【課題編】「3つのキャッシュフロー」を見れば、会社のお金の流れを簡単に把握できる①
あなたは、自社のお金の流れを把握できていますか?
経営者の大切な仕事の1つは、「資金繰り」です。しかし、実際にはなかなか自社の資金繰りを把握できない人が多いのが現状です。
今回の記事は3回シリーズで公開予定ですが、これらの記事を見ることで、会社の大局的なお金の流れを理解できるようになります。
では、そもそも会社のお金の流れを把握できないのはなぜでしょうか?その理由は主に2点あります。
1点目は、中小企業の経営者は元々プレーヤーとしてやってきた人が多いので、経営に必要な知識を勉強する機会が無かったためです。
イタリアンを経営している人はイタリア料理店シェフとして、自動車整備業をしている人は自動車整備士として働いてきた人がほとんど。となると、経営に必要な知識はどこで学んでくるのでしょうか。義務教育では教えてもらえない訳ですし、中々その機会はありません。現場の管理者の経験があったとしても、資金繰りまで経験している人はそうそういません。
2点目は、経営者がほとんど現場にいることで、資金繰りに費やせる時間が少ないためです。これは1点目と同様、経営者がプレーヤーである中小企業ならではの理由に起因します。
実際に中小企業にお伺いしても、社長が忙しすぎて中々お会いできないことが少なくありません。製造現場、料理現場等、それぞれの現場で戦っている訳です。
では、社長が資金繰りの管理をしていない会社では、どのように資金繰りを管理しているのでしょうか。これは主に「経理に任せている」か「税理士に任せている」かです。このパターンの場合、社長自身が資金繰りを説明することができません。
かといって資金繰りを疎かにするわけにはいきません。
こういった企業が資金繰りを把握できるようにするためには、どうすれば良いのでしょうか。
それは、たった3つのキャッシュフローを見ればいいのです。
・営業活動によるキャッシュフロー
・投資活動によるキャッシュフロー
・財務活動によるキャッシュフロー
たった3つです。この3つのキャッシュフローの大小関係を見るだけで、会社の大局的なお金の流れが把握できます。簡単ではありませんか。
次回は、これらキャッシュフローの具体的な見方について説明していきます。
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