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【家計管理のコツ】#6 保険料の払いすぎに注意しよう
こんにちは、森大です。
医師をしながらFPとしても活動しております。
今回は家計管理のコツシリーズ第6弾
「保険料を払いすぎていないかチェックしよう」
というテーマでお話させて頂きます。
「月々の保険料が高いと感じている。」
「オススメされるままに契約してしまった。」
「保険費を抑える方法を知りたい。」
そんな方にはとっても役に立つ内容です。
家計管理シリーズでは
我慢せずにお金を貯める方法
をお伝えしていきます。
今回は固定費の中でも適正化しやすい
「保険費」について。
あなたの月の保険料はいくらでしょうか?
5000円以上になっている方はこのシリーズを読んで
ぜひ一度見直してみてください!
それでは参りましょう!
1.日本は保険大国
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実は日本は保険大国と言われており、
世界の中でもかなり「保険にお金をかける国」
にあたります。
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2020年のデータで日本人の払う保険料は
世界3位でした。
上位3国を人口を考慮して比較してみましょう。
【各国の人口 2021年】
米国:3.3億人 (日本の約2.5倍)
中国:14.4億人 (日本の約11倍)
日本:1.3億人
米国の人口は日本の約2.5倍ですが、
保険費は約2倍にとどまります。
つまり、一人当たりの保険料は日本人の方が
多いということです。
中国との比較は言わずもがなです。
これが日本が保険大国であるという根拠であり、
世界標準と比べれば保険料を「払いすぎている」と
考えることもできるでしょう。
2.保険のギャンブル的な側面
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日本人は保険料を払いすぎている。
データ上これは正しいようです。
次に考えるべきは
「払いすぎは問題なのか?」
という点です。
もちろん話の流れからして問題があるのですが、
何が問題なのかというと、
【保険の問題点】
期待値が必ずマイナスであること。
これは少し分かりづらいかもしれないので
例を出します。
“100万円払って、
1年以内に亡くなると200万円受け取れる保険”
があったとして、あなたは入りますか?
おそらくほとんどの方は入りません。
なぜならほとんどの方は1年以内に亡くなる確率が
とても低いからです。
つまりほとんど負けが分かっているギャンブルです。
ではこちらはどうでしょうか?
“100万円払って
1年後に生きていれば200万円受け取れる保険”
この場合はほとんどの方が入りたいはずです。
なぜなら多くの方にとって1年後に生存している
可能性が高く、高確率で勝てるギャンブルだからです。
***
この2つのケースにおいて
前者は「入らない方が良い」
後者は「入った方が良い」
と感覚的に分かります。
これは期待される結果が確率的にマイナスなのか
プラスなのかを判断しているからです。
これが期待値という考え方であり、
本来は計算を行います。
(高校の数学で勉強しましたね。)
保険の場合はどうかというと、後述する理由で
期待値が必ずマイナスになります。
3.なぜ期待値がマイナスになるのか?
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なぜ保険の期待値がマイナスなのでしょうか?
期待値がマイナスとはつまり
入れば入るだけ損をする。
という意味です。
みんなが入っているという事実と、
どうも矛盾しているように感じます。
しかしこれは、よく考えてみると分かります。
保険会社の取り分がある限り
期待値は必ずマイナスになる。
という理由です。
あなたの保険料がどのように分配されるか
見てみましょう。
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あなたの支払うお金は「保険料」、
有事の際に受け取るのが「保険金」です。
もし集まった保険料が全て保険金になるならば
期待値はゼロで、確率上損はしません。
しかし保険料の内訳は2種類あります。
保険金にあてられる「純保険料」と
保険会社の取り分である「付加保険料」です。
契約者たちから集められたお金が全て
契約者たちの誰かに戻るわけではないのです。
これは競馬やパチンコで胴元の取り分が
設定されていることと同じです。
胴元を通すことで全体のお金は減るのです。
よって、
保険の期待値は必ずマイナス
と言うことができます。
***
誤解のないように言っておくと、
僕は保険に入ることに反対しているわけでは
ありません。
必要最小限の保険に入ろう。
保険を適正化しよう。
という主旨です。
次回は
「どんな保険に入るべきか?」
「どんな保険は必要ないか?」
についてお話しします。
おわりに
今回は家計管理シリーズ第6弾、
「保険料の払いすぎに注意しよう」
というテーマでお話しさせて頂きました。
まとめます。
◆日本は保険大国と呼ばれており、保険料を払いすぎている人が多い。
◆保険料は保険金に利用される「純保険料」と保険会社の取り分である「付加保険料」に分かれる。
◆保険の期待値は必ずマイナスになるため、必要最小限の保険に入ることが大切。
以上です!
次回は入るべき保険の条件について
掘り下げていきます。
家計管理シリーズも定期的に更新しますので、
気になる方はフォローして下さい!
***
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