イラストを教えるということ
こんにちは!
Lavieです。
去年からイラスト講師としても活動しているのですが
その中で感じたことや、
心掛けていることをお話ししていこうと思います。
まず私が何故イラスト講師を始めたかというと、
純粋に絵で何かを目指す皆さまを
応援したいからです。
私には
周りから夢を応援されなかった過去があります。
幼い頃から声優を目指していたのですが、
「そんな職業で食えるわけがない」「なれるのは一握りだ」などと冷めた目で見られてきました。
まだそこに挑戦する前から「諦めろ」と言われました。
私は誰一人として
そんな冷めた環境で夢に挑戦して欲しくないのです。
まずやらなければ、自分がどこまでできるかなんて
分かりません。
全力でやって、全力で失敗して
また新しい道が開けることだってあるし
そうやって人間って成長していくんだと思います。
だから素敵な夢を持った方々を応援するために
講師業を始めました。
次に、講師業を始めて思ったことなのですが
生徒さんの素敵な個性を潰さないよう添削することが非常に難しいということです。
これはイラストを見る上で
一番大切にしていることなのですが
生徒さんの個性・長所を伸ばすということです。
それぞれプロ・アマ志向様々あるとは思いますが
共通して言えることは
「魅力的な絵を描き、1人でも多くの人に見てもらいたい」ということだと思います。
その為には「画力を上げる」よりも
「個性」を大事にしたいと思っています。
画力は沢山描いていればある程度勝手に上がっていくものです。
でも個性を出すことは意外と難しいですし、
プロの道でも売れるか売れないかにかかってくる非常に重要なことだったりします。
そして個性って
「間違い」からくる場合もあると考えています。
例えば、「こんな目がでかい人間いるわけないよね?!」ってくらい目が大きいお顔も
可愛ければそれでいいんです。
「目、大きすぎるね。デッサン狂ってるね。」じゃなくて。
イラストの世界は可愛くて魅力的に見えるなら
どんなにバランスが悪かろうが正解だと思います。
頭が少し大きかったとしましょう。
これも可愛いければそのままでいいと思います。
逆に、「このバランスはこのイラストレーターさんの絵だ!」と覚えてもらいやすいかもしれません。
写真じゃなく絵なんですから、
リアルと同じだったらつまらないですよね。
全て書き換えてプロの画力でその方の個性を潰してしまうよりも
「いい間違い」は残して
「良くない間違い」のみを修正する。
実際、私がいた声優の世界でも
養成所などで「発声がよくないから治せ」と腐るほど怒られた人が
逆にそれが味となって売れている人だっています。
生徒さんそれぞれのキラキラした「個性の芽」を摘み取らないように
慎重になることを心掛けています。
だから私は、その方の現在のレベルや悩みに合わせて
赤ペンでポイントをお伝えするだけにしています。
絶対に絵柄を変えたりしません。
講師は「サポート役」です。
状況によって生徒さんの少し前を歩いたり、
後ろから支えてあげたり
寄り添うことが必要だと思います。
私は実は前職でも、新人スタッフの育成に携わっていました。
スタッフも千差万別で
Aが得意なスタッフもいれば
Aは苦手だけどBが得意なスタッフもいて
レベル3からついて来れるスタッフもいれば
レベル1から教えないといけないスタッフもいました。
これは講師業にも通ずるところがあります。
「苦手」は平均くらいになればいい。
「得意」は無限に伸ばす!
それを見極め、フォローすることが大事だと思っています。