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書籍『新しい音楽が息づくとき――一〇〇年前の日本のざわめきを読む]【春秋社音楽学叢書】』

コロナ禍、当会・代表 根岸一美の発案で日本ラスカ協会の研究会として約10名のメンバーからオンラインミーティングで発表された内容が書籍『新しい音楽が息づくとき――一〇〇年前の日本のざわめきを読む』として春秋社より発刊の運びとなりました。


日本・ベルリン・ソフィアからの参加

コロナ禍で急速に拡大したオンラインミーティング。とはいえ時差のある日本とヨーロッパに住むメンバー。その時差を縫い開催は日本時間16時からが通例でした(あとがきより)。

発刊にあたり編著・井手口彰典・山本美紀両氏ならびに渾身の研究内容を発表頂いた皆様、そして春秋社、ご担当の中川航氏に心より御礼申し上げます。

当会代表・根岸一美の担当は下記です。
第一章 
音楽教師としてのラスカの歩み―― ウラジオストク ~ 宝塚音楽歌劇学校 ~ 神戸女学院 
コラム① ヨーゼフ・ラスカ作曲の二つの《 青山学院行進曲》

なお第二章は、関西学院大学の学生時代にラスカと面識を得ていた作曲家・大澤壽人 について、生島美紀子氏による「大澤壽人の外なる西洋 内なる日本」です。

春秋社WEBサイトより

井手口彰典・山本美紀編
『新しい音楽が息づくとき――一〇〇年前の日本のざわめきを読む
【春秋社音楽学叢書】』

西洋の模倣を脱し、バイタリティにあふれていた1920~30年代日本の音楽実践を、種々の事例から検証。受容から創造へと至る多様なせめぎ合いの過程を描く。
税込3,080円

目次

はじめに 一〇〇年前へと旅をする理由 …… 井手口彰典・山本美紀
第一章 音楽教師としてのラスカの歩み――ウラジオストク ~ 宝塚音楽歌劇学校 ~ 神戸女学院 …… 根岸一美
 コラム① ヨーゼフ・ラスカ作曲の二つの《青山学院行進曲》 …… 根岸一美
第二章 大澤壽人の外なる西洋 内なる日本 …… 生島美紀子
 コラム② 神戸出身のチェリスト一柳信二が開いた、近現代フランス派演奏の扉 …… 佐谷記世
 コラム③ あるフランス音楽受容史――「シャンソン」と高木東六 …… 樋口騰迪
第三章 新しい歌の生まれる時――由木康と津川主一による子供のための賛美歌創作 …… 山本美紀
第四章 近代化する仏教教団と宗歌 …… 山口篤子
 コラム④ 戦前の広島における洋楽の普及――北条時敬と丁未音楽会 …… 松田真理子
 コラム⑤ 大阪市音楽隊――会員組織から直営に至るまで …… 戸田直夫
第五章 《城ヶ島の雨》の成立・普及プロセスと音楽カテゴリ …… 井手口彰典
 コラム⑥ ブルガリアと日本音楽の出会い――三つの例 …… ジブコバ、ステラ
 コラム⑦ 植民地化されていた朝鮮半島における学校教育と音楽教育 …… 金銀周
第六章 西洋楽語の翻訳と、出発点となった出島でのオペラ上演(一八二〇) …… 山田高誌


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