怒りの感情を発生させない方法
怒りの感情は厄介なものです。
『カッとなってやった』という事件もよく聞きますし、怒りの感情はそれだけコントロールしにくいといえそうです。
アンガーマネジメント6秒ルールなどを聞いたことがある方も多いかもしれませんが、これは発生した怒りへの対策です。
そもそも怒りを発生させないこともできます。
さて怒りの感情はどこからくるのでしょうか。
大別するとこのような時に怒りが発生するようです。
1.自分の期待(要求)が叶わない
対策:期待しない
私たちは日常で大なり小なり多くのことを望みながら生きています。
自分以外の他者と一緒に動く場合など、自分の考えが適用されず思い通りにいかない事態が発生してきます。
思い通りにいかないことで怒りの感情が出てきそうになる場面です。
ここで気をつけたいのが、無意識的に自分の都合のいい方向に合わせさせようとしてしまうことです。
これは期待であり要求となります。
この心理状態はごく自然に表れてしまうため、自覚を持って気づく必要があります。
『あ!今自分は期待していた。何に期待していたのだろうか。』
怒りが発生した時は上記のように考え直してみてください。
無意識で発生した期待(要求)に気づくには、自分で意識して自覚することで自分の持つ要求に気づくことができます。
自分の期待に気づくことができれば、怒りは自然とおさまっていきます。
無意識的に発生した感情は、客観的に自覚することで鎮めることができます。
2.自分の思い込んでいる正義が侵された
対策:思い込んでいる正義を消す
人は今までの経験から様々なルールを持って生きているようです。
ちゃんとするべきだ。散らかしてはいけない。約束は守るべき。善意にはお返しするべき。◯◯して当然。自分は正しいから言うことを聞くべき。
これらは一例ですが、人によって持っているルールは異なるようです。
しかし本来は、正解や正しさ、絶対というものはありません。
人によって価値観や考え方、方向性や持っている要素が異なるからです。
人は自分が思い込んでいる正義が侵された時に怒りの感情が発生するようです。
こちらも無意識の自分ルールに自覚を持って思い込みに気づく必要があります。
こう考え直してみてください。
『自分はどんなルールを持って生きているのだろう』
『○○すべきは思い込みだ』
『これはルールの押し付けだな』
このルールの心理の中にはこんな気持ちも隠れています。
『自分のルールに合わせてほしい』
やはり期待(要求)であることがお分かり頂けると思います。
3.自分に気をつかってほしい
対策:刺激と反応の間にスペースを開ける
現実世界やSNSで、
他者から批判や攻撃、自分にとって不都合なことをされた際に怒っている人を見かけます。
相手が何をしてきたのかが問題なのではなく、その時に自分が感情をコントロールできるかどうかが問題となります。
刺激と反応の間にスペースを開けることは大切です。
刺激に対しての反応は自分自身が選択することができます。
怒らないということもできます。
刺激に対して怒るということは、怒ることを選択しているとも言えます。
怒る人が周囲に発しているメッセージはこうです。
『自分に気をつかってほしい』・・・
私が不愉快な感情にならないように、
先回りして配慮してくださいね、という要求です。
他者のアクションで自分の感情が動くということは、自分の感情の動きを他者の行動に依存してしまっているとも言い換えられます。
自分が怒るかどうかは、他者の行動に委ねられている状態です。
これでは『自分としてはどうするのか』という主体性が欠けてしまっています。
人生は自分の責任で創造していくものですから他者に流されない対策が必要となります。
刺激と反応の間にスペースを開けるについてはこちらが詳しいです。
そして『自分に気をつかってほしい』はやはり期待(要求)であることがおわかり頂けると思います。
ここまで見てきて、人は多くの期待(要求)をもって生きていることがわかります。
怒りは期待が叶わないことによって発生するもので、ある種の欲求不満のようなものでこれがストレスの原因となったりします。
4.結論
期待(要求)しない
怒りを発生させない対策としては、
期待(要求)をしない。
という一言に尽きます。
(これはネガティブな感情に対しての対策としても使えます。)
自分の脳内に期待を発生させない
または自覚して消すを続けることで、
日常から怒りの感情を消滅させることができます。
本当に怒りの感情が出てこなくなります。
怒りが発生していると感じているようで、実際には期待(要求)の発生が先行しているという事実になります。
このことに気づいている人は少ないのが現状です。
ーほしいは欲しいであり欲であるー
発生してしまった感情をコントロールするより、それ以前に発生している欲の方をコントロールする方が簡単ですし楽です。
感情をコントロールするのではなく、先行で発生している欲のほうをコントロールしてしまおうという作戦です。
自分の持つ価値観により、してほしいことしてほしくないことが明確の場合もあると思います。
その際、相手にそのことを伝える必要がある場合も出てくるかもしれません。
その時も、自分側の価値観という都合であるという自覚を持った上で、冷静に伝えることが好ましいと感じます。
やはり怒る必要はないということになります。
人生は期待通りにいかないことも多く、むしろ期待しない方がうまくいくようです。
期待しないマインドについてはこちらに詳しく書かせていただきました。
また、自己理解や自己改善に取り組むと顕在意識を使えるレベルが上がり
精神年齢も高くなりますので、
期待は自動的に消えることになり、
放っておく力がついてきます。
自己改善についてはこちら⬇️
名無き仙人様 転生仙術
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