ゾッとした話
ノーベル賞を日本人が受賞するとやっぱり嬉しいですよね。
こんにちはこんばんは、緑川です。
ノーベル平和賞といえば、わたしは元アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマが受賞したときの事が忘れられません。
「現役大統領の受賞は初めて」という内容のテレビのニュースだったと思いますが、ただ呑気に「すごいな~」と思って見ていました。
忘れられないのは、話し手がアナウンサーから解説者に変わって一言目です。
「ノーベル平和賞は他の賞とは少し違う面があります」
どういうこと? と思って聞いていると、この時のノーベル平和賞には
「言ったからにはやりなさいよ」
という圧力を言外に含ませているのだと解説者は言います。
なるほど…。
ノーベル賞の中でも平和賞は、純粋に実績に贈られる賞ではなく、意図を含んでいるという解説でした。
それ以降、平和賞のニュースを聞くたびに「この受賞にはどんな意図があるのか」ということを考えるようになりました。
そう思って見ていると、獄中の人の受賞も多いです。
つまりその国の政治体制に反発した人権活動家で、国内では捕らえられていたり、軟禁されていたりと、いつ殺されてもおかしくないような活動家の受賞です。
その国家に対して、
「世界的有名人になった受賞者を処刑したら世界中から非難されるぞ」
ということなのでしょう。
本当のところの意図はわかりませんが、ニュースで受賞者の活動内容を聞きながら意図を探るのが習慣になりました。
今年の速報は聞いた瞬間、ゾッとしました。
もちろん受賞そのものは長年の活動が認められた素晴らしいことです。
称えられるべきことです。
無くならない現実に悔しさや歯がゆい思いをしてきたであろう人たちの声に特大の賛同が得られたことは大きな前進だと思います。
ですが、「"落とすなよ"という意図だ」と咄嗟に思ってしまいました。
日本に安穏と暮らしていると普段は考えませんが、どんどんと世界終末時計の針が進んでいると言われたのだと。
わたしにとっては、非常に複雑な気持ちにさせられるニュースです。
ダメージのあまり暗い記事を書いてしまったけれど、明日はもうちょっと明るいことを書きたいです。
追記:高齢化も要素の一つかもしれないなあ。