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貯金の多い人と少ない人、どちらが保険に入るべき?
こんにちは、森大です。
医師をしながらFPとしても活動しております。
今回は「貯金の多い人と少ない人、どちらが保険に
入るべき?」というテーマでお話させて頂きます。
「保険ってとりあえずみんな入るものなの?」
「貯金がたくさんあっても保険には入るの?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
日本には「みんな保険に入るべき」という
空気感があります。
以前にもお話した通り日本は保険大国とも
言われており、生命保険や医療保険をはじめとした
民間の保険に高確率で加入しています。
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生命保険文化センターの調べによると
1世帯当たりの年間保険料は38万円だそうです。
生涯に支払う保険料は2000万円とも言われ、
人生5大支出の1つに挙げられています。
ずいぶん大きな出費ですよね…
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ところで貯金が全くない人、100万円ある人、
2000万円ある人、みんな同じ保険に入るのでしょうか?
もし違いがあるとして、貯金が多い人と少ない人、
どちらの方が保障を手厚くするべきなのでしょうか?
ここを理解するとムダな保険に入ることは
少なくなります。
分かりやすく解説しますので、
ぜひ勉強していってください!
―――――――――――――――――
1.保険は必要最小限だけ入ろう。
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保険の期待値はマイナスであり、
入れば入るほど損をする。
これまで何度も解説してきました。
「なんのこと?」という方はこちらの記事を
まずご覧下さい。
簡単に言うと
「保険会社の取り分があるため、
保険金が全て自分達に戻るわけではない。」
ということです。
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そのため保険には必要最小限だけ入るべきです。
無駄に保障を手厚くすればどんどん保険料が増え、
「保険を払うために働きに出ている」
という状態に陥ります。
2.貯金があれば保険は減らせる。
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では本題ですが、貯金の多い人と少ない人、
どちらがより保険に入るべきなのでしょうか?
生命保険がイメージしやすいと思うので、
例にとりましょう。
こんなケースを思い浮かべてください。
【CASE】
30歳男性のAさんとBさん。
どちらも妻と子供が1人の3人家族。
唯一違うのは貯金額。
Aさんの家にはほとんど貯金がないが、
Bさんの家には1000万円貯金がある。
今回生命保険に入ることにした。
AさんとBさん、どちらの方が手厚い保障の
保険に入るべきだろうか?
「保障額?とりあえず多い方が安心でしょ。」
「余裕があれば保障額も多くしたいよ!」
そんな風にお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし保険料の払いすぎは生活を貧しくします。
自由に使えるお金が減るわけですから。
また、余裕があればたくさん保険に入るというのは
どうでしょうか?本当にそうでしょうか?
以前の記事でもお話ししましたが、
保険金額の考え方は次の通りです。
あなたが亡くなった時に家族に残さなければならない金額。
生活費、家賃、学費など、必要な額だけ
残してあげることになります。
1000万円残さなければいけないなら1000万。
2000万なら2000万です。
***
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貯金額以外の条件は同じAさんとBさん。
仮に今亡くなったとして、2000万円必要だと
しましょう。
Bさんには貯金が1000万円ありました。
2000万円必要ならBさんは1000万円だけ
保険をかければいいことになります。
一方でAさんは2000万円分の保険に入る
必要があります。
このように、貯金があればあるほど
保障額は減らせるのです。
貯金額が増えていけば保険に入る必要も
なくなります。
3.掛け捨て生命保険を10年ごとに見直そう。
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貯金のないAさんは2000万円の保険をかけました。
契約期間は10年としました。
話はその先に進みます。
【CASE】10年後
10年後、Aさんは40歳。
保険の更新時期を迎えました。
妻も40歳になり、子供は10歳に。
ちなみに子供は増えていません。
貯金はなんとか500万円貯まりました。
また生命保険に入る場合、
保障額はいくらにするべきでしょうか?
Aさんが亡くなった時に必要なお金を
挙げてみましょう。
【必要なお金】
・妻が年金をもらうまでの生活費。
・子供が自立するまでの生活費と学費。
30歳で入る時よりも10年分減ったはずです。
10年間の生活費や学費は支払い済みですから。
では仮にこの時点で1000万円必要だったと
しましょう。
貯金も500万円ありますから、
今度は500万円分の保険に入ればいいですね。
***
徐々に必要保障額は減ってゆき、
貯金があればあるほど保障額を減らせます。
掛け捨ての生命保険に入り、
10年ごとに保障額を見直すことをお勧めします。
おわりに
今回は「貯金の多い人と少ない人、どちらが保険に
入るべき?」というテーマでお話させて頂きました。
まとめます。
◆保険の期待値はマイナスなので、入れば入るほど損をする。
必要最小限だけ入るようにしよう。
◆貯金があればその分お金を残すことができる。
保険の保障額もその分減らしてよい。
◆必要保障額は少しずつ減っていく。
過去に支払った生活費まで保険をかける必要はない。
◆掛け捨て保険に入り、
10年ごとに保障額を見直すのがお勧め。
以上です!
【参考マガジン】
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