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みんなが泣いた日。

先日…

学校で今年度一番
学生が頑張ったイベントが無事終了。

2月後半から
ほぼすべての行事が中止になり

授業形式も生活様式も変わった
この一年の中で

唯一学生達が
一丸となって努力した

クリスマスのイベント。

その学生の努力・想い
感じたことを残したいのと

今年たくさんのことを我慢し

苦しい中頑張ってきた学生さん達や
いろんな人に伝えたいので

書いておこうと思う。

イベントの企画は4月…

正確には自粛明けの6月から始まり
一年かけて練り上げてきた。

実践を兼ねた授業の一環で
今年から新しい取り組みとして
取り入れたので

このコロナ禍の中
最初のグループワークはリモート
何もかもが手探り状態。

『本当に大丈夫か…?』
『企画しても開催出来るか?』
『練習は?』『観客は?』

など、不安要素だらけ。

私を含めた担当教員は
毎日頭を抱えるばかりだった。

そんなスタートから
なかなか企画がかたまらないまま
何コマも過ぎていき

やっとかたまった辺りで夏休みに。

短い夏休みの後は
実習や就職活動…

そして、最初の2ヶ月の休校で
詰まった授業が怒涛のように
押し寄せハードな毎日。

例年なら、春からいろいろな
行事があって思い出も増えてるはずが

どこにも行けず
授業ぎっしりで厳しい日々に

学生達のモチベーションも
すっかり下がりきっていた。

本来なら一緒に行事を経験して
紆余曲折あり育まれていく
クラスメートとの関係も微妙なまま

作業もスムーズに進まず
予定が遅れる状態にヒヤヒヤ

気付けばもう本番まであと少し…

『本番はまとまっていけるのか?』
『どんな仕上がりになるのか?』
『モチベーションは上がるだろうか?』
『無事に開催できるのか?』

そして

お願いだから
感染者が出ませんように…

と、毎日祈りながら過ごした。

(ちなみに…
練習は、マスクとフェイスシールドに
ソーシャルディスタンスの確保を徹底し
毎回無事に授業を終えていました)

そんな時、

ある程度想定内ではあったが…

感染予防として演者のみの参加で
無観客開催という決定が。

状況的に仕方ないし

学生も
予測はしていたようだったが

本当なら子ども達や
いろんな人が観に来てくれるはずで
それを想定して企画してきたのに…

みんなの気持ちを考えると
涙が出そうだったが

グッとこらえ

『開催できるだけ幸せだよ!
せっかく頑張ってきたんだから』
と、

笑顔で言うのが精一杯だった。


そんなこんなで迎えた当日。

『今日は絶対泣かない』

私は、そう決めていた。

春に卒業した学生達とは違い
今いる学生は割とクールだし

『…は?』と
引かれても厳しいのでw

泣かないと決めた。

ところが。

当日…学生達は
過去最高のクオリティで
素晴らしい演技を見せた。

魅せた。

初めて見る
全員が本気の姿。



学生達の想いにガツンとやられて

私は途中からもう
涙がこぼれていたが

マスクをずり上げ
ごまかしていたのに

気付いたら

周りの大人達が泣いていた。

普段関わりはないけれど
観に来てくれた教員も

違う学校の教員も
リモートで観ていた教員も

みんな泣いている。

その姿を

学生達に感動してくれた
大人達を見て

私の涙腺は崩壊した。

心から嬉しかった。

その中の一人の教員が
イベント終了後
わざわざ来てくれて

『本当に感動しました!

今年はずっとマスクを外せず
学生の表情も見れなかった中で
マウスシールド越しの表情が
みんないい顔していて。

思い出しても涙が出ます…』

と、言ってくれた。

『先生…私たち何にも楽しみがない』
『何を楽しみに頑張ればいいの?』

と、口々にこぼしていた
学生達にとって

この日の達成感や感動は
きっと心の奥に響いたのでは
ないだろうか。

(イベント終了後に学生も泣いていたから
きっと響いたと確信している…w)

当たり前のことが
当たり前でなくなった今年

大変な中、新しい形を考え

苦しみながらも最高のものを
生み出したことを忘れず

自信を持って
社会に出ていってほしい。

この経験を大きな財産に
してほしいと思った。

そして…

私自身も
深く痛感しているけれど

本当に本当にたくさんの人が
コロナ禍で疲れているし
いろんな負荷を背負っている。



現実、まだ感染拡大止まらずで
不安も消えないけれど

わずかでも

光の方に目を向けて
いかなければいけない…

改めて、そんな気がした。

正直、私も変わらぬ激務の中

油断したらすぐにボキッと
折れそうなままの心身で
なんとか日々を越えている。

あと二週間あまりで
今年が終わるなんて

とても信じられないけど

12/31笑って年を越せるよう

ラストスパート頑張って
走り抜けようと思う。

感動させてくれた
学生の為にも。

このnoteを読んで下さった
すべての人が

笑顔で年を越せるよう
心から願っています。

最後まで読んでくださり 本当にありがとうございます✨ 貴重なサポートは大切に大切に 遣わせていただきます🙊💗 これからもnoteを通してたくさんの 人と繋がっていけますように🍀