ベースメイク名品覚書2
ベースメイクの備忘録的まとめの続き
ブルベ夏/30代/混合肌/赤みのある色白
肌悩み…色むら/毛穴/皮脂/乾燥
【コンシーラー】
ADDICTION
アディクション スキンリフレクト フレッシュ コンシーラー
001 Ivory アイボリー
スキントーンが明るい人向けのコンシーラーパレット
左上がクマ・くすみ用のコントロールカラー、下2色がピンク系とイエロー系の明るめコンシーラー
この3色は表面がぺたぺたした質感で、肌に乗せるとほんのりツヤが出る
右上はシルバーパールが練り込まれた、やや白みのあるハイライトカラー
テクスチャーは他のカラーよりも緩くなめらかで、濡れたようなツヤを足すことができる
私が最も愛用しているのは左上のコントロールカラー
クマのカバーには一般的にやや暗めのオレンジが推奨されるが、このパレットには明るく透明感のあるコーラルピンクがセットされている
この色が青グマのある目元を劇的に美しく見せてくれる
コントロールカラーという位置付けだが、使うのはファンデーションの後
左上を青グマに被せるように馴染ませたら、左下の明るい白ピンクのコンシーラーを目頭からハの字を描くように斜め下にスッと引いてぼかす
目の下の逆三角形のゾーンを明るく綺麗に整えておくと、肌の透明感が増して見える
青グマを色だけで覆い隠すのではなく、青みを補正しつつ明るさで飛ばすようなイメージ
カバー力は特筆して高くはないが、濃淡の調整がしやすく、薄膜な仕上がりで重ねても厚みが出ない
この「厚みが出ない」というのが重要で、私のように皮膚が薄い人は厚めのベースメイクが野暮ったく見えがちな(気がする)ので、薄付きで肌を綺麗に見せてくれるアイテムはとても重宝する
リキッドタイプのコンシーラーほど伸びは良くないが、その分ぴたりと密着して隠したいものがある場所に留まってくれる
乾燥して涙袋のシワに入り込むこともない
目元以外にも、ファンデーション後の気になる色ムラやくすみをカバーしたり、明るさやツヤを思うままに足すことができる使い勝手の良さはパレットタイプのコンシーラーならでは
パレット内にブラシが内蔵されていないので、私はHOURGLASSの5番、平筆タイプのコンシーラーブラシで取って肌に乗せている
ブラシがなければ指やスポンジでもOK
特別な技術がない人が使っても失敗しにくい絶妙な透け感で、ツールを選ばず綺麗に仕上がるのも好きなところの一つ
NARS ソフトマットコンプリートコンシーラー
1275 light1
その名の通りマットタイプのポット入りコンシーラー
とにかくハイカバーで崩れにくい
NARSは人種の坩堝であるニューヨーク生まれのアーティストブランドで、どんな肌色にも対応する頼もしいカラーレンジが魅力的だ
この1275というカラーは赤みも黄みも強くない低彩度のアイボリーで、愛用しているアンプリチュードの00と相性が良い
主に小鼻周辺の赤み消しとして愛用中
ここに赤みがあると顔全体が垢抜けない印象になってしまうので、明るさでごまかさずにしっかりカバーすることにしている
ファンデーションの後にこちらを平筆のコンシーラーブラシに取り、手の甲で調節してから薄く薄く肌に乗せる
少量で凄まじいカバー力があるため、使うのはほんのすこしで良い
カバーしたい部分に乗せたら境目を指やスポンジで入念に馴染ませて完成
皮脂に強いフォーミュラなので、指に残ったものを小鼻や鼻先などに重ね付けすると、メイクの仕上がりがより美しく、崩れにくくなる
【ハイライト/ローライト】
WHOMEE ハイライトパウダーW
ミルキーブルー
わずかにパールの入ったミルキーブルーとマットな白ピンクのハイライトパウダーのセット
肌に乗せてもパール感の主張はないが、部分的なトーンアップが叶う
ハイライターというより、後乗せタイプのコントロールカラーのような位置付けと言えるかもしれない
使用するのはメイクの最後
もう廃盤になってしまった、一見すると何に使うんだか分からないほどでかいNARSのアイシャドウブラシに2色を混ぜて取り、小鼻の横、目の下、鼻根、眉間などのポイントにひとはけする
