夢の話:指輪物語編
ちょっと久しぶりに 昨夜見た夢のお話。
私がよく見る夢の中でも割と多いテーマのひとつが「指輪の夢」。
こちらの日記→(☆)でも書いたことがあるのですが、なぜか小さい頃から見る夢の影響で、「文字が刻まれた指輪」に思い入れがある私。
そして昨夜もまた、その「文字が刻まれた指輪」の夢を見たのです。
時代や住んでる場所は今とまったく違っていて、当然、私自身も今の「私」ではありません。
こういう夢はよく見るので、今の自分と違う私だな・・・と理解しながら映画を見ているような、どちらかというと、映画の中で役を演じているような感覚です。
その夢は、こんなストーリー。
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時代は、いまより数十年~100年ぐらい前のような感じで
私は「ピーター」という名の夫(この名前だけは覚えてた)と義父母、そして夫の弟(すでに亡くなっている)の若いお嫁さんの5人暮らし。
義父は軍隊の偉いさんで、ほとんど家には住んでおらず、夫も仕事で不在がち。
つまり、普段は義母、私、義妹の3人で過ごしています。
それはとても穏やかで平和で、血の繋がりもなく年齢も離れている3人の女が家族としてひとつ屋根の下で過ごす、絵に描いたような幸せな日々でした。
ある日、3人で洗濯物を干していると、空に小さな飛行機が飛んでゆくのが見えました。
あら?軍の飛行機かしら・・・と目を凝らすと、戦隊を組むように次々と飛行機が飛んで来ます。
そこで義母が叫びました。
「戦争が始まるんだ!」
慌てて家の中に入り 非常事態への備えを始める私たち。
そこに軍の偉いさんである義父が帰宅し、続いて夫も帰宅します。
でもそれは 戦争に行くための準備のための帰宅でした。
義父はもともと軍隊の人なので、義母はどこか諦めていたような、何もかも理解しているような落ち着きで義父を送り出します。
そして、息子である私の夫のことも悲しみを隠しながら見送ろうとしています。
義母が私に言います。
「あなたも辛いでしょうけど、きちんとお別れをしておきなさい。いつどうなるか分からないのが戦争だから。」
私は、何を言っていいのか、どうすればいいのか、戸惑いながら夫の顔を見れないまま俯いています。
私と夫には 家族に話していない秘密があったのです。
実は私たち夫婦は、お互いにとって都合の良いメリットを優先して、夫婦という形を取っただけの、契約結婚だったのです。
仕事の立場上、そして両親を満足させるために結婚を選んだ夫。
天涯孤独で、「家族」と「安定した暮らし」が欲しかった私。
そんな二人がお互いにとって都合がよかった結婚。
だから元々、お互いの間に愛情はなかったのです。
でも・・・
結婚をとても喜んで、優しくしてくれる義父母。
一緒に住む、若くして未亡人になった義弟の嫁は本当の妹のように仲良くなり、そして何より、そんな家族の中で育った正直で温厚で堅実な夫に私はだんだんと惹かれていっていたのです。
「お別れをしておきなさい。」と義母に言われたとき、私が手に握りしめていたのは 「指輪」でした。
その指輪は もちろん、結婚指輪です。
でも、私も夫も 契約結婚の後ろめたさから、指輪をはめることはありませんでした。
ずっと引き出しに仕舞いっぱなしだった指輪。だんだんと惹かれてきた夫に、実は指輪を持っていて欲しかった。
私も、自分の指に着けたかった・・・
もしかしたら、もう二度と会えないかもしれない。
お互いにとって、形見になるかもしれない指輪。
「この指輪を、持って行ってください・・・」
その一言を告げる勇気がなくて、
いまさら夫に、本当の夫婦になりたいと言えなくて
指輪を握りしめたまま、ただ、俯いて・・・・
握りしめている指輪は シンプルな銀の指輪で文字が刻まれています。
おそらく、誓いの言葉だったのでしょうね。
手のひらの中に握りしめているはずなのに、なぜかその指輪は私の目に焼き付いて、手から透けるようにはっきりと見えています。
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どこかで見た映画や小説のような話ですが、まるで本当に体験したかのように、はっきりと覚えている、妙に現実感のある夢・・・
今朝目覚めたとき、思わず手のひらの中を確認したほどです(笑)
文字が刻まれた夢の話は 毎回内容が違ったり、夢の内容自体は忘れてしまっていたりするのですが、不思議と、出てくる指輪はとても似た指輪なんですよ。
そして、必ずその指輪を持っているのは、今の自分ではない自分。
これはもしかして、前世の記憶?と疑いたくなるほどリアルな夢なのです。
でも何度も同じ指輪が登場することからして・・・
私の前世は
その「指輪そのもの」
だったりして(笑)