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#2023年Vtuber楽曲10選(オリジナルソング編)阿斗乃真釣

2024年も既に1カ月が経って、なんだか今更感がとんでもないのですが。

昨年末に忙しくって書きかけのままのnoteがずっと下書きに残ってるのも、なんか私の心情的に気持ち悪いので、だいぶ時機を逸してはいますがコチラの企画にこっそり参加してみようかなと思います。

野良猫のユウ様の企画、『 #2023年Vtuber楽曲10選』です。

まあ流石に遅いかもしれませんが、ご容赦ください。

ちなみに「2023年Vtuber楽曲10選」と銘打たれていますが、上半期発表楽曲は7月に『 #2023年上半期Vtuber楽曲10選 』の企画参加時に一度選んでいますので、今回は2023年7月以降に発表のオリジナル楽曲のみを選曲させていただいてます。なので正確には「2023年下半期Vtuber楽曲10選」ですね。

とりあえず下半期で選んだ曲が上半期に選んだ曲と同じVtuberというようなカブりは、狙ってませんでしたが無かったです。

なお上半期の10選も気にしていただける方は以下のnoteをどうぞ。

ではいきます。
個人的には半分ぐらいはメジャー寄りに選曲できたと思ってます。



10選

HIMEHINA『愛包ダンスホール』MV

まずは12/15に公開された、バーチャルYouTuber黎明期から活躍中の歌姫「HIMEHINA」の14曲目のシングル『愛包ダンスホール』を。

作りとしてはサビ・落ちサビのダンサブルでポップな耳障りのよい作りの箇所以外はどこもかなり歌唱難度が高そうな楽曲なのですが、この楽曲でしっかりTikTok等での流行を狙って、MV公開前後に大量のショートダンス動画の投稿を行って意図的に楽曲をヒットさせた点にも、もの凄くプロデュース面での巧みさを感じています。

個人的には、間奏やラスサビでバックダンサーにキャリア長めのVtuber大集合という、2020年リリースの「Mr.VIRTUALIZER」のMVと同じ演出を持ってきているところに、黎明期の香りを色濃く残している彼女達らしい持ち味が出ているような気がして、そこも好きだったりします。


Flip Flap | カシ・オトハ【OFFICIAL VIDEO】

続いては、ソニーミュージックレーベル系のVtuberグループ、VERSEⁿ(ヴァース) 所属のカシ・オトハのオリジナルソングからこの9/6MV公開の楽曲「Flip Flap」を。

カコ♪カコ♪ポコ♪ポコ♪と延々と鳴り続ける独特な明るさのテクノポップに、彼女の持ち味である柔らかい歌声が乗ることでなんだか終始不思議な空気感が生まれていて、結果としていい意味で「歌詞の内容が終盤まで全くと言っていいほど頭に入ってこない」というある意味トンデモ楽曲になっているんですけど、それでいて視聴後は歌詞の最後の方の可愛らしいフレーズに妙な余韻があって、最終的にはとても甘い視聴感になるのが個人的に凄いなと思って選んでます。

あと、VERSEⁿ所属の人は他にも個性的ないい曲をいっぱい歌ってるので、Vtuberのオリジナル曲を発掘したい方にはかなりおススメです。


【オリジナル曲】ハウっちゃう【天ノ譜ステラ】

こちらは2023年4月にデビューした、音響機器等の通販で知る人ぞ知る株式会社サウンドハウス公認のバーチャルYouTuber天ノ譜ステラの11/3公開の2曲目のオリジナルソング。

彼女の歌は、今のところ出ているオリジナルソング3曲が3曲とも全て同一人物の歌唱とは思えないような個性的な仕上がりですし、また他にも歌ってみた動画も多数公開されていますが、こちらも曲ごとに全然歌の聞き心地が違っていたりします。

本当に歌唱の幅広さ、器用さがとんでもないVtuberです。

その中で今回選んだこの「ハウっちゃう」は、彼女のMVの中でも映像のクオリティが特に高い印象だったのと、いい意味でうるさくて無限リピート向きな所が私好みな楽曲だったので今回10選に入れたのですが、彼女に関しては出来れば複数の楽曲MVを視聴してもらったほうが、その歌声の魅力はより伝わるような気がします。


