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「歳を重ねるということ」
歳を重ねる、心地良い響きの言葉だと思う。
年を取る、も同じことであるが、全く違う。
重ねるは、年輪のようなものを感じるが、
取るは、ただ老いて朽ちていくイメージだ。
重ねるはプラス、取るはマイナスイメージを持つ。
歳を重ねるというのは悲しいことではない。
たしかにできることが少なくなり、身体が少しずつ言うことを聞かなくなり、肉体的には老いていく。
反面、内面的なものはどうだろう。
経験、知識などたくさんのものが積み重なって、
本棚を埋め尽くす。
いらないものが削ぎ落とされ、本当に必要なものに気づいていく。
私はまだ50代半ばであるが、歳を重ねるごとに楽になっている。
そして歳を重ねるのが楽しいと思う。
どんどん本質に近づき、生きるに必要なものはそんなにないことに気づいていく。
肉体の寿命がいつ来るのかわからない。
恐怖も不安もない。
むしろ楽しみだ。
今を積み重ねて、歳を重ねていった時、
私の最期はどんなであろう。
きっと、生まれてきてよかったと思えるに違いない。
そして、後悔なく、戻ることができるであろう。
歳を重ねるか、
歳を取るのか、
何を選択し続けるのかで決まる。
どちらがよく、どちらがダメもない。
ただ選択の積み重ねの結果でしかない。