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「小さな我が家が子どもたちの笑顔でいっぱいになるんだ」ある英語講師の誕生日の過ごし方

フィリピンでは、誕生日はどんなふうに過ごすのでしょうか。プレゼントやケーキはどんなものをあげるの? オンライン英会話の講師に聞いてみました。

私は毎日オンライン英会話をやっています。先生はフィリピンのセブ島に住む21歳の男性。いつも英語のレッスンを始めるまえに、フリートークで話す練習をしているのですが、その日のお題は誕生日について。フィリピンの子どもたちは誕生日にはどんなふうに過ごすの? 長男である彼は、妹や弟たちにどんなプレゼントをするの? 

本当は家族みんなでお祝いしたいけれど

彼は6人兄弟の一番上。彼以外はみんな学生です。そのため誕生日には彼が兄弟たちにプレゼントを買ってあげるそうです。どんなプレゼントをあげるの?

「妹や弟たちがほしがるのは、新しいバッグやシューズかな。お母さんはフェイスマスクがいいかな。13歳になる弟は、最近お金を欲しいっていうんだ。お金をもらって、自分で好きなものを選んで買いたいみたい」。

彼は現在仕事のためにセブ島に住んでいるけれど、家族は少し離れた別の島に住んでいます。そのため弟や妹たちの誕生日には彼は実家に帰ることができません。

「本当は、実家に帰ってお母さんや兄弟たちと一緒にお祝いしてあげたい」

子どもたちの笑顔でいっぱいになるとき幸せを感じる

彼が実家で誕生日会をするときは、どんなふうに過ごすのでしょうか。

「まず、実家に帰ったら近所の子どもたちにお菓子を配るよ。チョコレートやクッキー、キャンディーなど、子どもたちはみんなお菓子をもらえるのを楽しみにしているんだ。そのあと子どもたちを家に呼んでパーティーをするよ。ゲームをやったり、歌を歌ったり、踊ったり。実家は小さな家だけど、その日は子どもたちでいっぱいになる。子どもたちがたくさん家に来て、楽しそうに遊んでいるのを見るのが好きなんだ

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彼は本当に子どもが好きみたい。

「どの子もすごくかわいい。弟や妹たちも、たくさんの友達が来てお祝いしてくれるから喜んでいるよ」

彼と日本でケーキを買うと1カットいくらかという話になり、私が400円だというと、彼はフィリピンで400ペソ(約800円)払えばホールケーキが買えると教えてくれました。

日本も、20年、30年前はケーキ1カットが今よりもサイズが大きく、そして安かったと思います。最近は使っている食材の質や味が向上したのと同時に、材料費自体も値上がりしているので、年々ケーキの値段は上がってきています。フィリピンでも今後、緩やかに上昇していくんじゃないかと思います。

去年の誕生日、家族には直接会えなかったけど

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ところで、彼の弟や妹たちは彼にどんなプレゼントを贈るのでしょうか。

「妹たちはまだ働いてないから、カードや手紙を送ってくれるよ。すごく気持ちがこもっているから嬉しいんだ。それに物がほしいわけでもないしね。去年の誕生日のときは、家族が動画を撮影して送ってくれたんだ。みんなでハッピーバースデーの歌を歌ってた。それを見て、思わず泣いてしまった。家族に会いたい気持ちと、みんなが自分のために歌を歌ってお祝いしてくれた気持ちが嬉しくて。家族みんなで一緒にすごせたらよかったのにって、心から思ったよ」

彼は、昨年のお正月は実家に帰れなかったそうです。

「家が遠いからね。バスと船を乗り継いで5時間かかるから。それに交通費もかかる。お金は家族のために送ってあげたいから、できるだけ使わないように節約しているんだ。本当は家族のもとに帰って一緒に過ごしたかったんだけど

彼は、今年の夏22歳の誕生日を迎えます。それまでには一度実家に帰れるといいですね。そして、ちょっと早い誕生日をみんなでお祝いするのもいいかも。

彼にとって、誰よりも大切な家族と過ごす誕生日。ステキな日が過ごせたらいいなと思います。




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Yuriko【習慣化アドバイザー】
フィリピンセブ島の孤児院で出会った子どもたちをサポートします😊✨✨子どもたちが大人になったとき、今度は誰かをサポートしてあげられたら素敵ですね❤️