”マーダーミステリー超初心者”、のわたしが10回GM経験して身についたコト。
こんにちは。ねこぐらしです。
最近マーダーミステリーブーム来てますよね。
わたしも去年の10月にはじめてマーダーミステリーの存在を知ったのですが、その衝撃的な魅力に取り憑かれ、気づけば沼にずっぷり。
ありがたい事に機会にも恵まれ、2ヶ月の間にGM(ゲームマスター)を10本以上を担当させて頂きました。最近では沼がたたってシナリオを自分で書き始めちゃったり。
この記事は、
そんな”超初心者”だった私でも気軽にシナリオを回せたよって体験記&マダミスGMをこれからやる方向けの情報発信です。
ご利用いただければ幸いです。
では、いってみましょう。
そもそもマダミスって?
AI君、さっそく解説を。
なんと。解説をお願いしただけですが「面白いからぜひチャレンジしてみてね」とのお墨付きまで頂きました。AI君すごいですね。人との境目がどんどんなくなっていく。
よく類似ゲームとして「人狼」と比較されることがありますが、明確に異なる点は”ロールプレイ”です。
アドリブだらけの即興演劇、という表現が正しいかも。人物の背景や前日の行動とかは用意されてるけど、セリフも結末も定まってはいない。「物語を作っていくのはプレイヤーである、あなた達だよ」ってな感じですね。
ゲームの性質上、シナリオを知ってしまうとプレイヤーとして二度と遊べなくなる唯一無二の体験、って点がウリ。
だからこそ、私がGMをやる時はこの1回1回に全力であたっています。
マダミスそのものについての解説はこのあたりで。
そもそもこの記事を読みに来てくれた方は、既に経験がありGMをやる機会に恵まれた方だと信じています。
では意識したいポイントに。
①Take it easy!(気楽に!)
シナリオやら、あれこれ用意する前にまずは一言!
これはゲームです!
一応勝敗って概念はありますが、それは二の次。
「全員が楽しめること」を目的としましょう。
ゲームは人を楽しませてなんぼですし、GMやシナリオ制作者の最も欲しい感想は「楽しかったよ!」なんです。
プレイヤーも笑顔にする。制作者も笑顔にする。GMも笑顔になる。
肩肘はらずにリラックスしましょう。最初は緊張してもよいですが、ゲームが終了した時には、自分も含め全員が満足げな声色や表情をしていること。
そこが肝心。
完璧にこなさなくてもいい。なんならちょっとしたハプニングが場の空気を緩めることもある。自分も楽しむつもりで望みましょう。
②いろんなGMを参考にしよう。
マーダーミステリーにハマったキッカケは、去年10月のストリーマー配信でした。
もともと2年前くらいに友達同士でやってみたんですが、全員初体験だったし(これでいいのかな?)とオッカナビックリな進行で、終始ふわふわしちゃったんです。その時はイマイチ魅力に気づけませんでした。
しかし、手慣れたGMにかかれば、あら不思議。
マダミス初体験のプレイヤーであっても、あっという間にその世界観に引きずりこんでしまう。そしてその時のプレイヤーが新たなプロモーターとなり、界隈が活性化していくのです。
まずはマダミスGM達の模倣から始めてみましょう。
実はこれが一番近道。
”数”試聴していくと(ここが大事だな)とか(これは良くないな)ってポイントが見えてきます。良質なセッションから学べることは無限大です。この記事を熟読するよりぶっちゃけ効果があります。
特に私の参考にしている方を下記にご紹介します。
◉ディズムさん/驚天動地倶楽部
どちらかといえばTRPG畑の方です。
人の魅力を引き出す天才…!アドリブが飛び交う即興劇の中で、上手な”受け方”に「は~~なるほど!」となれること間違いなし。
◉まだら牛さん/狂気山脈の人
おそらく日本一有名なマーダーミステリー「狂気山脈」を共同制作した立役者様。私自身、ゲームを楽しむ姿勢やマインド的なものは、まだら牛さんを大変参考にさせて頂いています。
◉なないさん/e-sportsキャスター
昨年8月9日に急逝されたなないさんですが、格ゲー界とマダミス界を繋げた立役者でもあります。ご家族のご厚意で、現在もアーカイブが大量に残っており、彼のGMの手腕を振り返ることができます。
③シナリオを誰よりも読み込むコト。
シナリオを進行していく中で、ある程度の筋道は決まっています。
円滑な進行であればあるほど、物語の没入感を深めます。だからこそ制作者の意図が解釈できるところは、一度シュミレートしておきましょう。
そのためにも、GMは誰よりもシナリオやキャラクターシートの読み込んでおく。
すると、プレイヤーの疑問点にすぐ答えられたり、ルール的に危うい流れを元に戻したり。柔軟に対応できれば、それだけ物語はよどみなく進み、没入感の向上に繋がります。
実際プレイヤー同士がどんな会話をするかは、始まってみないとわかりません。不測の事態を網羅的に対応するには時間が足りませんし、完璧な対応もその時時のセッションによって変わる。
絡め手ですが、時には都合のいいようにルールを変更してみてもいいかもしれません。「初心者多いし、会議時間ちょっと伸ばしてみよう」とか「もう一個会議フェーズ追加してみよう」とか。
プレイヤーとGMで話し合ってみて妥協点を探すのも、面白い試みです。
どちらにせよ、面白くなるかどうかの見極めは必要です。作者の意図を正確に汲むためにも、やっぱりシナリオは熟読しておきたいところ。
可能ならタイムラインをリストに起こしたり、モニター上で情報を一望できる状態にしておくと、さらに円滑に進むかと思います。
ちなみに、ゲームが終わったの話になるんですが、よい進行だったかどうかの振り返る時、一つの指標として「あっというまの○時間だった」「時間を忘れて楽しめた」みたいなフィードバックがあれば、個人的には大成功だと思っています。シナリオ書いたりGMやってる時に一番欲しい言葉です。これ目指したい。もっとちょうだい。
④演出をこだわろう。
たとえば、こんな感じの進行表があったとする。
キャラクター決定・個別資料読み込み:15分
オープニング:5分
議論1回目:10分
追加情報:3分
議論2回目:10分
投票:5分
エンディング:10分
合間合間にGMがタイムキーパーやったり進行したりするんですが、
次のように、
「はい、では個別読み込み15分です。どうぞ」
「(オープニング読み上げ)では、議論スタートです。」
「追加情報です」
「はい、時間です。議論2回目スタートです」
「終わりました。投票です」
「(エンディング読み上げ)お疲れ様でした。」
こんな感じで淡々と抑揚なく進行されたらどうでしょう?