これらの箇所に明るさを入れると、肌の透明度がぐんと増して見える
カバー力があるわけでもないが粉っぽくもない、なんとも存在感の薄いパウダーなんだけれど、あるのとないのとでは大きな差がある不思議なアイテムだ
こんなプロダクトは今まで見たことがなかった
これを開発したイガリシノブは偉大だと思う
Chacott COSMETICS
マルチカラーバリエーション MA11
チャコットのマルチユースシャドウ
眉下や鼻下といった顔の内側に乗せるシェーディングカラーとして使用
肌に溶け込むようなマットシェードの粉体が顔に柔らかな陰影を宿してくれる
色味はほんのり紫がかったように見えるグレイッシュなブラウンで、ブルベ向けシェーディングとして有名
プチプラでブルベ向けシェーディングとして名高いCANMAKEのアイスグレーとよく似ているが、使用感で言えばチャコットに軍配が上がる
元来バレリーナや舞台俳優向けの製品をプロデュースしているブランドだけあって発色が良く、シェーディング効果が高い上にモチも良い
ブルベの人はシェーディングカラーにありがちな黄みが強いブラウンを顔の中に持ってくると途端に汚れたように見えるので、色選びには最細の注意を払いたい
私の経験では、静脈の色に近い青みを含んだベージュやブラウンがそれに適したカラーで、気になるパーツの主張を和らげつつ、涼しげな仕上がりになると思う
【フェイスパウダー】
NARS ライトリフレクティングセッティングパウダー ルース N
言わずと知れたNARSの名品プレストパウダーをルース状にしたもの
すりガラスのような質感で肌のノイズをまろやかに中和し、肌表面を優しく磨いたように仕上げてくれる
パフに取って揉み込んだものを軽く抑えるように付けると、油分を抑えてサラリとした手触りの肌になる
皮脂や汗によるメイク崩れに強く、マスク生活になってからは一年中手放せなくなった
ミネラルパウダーやグリセリンといった保湿成分配合で乾燥崩れにも対応しており、今のところ季節を選ばず使えている
NARS独自の光反射成分を含み、ブラー効果に加えてわずかにトーンアップ効果がある
マットフィニッシュながら透明感が高く、化粧崩れはしたくないけど粉体の重たさが苦手な人にとてもおすすめ
RMK エアリータッチ フィニッシングパウダー P01
私が知る中で最も軽やかなルーセントパウダー
肌を艶やかに見せてくれるシルバーとレッドの偏光パール入り
ファンデーションの色や質感を損なうことなく、メイクをフィックスして穏やかな光のヴェールをかけてくれる
ファンデーションの色味を活かしたいので、パウダー類は無色透明のものが好き
色が付かないのに肌が美しく見える仕上がりがとても気に入っていて、崩れやすい部分のみNARSのフェイスパウダーを使用した後、顔の中央部だけこちらのパウダーで仕上げることもある
パウダーチークを付ける時の下地としても優秀で、チークを取る前にブラシにこのパウダーを軽く含ませておくと、色の付きすぎを防いで柔らかく透明感ある仕上がりになる
パフで付けても良いが、大きめのブラシに取ってふわふわと撫でるように付ける方がこのパウダーの良さを活かせる気がする
Amplitude フィニッシュ ルースパウダー
01 トランスルーセント ライトベージュ
今回紹介するパウダーの中で最も保湿力が高い
肌の上で融点を迎えるよう設計された粉体がとろけるように馴染み、粉感を残さずしてパウダーの役割を果たしてくれる
ベージュの色味はほぼ感じられず、肌色はそのままに表面のアラだけを補正してくれる
付属のパフは大きめで厚みがあり、肌触りが良い
このパフでパウダーを乗せた後、仕上げにブラシで磨き上げた時のツヤ感は感動ものだ
乾燥が特に気になる人にも自信を持っておすすめできるパウダーだと思う
2023年のトレンドは“生まれつき美しい素肌”に見せる、高機能かつ軽やかなベースメイク
このパウダーの上質な仕上がりは、軽めのファンデーションや下地とコンシーラーだけで整えた肌と非常に相性が良く、二月の冷たい空気と春の萌しを捉え始めた今の気持ちにぴったり寄り添ってくれる
覚書はこれにて
時間ができたら今年の春コスメのお気に入りをまとめたりするかも