【黒歴詞】#14『エデン』

ここは楽園 ワンダーランド
小鳥のさえずり 色とりどりの果樹園
神様と女神様が仲良く暮らしていました
天使が微笑んで 動物たちが踊る
そんな楽園に突然の悲劇
天使がナイフで神様を
刺し殺してしまいました
天使は女神を愛していて しっとにまみれた犯行でした
この世界は神様の独裁政治
天使が二代目皇帝就任です
二人の愛は半ば強制的に成立し
愛のない生活が始まりました



ここは楽園 ネバーランド
川のせせらぎ 出来たばかりのマイホーム
天使と女神様が住んでいました
人間が働いて 動物たちは笑っていません
生活にも飽きがきて
天使は人間という玩具を作り出し
丘の上から見下ろしていました
アダムはイヴを愛していて イヴはアダムが嫌いでした
アダムはイヴのためカラスから指輪を奪い
イヴはアダムを殺すためナイフを拾いました
カラスは天使に告げ口し
怒った天使は人間達を 全て滅ぼしてしまいました


この世界、絶対にこういった避けては通れない面倒が生まれます
安定した、贅沢な生活を送っている中で、生まれてから虐待を受け続けている人もいます
得をすればするほど損をする人間もいるわけで
でもそれは気付かないことのほうが多い
でもそんなのを一つずつ気にしていたら私たちは生きていけない
誰かが損をしなければどこかで矛盾が生じてしまう
だからこれは仕方ないこと



通る道はいくつもあって
無限の可能性を秘めていた
動物になりたいなんてのも不可能じゃなくて
オオカミに育てられた少女だっているんだって
アナウンサーが言ってたんだよ
だから僕は自分の好きな道に片足を踏み入れたんだ
保険をかけているわけじゃない
連立方程式のように
二兎を追わなきゃ見えない道だってあるんだろ
そこでは全て手さぐりで、文献はあくまで参考に
仲間を集めてRPGのように


だんだん先が見えてきて
同時に限界が見えてきた
上を目指すってことは下の部分を切り捨てることも必要で
他人を傷付けることでしかないって
今頃気付いたんだったよ
そして僕は道の先を目指して走り始めたんだ
何か欲しいわけじゃない
自分の生命の目標を
見てしまったかもしれないって思ったんだ
それはとても楽しくて、助言もあくまで参考に
少しずつ前に進んだんだ




・ファンタジー→メタ→ポエム→自分語りというよく分からない構成の詞ですね。全編転調曲じゃないと表現できないくらい視点が二転三転しています。

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