きりんが好き(歌詞)

子離れできそうな母親の歌詞をイメージした詩です。想像が今少し踏み出せないので修正するかもしれません。お目汚し失礼。

大きくなったら何になりたい?私はあなたに何度も聞いた
おかしなあなたが面白くて何度も何度も聞いたのよ
お菓子屋さんなんて素敵じゃない?と言ってはみるけれどあなたはキリンさんになりたいと言って聞かない
お医者さんなんてかっこいいんじゃない?と言ってはみるけれどあなたはキリンさんになりたいと言って聞かない
記念撮影はいつもおかしなキリンのポーズだった
あなた少しずつ背が伸びていくのにせっかく近づいていくのに
いつからでしょうキリンさんになりたいと聞けなくなったから私少し寂しいわ

あの日握りしめて離さなかったおもちゃの鳥もお気に入りだったきりん柄の手提げ袋も
おもちゃ箱に押し込めて忘れられてしまったわ
いつか捨ててしまうのかと思い出すように切なくなるのよ
喜びと寂しさは綯い交ぜに日々は過ぎていくけど
忙しない朝に祈りを込めていってらっしゃい

進路もお仕事も生き方も私はあなたに何度か聞いた
首をすくめて必死に生きるあなたを見て力になりたかったの
頑張り屋なあなたはどこでも活躍できるわと言ってみるけれどあなたはどうせ分からないと言って聞かない
辛い時は無理しないで頼ってねと言ってみるけれどあなたはどうせ分からないと言って不機嫌になった
疲れても負けずに頑張るあなたを見て反省したのよ
あなた遠くを見ようとつま先立ちでふらつきながら憧れに近づいてくから
わたし信じることで大好きなきりんさんを助けられないことが怖かったんだわ

あの日窓越しにいつも通りに手を振るあなたをわたし頼もしく思って笑えてたかしら
忘れずにもっていった手提げ袋でお買い物してる
って聞いたからありがとうってはしゃぐあなたを思い出したわ
ちょっとだけ離れた街であなたちょっとだけ背伸びして生きていく
穏やかな夕べに電話くらいしてらっしゃい

首を長くして待ってるのよ私がキリンになっちゃうわ
早く会いに来てあなたの大切な人と一緒に

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