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書評集「Read, watch n sleep well.」

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本・映画・ドラマ・アニメのレビュー。書評中心に週2~3ペースで更新中
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#本

残暑こそ本を読みたい。夏の終わりのサマーリーディングリスト

日本にも「読書の夏」を 台風が過ぎ、ようやく「残暑」と呼べるような日々がやってきた。 欧米には夏季休暇にビーチなどで本を読んだりする「サマーリーディング」の習慣があり、著名人が「夏に読む本リスト」を公開している(有名なのはオバマ元大統領)。 日本では秋に「読書週間」が存在するが、そろそろ「夏も本を読む」キャンペーンを大々的に打った方がいいように思う。「読書感想文のために読む」子どもたちだけではなく、大人にも。 理由として、日本の夏は暑すぎる。 2024年はそもそも外出す

愛と野球とときどきchillを@2023年秋の読書記録

本が私を救ってくれなくても 本「が」直接誰かを救うというマジカルな体験は、残念ながらそうそうないと私は思うのです。 しかしこの頃はプライベートで思い悩み、誰にも相談できずにふさぎ込んでいた時期でした。救ってくれるわけではないとはいえ、本が示唆を与えてくれる機会は多かったように感じます。 物書きが読んでいる本を明かすのは仕事道具を見せるようなものだと考え、あまり出していない時期も長かったのですが、今回もnoteに読んだ本の感想を載せていきます。 積んでいる本は数百冊。崩す

傷に寄り添って生きる:2023年初秋の読書記録

長らく更新をおやすみしていました。 引っ越しなどでバタバタしていて、ようやく最近ゲーミングパソコンを購入して執筆環境を整えることが可能になりました。 最近は今まで精神状態上読むのが難しかった本を読むのが楽しく、積読をひたすら崩す日々でした。読んだ本を紹介します。 歴史 1.小野寺 拓也,田野 大輔『検証 ナチスは良いこともしたのか?』 史学専攻の人間としては読まねばという一冊です。今年のSNSにおける歴史本の台風の眼ですね。 もともとナチに関しては多少読んではいたので