禁じられた遊び/清水カルマ【感想】
本書紹介
◆幸せな結婚生活を送っていた、矢先に起こる不幸な事故。
息子を喜ばそうとした些細な冗談が悲劇を引き起こす。
様々な人物を巻き込みながら、嫉妬の怨念が渦巻く・・・
感想
■冒頭から絶望感を感じさせられた。
セリフの端々に不穏な空気が感じられ、不安が煽られる。
怨念の塊となった主人公の妻が、主人公に好意を寄せる女性に対して、向ける嫉妬による怪奇現象が、とにかく怖い。
直接的な関係はなくとも、精神的な繋がりがあれば、嫉妬する対象になるというのは、なるほど・・・と共感できる部分があった。
七つの大罪にも該当する嫉妬は、大きな負の力を秘めているという事を、考えさせられた。
七つの大罪の中でも、最も重いとされている嫉妬。
恋愛以外にも、他人との比較や、劣等感から起こる負の感情。
インターネットの発展により、多くの人たちの生活を簡単に確認できる現代だからこそ、抱きやすい感情であるかもしれない。
終盤にかけては、物語のスピードが速く、一気に読み進めてしまった。
読了後は、主人公の今後が気になる内容で終了しており、永遠に悲劇が連鎖されるのではないかと感じた。
※読了時点(2021年7月22日時点で、Kindle Unlimited対象商品)
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