MIU404"指先ひとつ"
※この記事は2020年ドラマ MIU404のネタバレを多く含みます※
久住
五味
トラッシュ
バスラ
スレイキー
・・・・・。
菅田将暉さんはMIU404では主人公ではない。
綾野剛さん星野源さんがW主演の刑事ものドラマだ。菅田さんは登場することさえ隠されていて、サプライズだった。
しかしその登場と存在感は衝撃的
「20代・関西弁を話す男」
警察はどんなに調べても、まるで蝶のようにひらりとかわされ、このふたつの情報しか掴めないでいた。しかしなぜ調べているかと言えば、高校生も手を出しやすいあるドラッグに関わっている、ということだからだ。
是非、最終話まで通して、菅田将暉さん演じる「久住」という存在を観てほしい。
なんて、陳腐な言葉しか出てこないのを許してほしい。笑
いつも派手な格好でふらふらと現れ
さまざまな人に”同情や共感”を見せ、するっと心の扉に入り込む。
そして人が必ず持っている闇に甘い誘惑をする。
星野源さん演じる「志摩」が言うように、現代の「メフィストフェレス」そのものなのだ。
本当の”彼”は、無表情で笑みを浮かべ、なにを考えているのか読み取れない。
彼は本当の自分を一切語らない。最後まで。
言動から、何かが過去にあり、さまざまな想いに固く鍵を閉め、
”人間どもがドラッグや一時の快楽におぼれ、虫けらのように自滅していく様を神であるかのようにガラス玉のような目で楽しむ男”
ができあがったのだろうか。
でもこれ以上、詮索はしてはいけない。
彼の瞳の奥深くには”愛に飢えている”ようなものがちらりと垣間見えた気がした。
気のせいかもしれない。
でも、これ以上、詮索はしてはいけない。(2回目笑)
この情報社会で詮索ごとが好きになった人々に、それと考察好きのひとりとして、好奇心は大いにあるが、
テレビ越しに、言われたのだ。
釘を刺されたのだ。彼に。
「お前らの、物語にはならない」
と。
「彼」の”言葉”
彼に、「志摩」と綾野剛さん演じる「伊吹」がかけた”言葉”
それは2021年オリンピックイヤーになった1年後の今でも、私の心を動かしてやまないのです。
ごめん久住。語るのはここまでにしておきます。