AMBIENT KYOTOでアンビエントキョウトな写真が撮れてた
BRIAN ENO AMBIENT KYOTOへ行ってきた。
もう行われるってことを知った時から、この日をどれだけ待ち望んでたか!というくらいの熱で行ったけど、完全に上回る素晴らしさだった。さすがのイーノ。
ではまず3階からスタート。The Ship。これはかなり印象に残った。夢にまで出てきた。カーテンをくぐると真っ暗闇。その中にちらほらと照らされた椅子、スピーカーがあった。The Shipが流れてた。すごい力で、(音楽が)宙を占めているイメージ。暗闇に慣れてない目に飛び込んできた、空間の美しさに息を呑んだ。慣れない暗闇の中を恐る恐る少し歩いて、空いてた椅子に三角座りして、斜め下のライティングされたスピーカーを永遠に眺めてた。ただただこれだけで、脳みそが溶ける心地がした。重低音はもはや体を打たれてるくらいの感覚に陥ったし、優しい機械音は直接わたしに降ってきてる通り雨、みたいな感じがした。時間を忘れてじっとしてたけど、三角座りをし続けてる身体が軋んできて、ふと我に帰って出た。冷え冷えの体と、ごちごちの腰と膝を労わりながら、脳みそも溶けかかってるので、いろんな余韻に浸りながら次のところまでの短い廊下を信じられないくらいゆっくり歩いた。
で、Face to Face。じわじわ〜っと長い時間をかけて顔が変わっていくインスタレーション。なんとも不思議体験。音楽を聴くことにも集中モードが入ってるからか、本当にじっと見てても見逃す瞬間があった。ちょっと狂気じみてんな、みたいな気持ちがありながらも見入ってしまった。そしてなんだか、これだけよく見ていても見えてないことがあるのは、生活の中にも言えることやなとしみじみ思った。「この人のことはよく分かってる」なんて奢った考えになっていたり、たまにする。そんなこと微塵もないなそういえばと、ふとね、ふと思った。よく見ていても見えていないこともあるし、見ている中で見えないように変わっていくことがありますよね!と思った。
Light Boxes。今考えんでいいやんと、もったいないくも、わたしはずっとわたしやったら、、と考え込んでしまった。光がゆるやかに変わって行く様は美しかったけど、カラフルポップすぎた。だからこそか、微妙に感じる居心地の悪さが新鮮で楽しかった。わたしだったらはこんな時に全くいらんなと思うのに、ずっと考えてたな。はは
77 Million Paintings。イーノが視覚的音楽として着想していたって後からフライヤー読んで知ったけど、空間に落ち着いたくらいから聴いてるまんま、見たまんまが脳みそでリンクしてて気持ちよすぎて、音楽を見るってこういう感じになるんかなと思ってた。全瞬間を切り取って、心に留めておきたかった。大きなソファに全身を豪快に預けて、緩みきったわたしは、全く寝てないのに寝たみたいな感じになった。瞬間瞬間ちょっと飛ぶみたいな感じ。(大事やから2度言うけれど、全く寝てない。)
あとは、トイレとかで流れてた日本初公開の『The Lighthouse』。これを聴き入っててちょっと手洗い場でもたもたしてたら次々利用されに入ってきはるお客さんにちょっと邪魔やなみたいな顔された。ごめんなさい。いい香りの草集めたやつもめちゃくちゃよかった。さりげない香りに懐かしさとあたたかみを感じた。わたし的『Mixing Colors』の『Iris』みたいな香り。なんやそれ。
全て回り終えた時には、来た時から3時間の時が流れてた。素晴らしいまどろみ国への旅をした。ゆらゆら最後に立ち寄ったENOSHOPで、アンビエントキョウトという和菓子をいただいて帰った。売り切れの日とかもあるから今日はあってよかった。夜にいただいたけど、味は普通の干菓子やった。こんなんは思い出よね、と言い聞かせながら、家族に分け与えてこの日のことを語りまくって、開催期間内にもう2、3度行くと心に決めた。
あぁ、ただただそこにあるだけで気持ちのいい音楽。大好きやなと再確認した。ありがとう。I LOVE YOU!How amazingでした。心を込めて。
ありきたりな日常を手放し、別の世界に身を委ねることで、自分の想像力を自由に発揮することができるのです。 ーBrian Eno
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