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「私は手と骨格が好きである」
私は人の手と骨が好きだ。
いわゆるフェチである。
骨と言っても骨格という意味だが。
顔も肉付きの造作ではなく、その奥にある骨を創造する。骨格が美しい人に魅力を感じる。
骨格も個人個人に違う。
特に頭の形。すごく美しい人がいる。
私は人を見るとき、表面の造作を見ていない気がする。
その奥の骨格。
そして、手。
自分の手にコンプレックスを持ってしまった過去があるせいか、人の手を必ず見る。
電車の中などでは特に観察する。
人の手には人生が詰まっている。
手を見ると性格、生活、職業などがわかる。
骨格と手にはその人自身の素の美しさが表れると思っている。骨格と手の形状は生まれ持ったもの。
骨格についている皮膚は生きてきた年輪を表す。
その中で手は身体で一番ごまかせない部分だ。
そこにはその人だけが持っている美しさがある。
その人が積み上げた人生だ。
身体が大きい人が華奢な手をしていたり、逆に線が細い体の人ががっしりした手をしていたり。
そのアンバランスさも面白い。
一言では言い表せない美しさをすべての人は持っていると思う。
ヒトは、独自の形態を持った奇跡の存在である。
まるで、一人一人に神が宿っているようだ。
人と同じではないという素晴らしさ。
気づく人が増えると、生きやすい世の中になると思う。