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読書記録 7つの習慣 第二の習慣 (終わりを思い描くことから始める)
終わりを思い描くことから始める
この章は、
将来の自分の葬儀で、親しい人に自分のことを、あるいは自分の人生をどのように語って欲しいだろうか?
という問いから始まる。
自分の葬儀で述べてもらいたい弔辞が、
「あなたの」成功の定義となるといいます。
あまり自分では普段想像しないことですが、結局どのような人だったと言われたいか、と考えると即物的な内容でなく、概念的な内容であるなと思います。
人生が終わる時をありありと思い描き、意識することによって,最も重要な基準に反しない行動をとり、人生のビジョンを有意義な形で実行できる。
そのため「終わりを思い描くことから始めましょう」というのが本章の内容です。
この第二の習慣、「終わりを思い描くことから始める」は、全てのものは2度作られるという原則に基づいています。
まず頭の中で創造され(第一の創造)、次に実際に形あるものとして創造(第二の創造)されるのです。
第一の習慣「主体的である」ことは、「自分が創造主である」ことを意識することを意味し、
第二の習慣「終わりを思い描くことから始める」は、「第一の創造をする」ことを意味します。
終わりを思い描くことから始めるというのは、日常でさまざまな役割を果たすときに、自分の価値観を明確にし、方向をはっきり定めて行動することである
自分の価値観に則って行動することで、感情に流されず、起こった予想外のことにうろたえることもない、というのです。
個人のミッション・ステートメント
ミッションステートメントとは、信条や理念を表明したものです。
個人に適応すると、
どのような人間になりたいか(人格)、
何をしたいのか
そしてこれらの土台となる価値観と原則
のことです。
終わりを思い描くことから始める習慣を身につけるためには、個人のミッション・ステートメントを描くのが最も効果的であるといいます。
そのために、まず自分の影響の輪の中心から始める必要があります。
その中心に置かれるものがなんであれ、4つの要素である、安定、指針、知恵、力の源になります。
安定:アイデンティティや心の拠り所、安心感
指針:目の前で起こっていることを解釈するときの基準。あらゆる意思決定の行動基準、原則
知恵:バランス感覚。原則をどう実践するか、ここの原則がどのように関連しているかを理解する能力
力:選択し決断を下すために不可欠なエネルギー
これら4つが調和すると揺るぎない人格が出来あがるといいます。
言葉にされても正直抽象的すぎて理解が難しいですね、、
さまざまな中心
ではどのような種類の中心があるでしょうか?
配偶者中心
家族中心
お金中心
仕事中心
所有物中心
娯楽中心
友人,敵中心
自己中心
が挙げられています。
自分自身は何を中心に置いているのでしょうか?
本書にはそれぞれの要素が中心であった場合の、4つの要素が具体的に書かれているため、それを参考に自分の中心が何かを考えることができます(ここに記載するのは困難であり具体的には省略しますが、そのせいで具体性がなくわかりにくくてすみません)。
僕の場合、配偶者 と、家族 中心となっていそうです(複数の中心があることが多いよう)。
その理由としては、
妻の気分や感情にこちらまで左右されやすく、気を遣う。
家族の平穏を脅かすものに過敏になる。
などでしょうか。
しかし正直普通に生きていれば、当たり前のように感じるもののように思います。
本書に書かれる他の中心、例えばお金であればお金で自分の価値を測る、会社がいうのだから仕方ないと考える、ブランド品や車などの所有物で自分を大きく感じる、なども普通にしていれば往々にして感じてしまうように思います。
大切なのはおそらく上記を考えてしまったからだめということではなく、下記の原則中心に考えた結果、自分がどう反応するか、ということを自分で選び取ることなのかなと思います。
原則中心
原則中心の生き方から生まれる知恵と指針は、物事の現在、過去、未来を正しく捉え、決めたことを確実に有意義に実行できる。
原則中心の生き方をする人の力は、個人の自覚のと力、知識の力、主体性の力であり、他者の態度や行動に制限されない。
このような原則中心の生き方をしていると、その場の感情のような様々な要因から一歩離れ、いくつかの選択肢を客観的に検討できるといいます。
色々な方面のニーズ、様々な代替案の可能性などを鑑みながらバランスよく眺めて最善の解決策を見出す努力をする。
その過程で得られた決断は、自分の価値観に則って納得して主体的に決断したことであるため、効果的であると確信でき、自分の価値観を深める契機にもなる、というわけです。
脳全体を使い、ミッション・ステートメントを書く
ミッション・ステートメントを書くためには、
直観や創造を得意とする右脳 と 論理的と言語を司る左脳 の両方を使用することが大切と書かれています。
まずは右脳を活用し、
いろいろなシチュエーションを想像することで視野を広げること。
自分の葬式でどのような人間であったと弔辞で述べられたいか、という文頭の部分に結びつきます。
また、自分の大切な価値観に沿って行動できるようにイメージ力を使って「自己宣誓書」を書いてみる のがよいといいます。
自己宣誓書は、5つの条件を満たしたものです。
個人的な内容である(私は~)、ポジティブな姿勢である、視覚的である、感情が入っている、現在形である、ことです。
例えば自分の子供に対して愛情深い父親であることが、基本的な価値観であるが、日々の子供たちの行動に対して過剰な反応をしてしまう場合。
「子供たちが良くないふるまいをしたとき私(個人的)は、知恵と愛情、毅然とした態度、自制心を持って(ポジティブ)対応する(現在形)ことに深い満足感を覚える(感情的)」
この自己申請書のシーンをできるだけ豊かにイメージする。
すなわちこの2つが述べることは想像力をフル活用することかと思います。
次に左脳。
右脳でとらえたイメージを具体的な言葉にしてミッション・ステートメントを作成する役割です。
誰しも人生において様々な役割があると思います、その役割に応じて達成したい目標を立てるとよいようです。
夫としては~、上司としては~、などです。
このような手順で考えることでミッション・ステートメントの枠組みや指針が考えやすくなります。
ミッション・ステートメントを書いてみる
これは一朝一夕に書けるものではないので、今までの人生で考えてきたことだけでも記してみます。
しなやかである
こどもっぽさを忘れず、好奇心を持って世界に相対する
相手の話をまず聞く
相手の話を最後まで聞き終わる前に判断して答えない
今日はいい日だった、と相手に思ってもらえるような行動を心掛ける
マイナスに思える状況でもプラスにできることを積極的に探して言葉にする
本当に深刻なことは陽気に伝える
何かを学び続ける
創造する楽しさを忘れない
これが、今の僕が普段から考えていることですぐに書くことができるミッション・ステートメント。
想像力をつかいもっと自分の深いところに目を向け、自分の様々な役割のなかでの目標を考えれば、より具体的に言語化できると思うので、これからさらに考えていきたいと思います。
さいごに
自分なりの言葉にすると
第一の習慣では、主体的であることを理解し
第二の習慣では、自分の根底にある大切な価値観を主体的に確立し、実行するための礎を築く
ことを述べているのかな、と思いました。
ミッション・ステートメントは、なんとなく日々の生活で大切だなあとか、ふと湧いてくる感情をいかに言語化して落とし込むかが必要に思います。
自分はこういった瞬間や場面が好きなんだ、とふと感じたときに、それをすぐにメモするでなく、頭の中を漂ったのちに消えて行ってしまうことが多々あります。
そのような瞬間に気づき、自分の中にとどめて、蓄えていく、という作業を大切にしたいなと、改めて思ったのでした。
おしまい。
お読みいただきありがとうございました。