春猿火 #37 「迷人」【オリジナルMV】

続いてはKAMITSUBAKI STUDIO春猿火のオリジナルソングの中から11/9公開の楽曲「迷人」を。

映像の凝りようは流石のKAMITSUBAKI STUDIOみたいな、いかにも分かりやすくカッコいい映像なんですが、そこにメロディの疾走感や、ラップの歌詞などで端々から香るダークヒーロー感、サビの「迷わない」というフレーズの異様なまでの力強さなどで特に印象的な歌唱、が合わさることで最終的にものすごく治安の悪さが魅力的なMVが出来上がっていて、この曲はそこがとても好きでした。

あとは、場面ごとにいろいろ心情を表現したのであろうアップの顔イラストがこのMVでは都度差し込まれるのですが、その毎回違う表情が歌詞と合わせてみているとかなり意味ありげに見えるのもいいですね。

MV製作者のこだわりをすごく感じます。


【original】まんなかちてん【姫森ルーナ/ホロライブ】

次は、10/10公開のホロライブ4期生、姫森ルーナのオリジナルソング第3弾「まんなかちてん」です。

この曲についてはリズミカルに絵変わりするMV内映像の工夫なんかも凄いのですが、それに加えて、ちょっと表現が正しいのか自分でもよくわからないのですが、アニメ的、キャラクターソング的な部分の出来をすごく評価している、とでも言ったらいいのでしょうか。

楽曲として見た時に、こんなにも個性的なタレントである彼女らしさを一切損なわず、それでいて同時に万人向けにも取れるような可愛らしい歌詞をつけている点や、パッと聞きでポップなメロディに聞こえるけれど、しっかり彼女しか歌えなそうな個性的で世界観のある歌に仕上がっている点など、歌唱者のキャラクター性を丁寧に楽曲に落とし込んでいるクリエイターの巧みさを感じたので、今回は10選に選んでみました。

万人向けかどうか?という点で10選を選ぶならおそらくこの曲は選ばないと私自身思う曲ではあるのですが、ファンに間違いなく刺さる、という点で言うならこの曲の殺傷力って2023年で140曲以上公開されたホロライブ系オリジナル楽曲の中でもかなり上位な気が個人的にはしています。


Now on step/角巻わため【original】

続いてこちらもホロライブ系オリジナル曲、同じく4期生の角巻わためが12/29に公開した楽曲「Now on step」を。

先日の彼女の2ndソロライブでも披露されていましたが、特徴的なイントロの入り方と、サビでファンと一緒に踊る姿がだいぶ印象的だった曲です。

彼女のオリジナルソングの歌声は、どの曲でも視聴後に前向きになれる感が毎回あるんですが、この楽曲はノリのよいギターの感じといい、跳ねるようなドラムの刻む特徴的なリズムといい、サビの歌詞の作りといい、合いの手といい、なんだかものすごく全体的にフレデリック風味な印象のクセのあるダンスナンバーで、これが角巻わための歌唱と合わさることで、ものすごく楽しげに聞こえるのがいいですね。

余談ですが、今回の10選では、彼女の11/5公開の楽曲「What an amazing swing」と、どっちを入れるかで実は最後まで迷っていた経緯があります。
個人的にはどちらも彼女の楽曲の幅が広がった印象のあった曲でした。


【MV】テレスコープ/戌亥とこ

次は、にじさんじ所属ライバー、戌亥とこの9/10公開のオリジナルソング「テレスコープ」を。

彼女の歌が上手いこと自体については今更語るまでもないかな?と思うんですが、この楽曲の持つ特徴的なイントロ、絶妙な力の抜けを感じる柔らかいギターの音色のオシャレな差し込み加減、歌詞の表現を補完するように展開していく、まるで小説のようなレトロな趣のあるMV映像の秀逸さなどが、この「テレスコープ」はとても美しく感じられたので今回の10選に入れてみました。

戌亥とこ自身の日常を歌ったキャラクターソングっぽい感じもありながら、同時にまるでみんなのうたを聞いているような清涼感や、あったかい飲み物を飲みながら聞きたくなるような独特の癒される空気感もあったりして、私的にはとにかくMVの持つ雰囲気に飲み込まれるような印象のある曲です。


