眠る。
記憶の中と夢の中では、生きている人も死んでる人もミックスされる。
浅い夜。満月に影響される敏感なボクは、みんなに会うために横になって準備をしたんだ。
最近は何をするにも動きが鈍くなったきたけど、これもまた、みんなに会うための準備なんだから仕方が無い。そう割り切って、横になる。
もう二度と手足が動かなくなるのかもしれないし、昨日までと変わらずに昼が戻ってくるかもしれない。でも、そんなことを心配して横になるよりも、みんなに会ったら何をしようと思いを巡らせる。
月は、まだ満ちないのだろうか。薄汚れたカーテンを開けて浮き出る満月を瞼の裏に想像して、声を上げる。
ボクは、生前の記憶をくり返すオルゴール。あなたのリクエストを待つ。
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