通訳者/翻訳者が語学資格取得から逃げてはいけない理由
以前、スペイン語の試験のDELEのC1レベルを取得したことについて記事に書きました。
改めて考えてみると、メキシコでインハウスの通訳として働いていると、僕の周りでは意外と語学に関する資格を持っていない人多いなという印象を受けました。
また、恥ずかしながら僕もメキシコに来て6年後にやっと語学力を公に証明できる資格をとってみて、改めて語学を使う仕事をするのであれば語学資格取得からは逃げてはいけないなと改めて思いました。
今回は、なぜ通訳者/翻訳者が語学資格取得から逃げてはいけないかについて考察してみます。
語学資格を取得しない理由
全くの偏見なのですが、僕の周りだとインハウスの通訳者の方は語学の取得をあまり持っているという印象はありません。
通訳/翻訳は当然語学を使う専門職にも関わらず、なぜとらないのかを考えてみました。
資格がマイナー
英語ならTOEIC、TOEFL、IELTS等世界的のメジャーかつ日本でも知られている資格が多くありますが、スペイン語の場合は主なものとして日本ではスペイン語検定、国際的なものはDELEしか存在しません。
そうすると、当然試験を受けることができる場所も限られてきます(僕も受験に隣の州まで泊りで行きました)し、英語と比べたら汎用性がないのが一つのネックになると考えられます。
勉強がめんどくさい
語学は、日常生活で使うものと仕事や学問分野で使うものが結構違ったりします。
なので、日常生活で使うのは全然問題ないけど、試験で問われる様式は苦手という人は結構います。僕も苦手でした。
そうなると普段使う語学で普段使わないことをやるので結構苦戦するのが心理的なハードルになります。
また、スペイン語のDELEの場合英語と比べて日本語の教材もないし、スペイン語の教材も数が限られているのでそれを手に入れて改めて勉強するのも結構めんどくさいです。
語学資格を取得すべき理由
では、反対になぜ先に書いたようなハードルを越えて語学資格を取得すべきなのかを考えてみます。
舐められない
僕からすると、一番はやっぱりこれじゃないかと思います。
前の職場で通訳をメインの業務外でやって、何なら裁判所等にいって通訳をしたことありますと履歴書に書いているにもかかわらず、転職の際に転職エージェントから「通訳経験が無いのでいきなり通訳メインで転職するのは難しい」と言われたことがあります。
履歴書にならなんとでも証明が出来ない経験のことは書けるので気持ちはわかります。
なので、語学資格というその資格を運営する団体が発行した書類があればそれは誰からも否定することができないので、それである程度のレベルに達していればまず舐められることはないと思います。
転職活動で舐められない(足切りにあわない)のはかなり大切です。
外国語を「話せる」と「使える」は違う
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