のテーマがいかにして2泊3日を韓国でサバイブするか。

というゲームに変わった瞬間だった。

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面白くなってキターー💪💪


無理やりにでも明るく自分に言い聞かせないと平静を保てなかった。

この時私の脳裏にあった一番の懸念点は、

予習してきた韓国グルメちゃんと食べれるだろうか、、

というただ一点に尽きたと思う。

本当にもうただ、それだけ。

そして、わたしの目も相変わらず点だった🙄

…続く

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かほ|人生を変えるソロ旅プロデューサー
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