私でしたら、正直、興ざめしてしまいます。
まずGMをされる皆さんに一番時間を使ってほしいのは、この”演出”です。
さらに小分けに解説していきますね。
Ⅰ. 感情をノセて進行する。
マーダーミステリーってタイトルにある通り、大抵の場合は殺人事件が題材です。なのでオープニング読み上げの時点から雰囲気作りは始まっています。
プレイヤーの羞恥心を跳ね飛ばすように仰々しく読み上げてもいいでしょう。とにかく「みんな今からこの世界の登場人物だよ!」ってことを肌で分からせてあげましょう。
「恥ずかしいとかありません、もうあなたはその人物なのですから」
と、いわんばかりに先導してあげるのもGMの役目です。
『父親は背中で語れ』昔ながらの格言でもありますが、マダミスでは『声色と感情で語れ』が正解です。
Ⅱ. ツールを活用する。
pdfのみのシナリオも存在しますが、私はどんなシナリオでもかならずセッションツールを使っています。
ココフォリアは非常に優れたツールです。
会員登録のような煩雑な操作なく、全員が同じBGMと盤面を共有できる。
しかもブラウザだけ完結する。ChromeさえあればOK。
ちなみに、私はBGMだけは絶対共有したい派です。
もし”盤面”の存在しないシナリオをプレイすることになった場合は、盤面を”自作”してでもセッションツールつかいます。
ほとんどの方使っていると思いますが、Discordの活用も大事です。できればセッション毎に専属のサーバーを作成しましょう。
権限の設定をイジって「Aさんには見えるが、BさんとCさんには見えない」といったチャンネルが量産しましょう。
そして各自キャラクター設定やオープニングのpdfなど、それぞれのチャンネルに入れておく。
こうすれば必要な情報共有が全てdiscord上で完結します。
Ⅲ. BGMを吟味する。
BGMの有無だけでも、没入感や一体感は段違いです。
理想でいえば、場面場面に応じたBGMを複数用意しておき、都度切り替えるのがベストですね。
最低でも通常時とエンディングの2曲は用意しておきたい。
フリーBGMはDOVA-SYNDROME様が無難かつ安定です。曲数が尋常なく多いので、良いと思ったBGMはかたっぱしから保存しておきましょう!
他のシナリオに流用できたりもします。
没入感が雲泥の差なので、BGMはマジで導入しましょう。(なんどでも言う
可能なら
・待機画面
・オープニング
・討論フェーズ(2種類)
・休憩フェーズ
・エンディング
と6曲ほど用意できればかなりの充実度ですね。
Ⅳ. 細かい演出を加えよう。
わたしがやってきたマーダーミステリーの中で、ホラー系のシナリオがありました。
まず用意したのは「電車走行音」↓
そしてオープニング含め、車内放送と思われるセリフがあったので「ボイスチェンジャーを使ってエフェクトをかけ、車内放送特有のジャギジャギを再現」したりしました。
更にクライマックスが近づくにつれ、電車の走行音の中に「不協和音」を徐々に混ぜる、なんて演出を加えたり。
さらに、ココフォリア盤面上のオブジェクトを”GMが操作”することで、あたかも「わ!物がひとりでに動いた!」的な演出もできます。
没入感を高めるための”演出”は無限です。
「え~めんどくさいなぁ~」と感じる方がいるかもしれません。
ですがプレイヤーを楽しませたい一心で取り組むと、不思議と全然苦じゃない。
最初に立ち返りますが、自分も含めて参加した全員が楽しめるコト、が真の目的。
音楽とか踊りと一緒で、すごく原初的なコミュニケーションですよね。
マダミスの魅力の原点はこのへんに詰まっている気がします。
※ちなみに私がホラーシナリオGMした時は、プレイヤー様のユーモアによりなぜか爆笑シナリオで終わりましたw まぁ楽しめれたので結果オーライです!
⑤まだまだ私も初心者枠!
解説しておいて大変申し訳ないんですが、わたしのGM経験10回なんてまだまだひよっこです。
世の中には【GM経験300回】みたいな猛者がごろごろおります。
もちろん、私自身これからもマダミスは続けていきたいですし、その中でノウハウもどんどん蓄積されていくことでしょう。これはある意味【まだ10回しかGMをやってない時点での”私”の記録】でもあります。
もしかしたら次は、
「”マーダーミステリー中級者”のわたしが20回GM経験して身についたコト。」
って連載につながるかもしれません。いや~シリーズ化したい。
ということで、マーダーミステリーのGMとしての心得を解説してみました。もしこれからGMやるよ!って方の参考になれば嬉しいことこの上ない!
ではでは良きマダミスライフを。
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ここまで読んで頂き、ありがとうございます✨