So did you - shitpost

続いてこちらはNIJISANJI EN所属、Millie Parfait(ミリー・パフェ)の11/3公開の歌動画「So did you」を。

shitpost(ゴミみたいな投稿)という単語がタイトルにあるように、この曲は概要欄にも、日頃の配信では口が悪くエキセントリックなリアクションが目立つ彼女らしく「休憩中にテキトーにぶん投げた曲」みたいなことが書いてあり。

実際に映像を見た感じでも、いろんな歌ってみた動画やオリジナルソングを出している彼女のMVの中ではパッと見ダントツにシンプルな作りで、背景や細部のよく見ると凝ってる演出を除くと通常のLive2Dの彼女が左右に揺れながら歌っている姿がほとんど、という構成になっているのですが。

ところがその映像と共に紡がれる歌とメロディは、同じくシンプルでありながら、とても抒情的な寂しさを含んだ「季節の変化と共に心変わりしてしまった男女の愛の終わり」をとても美しい英語で切なく歌っていて、そのギャップも込みで私はこのMVが好きだったりします。

あと、NIJISANJI ENのオリジナルソングだとReimu Endouきみのとなりで」等、他にも印象的な曲が下半期は多かったですね。


【Original Song】 คงคา (Endless Echo) - เอวารินทร์

続いて選んだこちらの楽曲は、タイのVTuberエージェンシー「Algorhythm Project(ARP)」所属のVtuber、Evalia(エヴァリア)の歌う11/27公開のオリジナルソング。

実は今もぶっちゃけタイトルをなんて発音するのか私にはわかりません。

私がこの曲を初めて見たのは、にじさんじギルザレンⅢ世が作っているVtuber音楽を集めた再生リスト「Gilzaren Ⅲ RECOMMEND MUSIC 28」を流し聞きしている時だったのですが、その物語性のあるアニメーションの圧倒的なインパクトと彼女の独特な雰囲気のある歌唱に、とにかくビックリしたのを覚えています。

魂を導く彷徨うバンシーである彼女の歌声の艶やかさもさることながら、オリエンタルなメロディと独特の曲展開、実は翻訳済日本語字幕もついていてストーリーを追える親切設計など、色々な箇所に注目していただきたいMVです。

あと再生回数も現在公開2か月で800万回越えと数字的にもなかなかスゴイMVだなと思います。


【MV】刀ピークリスマスのテーマソング2023 / ピーナッツくん

最後はこの曲で。

あらためて説明するのも必要ないかもしれませんが、個人勢バーチャルYouTuberピーナッツくんが、毎年にじさんじ所属ライバーの剣持刀也と過ごすクリスマス配信「刀ピークリスマス」の度に、毎年1曲ずつ発表しているオリジナル楽曲の2023年バージョンになります。

とりあえず、やたら耳につくキャッチーなサビ、深読みしようと思えばどこまでも深掘りできる2人の過去の思い出と2023年の時事ネタが満載の歌詞、必ず入るリライトのパクリ、TikTok等へのバズりも考慮されたサビの振りつけ、などなど。

冷静に考えるとだいぶねっとりした質感の驚異のネタ的ラブソングではあるのですが、毎年バズるたびに上がるハードルを今年もしっかり超えてきたあたりにピーナッツくんのクリエイターとしての凄さを感じます。

ピーナッツくんは他にも下半期はいい曲を作ったり歌ったりしていて、個人的には藤井隆とのコラボで歌っている、9/7公開の「Joint Beauty - Special Days feat. 藤井隆 & ピーナッツくん (Official Music Video)」なんかも私はかなり好きでした。


さて、という感じで今回は2023年7月~12月の期間を対象に10選を選んでみましたが、いかがだったでしょうか?

紹介文が上手く書けなくてこんな時期にnote公開になってしまってますが、一応正月ぐらいに選んだ選曲でした。そのせいか、やや年末発表の曲が多いかもしれません。このあたりは反省点のような気がします。

あと……。
実はまだもう一つ反省点がありまして。

「歌ってみた動画の10選」もまだこのnoteを書いてる時点では年末に曲だけ選んでそのまま放置中だったりするんですよね。

そっちは流石にちょっと書く気力が今時点では微妙な感じなので、ひょっとしたらこのまま公開しないかもしれませんが、ご容赦いただけると幸いです。

やっぱり年末年始の季節企画の参加って大変ですね。

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