住友商事の学生向けの新卒就職活動イベントに登壇しました(後半)
前回の続きになります。
※前回記事:
「住友商事の学生向けの新卒就職活動イベントに登壇しました(前半)」
パネルディスカッション後は学生に囲まれての座談会形式。
あまり人気はありませんでしたが(笑)、主に以下のような質問が多かったかなと。
最後の『これまでのキャリアが今にどう活きているか』だけFocusしてここでも答えてみます。
大きく3つあると考えております。
① お金、会計について学べたこと
新卒時、当然ながら商社のイメージと言えば営業でしたし、営業に配属されることを希望しておりました。
一方で、何となく経理かなと予想もしておりました笑
結果、配属は経理でした。
ただ、ビジネスの基礎である、会計/税務、財務諸表、お金(キャッシュフローや支払に関してのマインドセット)、の実務にファーストキャリアで携われたこと、改めて良かったと感じております。コンサル時代も意外とBSまで分かる人はいなかったし、フリーコンサル時代にも会計実務の経験を活かして業務にあたった案件もありました。そして今では、会社経営と言えばまずはキャッシュフローですしね。
当時、住商でもなかなか会えないくらいくそ優秀かつめちゃくちゃ怖い上司に鍛えられました。
支払伝票を普通に上に回す当方に対し、『ふざけんなよ…(罵詈雑言を割愛)…お前これ自分の金だったら払うのか?ちゃんと営業に指摘しろ!!』と何度も言われた記憶があります。ただその時のマインドは今でも生きているな、と。少し、今の社内では細かいのかもしれないですが、何に対してお金を払っているのか、本当にその価値があるのか、には厳しくなります。とはいえ、②の絡みである接待等でケチらず、御礼やリターン等、必要なお金は支払うべきなのですが。
② 深耕営業やコミュニケーション、含む接待
営業に異動になった当初、本当にできなかったし、新人に戻った感覚でした。商品分からない、業務分からない、コミュニケーションや会食も分からない…等々。
ただ分からないなりに奮闘してたら結果として立ち上がったのですが、営業で良かったのは、仕入先ークライアントの板挟みの中でのコミュニケーション力、交渉のためのストーリー力、分からないことを一定分かった風にキャッチアップしてメーカーやクライアントと話せる/質問できる能力等々が鍛えられたこと。特に、鉄のように様々な用途のある商材で、関係プレイヤーが多岐に渡ったのも、複数業界について学ぶ機会となり、良かったと感じています。
話せる能力、、、は質問力やインタビュー力でもあり、BCG時代、そして今の営業でも存分に発揮されております(多分)。
そして接待!接待を如何にうまく活用するか、相手に満足してもらえる話が出来るか、聞きたいことを聞けるか、あわよくば…その中で自分も良い思いが出来るか(美味しいご飯を食べれるか等)は学べて?よかったですね。今でも会食は大好きですし、意外と苦手な方も多い中でこのマインドになれたことが自身の強みの一つだと感じております。
③ 忍耐力_前半で言う脇汗
これは前回も書きましたね。なので詳しくは割愛しますが、上述の通り営業時の仕入先-クライアントの間に立つ立場としての難しさや調整力、突然降ってくるトラブル等、への対応ですね。(あとは経理時代の上司が優秀すぎたけどぶっ飛んでて、それはそれで心理的に追い込まれ…(割愛))。
あの時の嫌な感じの脇汗、胃の痛さ、ぶっ壊れる腸、、、等々の経験は、その後のコンサルや今のプレッシャーともまた違いますが、あの経験があったからこそ打たれ強さや、次の日になったら一定受け入れられる肝?みたいなものは鍛えられたのかなと。
といった話等を偉そうに学生の前で話してきました。
人気は無かったけれど(笑)、聞いてくれた学生に何かしら響いていたら良いなと。
斯様なイベントに出ると、10数年前に逆側で座って目を輝かせて聞いていた頃を思い出しますね。
原点を思い出すことは刺激になりますし、今はまだそこまで効果は無いかもしれませんが、将来的にはうまく会社や自身のブランディングにも使っていければ。
2回にわたり読んでくださり、ありがとうございました。