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宿題、いつやる??

教員と親の目線から「宿題いつやるか問題」について
経験を含めて書きます

帰ってからすぐやる?

宿題は帰ってすぐやるのが一番いいと思っていたし
担任をもっていたころはそれをすすめていた

宿題なんて集中すれば30分もかからないんだから
終わったらおやつ食べて、
そんでもって遊びにでかけたらいいんだ
宿題を頑張ったから、おやつも食べられるし
遊ぶこともできる
って思ってた 

そんな簡単なものじゃなかった~
昔の教え子のみんな 本当にごめんね

疲れ切って帰ってくる子

帰宅したらパワーが0
とくに小学校に入学したての頃は
環境の変化
友達の変化
先生の変化
持ち物の変化
スケジュールの変化
→新1年生がよく言う言葉「学校は遊ぶ時間が全然ない!」
新しいルールがいっぱい
とにかく、一気に変化と新ルールが押し寄せる
「子どもは慣れるのが早い」なんてよく聞くけど
そうじゃない子もいる
うちの子は「そうじゃない子」だった

学校もそんな子どもたちの事情を考え
5月末までは宿題を出さないところもある
これは学校や学年主任の先生の考えによる

試行錯誤!どの時間なら落ち着いて取り組めるのか!?


①帰宅後すぐ
②休憩後
③お風呂の前
④ご飯の前
⑤ご飯のあと(寝る前)

親としてはやっぱり①が希望!
⑤まで待つなんてイライラしちゃう!!
でも、私たちの試行錯誤に⑤まであるということは
結局⑤に落ち着いたというこのなのです

はじめは、帰宅後疲れで荒れ気味の我が子に
優しく接してなだめて
「どんなことやってるの?」
「一緒にやらせて?」
なんていって一緒にやっていたけれど

ものすごく時間がかかるし、
ひらがながうまくかけなかったとかなんとかで
プリントをぐしゃぐしゃにしてしまうこともあった
ぐしゃぐしゃになったプリントにショックを受けて
さらに泣く・・・(自分でぐしゃぐしゃにしたのに!!)
こりゃ、だめだ

とりあえず、休憩だ!
学校で頑張ってきたから好きなことしよう
おやつ食べながらテレビを見るという最高のやつやろう
充電できたら宿題にも取り組めるかな?
だめでした・・・

そんな感じでいろんな時間帯で試して
イライラしたら、水を飲むとか
そんなことも試して
それぞれの時間帯のよさもあったけれど

結局、最後の最後、ご飯を食べたあと、
寝る前にやる習慣に一旦落ち着いた

「早くやっちゃたほうが楽だよ」という気持ちで
かなりヤキモキしたけれど
もう、その時間にやると決めて
それまでは好きに過ごしてもらって
口も出さないと決めると意外と気楽だった


そもそも宿題って何?

よく言われるのは
・学習の習慣化
・学習内容の定着
・課題をやりぬく力の育成

「なんで宿題なんかやらないといけないの?」
という疑問?愚痴?逆ギレ?は
子どもたちの口からよく出る言葉だけれども
先ほどの理由を説明したところで
「そうか、じゃあやるわ」 とはならない
「やりたくない!」という主張なのだから
(人によるけど、藤井聡太さんは理由に納得して宿題したらしいので)

そうすると、こちらも聞きたくなる
「なんで宿題やらないの?」

子どもを責めたい気持ちと
宿題をやらなかったら、
やるべきことをできない人間になるのではないか
学習に遅れがでるのではないか
先生に怒られるのではないか
だめな子、だめな親と思われるのではないか
などなど
不安、焦りが入り交じって怒りになっちゃう

「やらせたい親」VS「やりたくない子ども」

とりあえず寝る前に宿題をやることで落ち着いたわが家だけれど
そこに辿り着くまでは穏やかなものではなかった

それぞれお互いに見えにくい心情・事情をかかえながら戦っていた

これは怠惰だ!甘えだ!なまけものだと決めつける母
今なら付き合えるけど、このあとだと習い事の送りがあるし
夕飯作りがあるし、お風呂もいれないとだしなんて
頭の中は大忙し

お母さんは気持ちを分かってくれていないと嘆く子
学校は大変だった とっても疲れる
勉強が難しい
えんぴつがうまくもてない
間違ったら怒られるかなと不安だからやるのが怖い
(想像です)

お互いにそんな言葉は口にしなかったけれど
いろいろ整理するとこのような状態だったと思う

悲しい平行線

その頃の私の目標は「良好な親子関係」だったので
今のままでは、良好な親子関係ではないなぁと思い
宿題のことや、いわゆる理想の生活習慣・学習習慣を
身につけさせることは気にしないことにした
(本当は胸のあたりで、ちくちくひっかかっていはいたけど
目をつむり)

それでもやっぱり宿題をやってほしいと願ってしまう


親は帰宅後すぐにやってほしいとか
学童でやってきてほしいとかいろいろ思うけれど
あまりに宿題をやらない子だった場合
きっと怠惰だけではない理由があるので
「やりなさい!」「なんでやらないの?」では
たぶん解決しない

理由を知ろうとすること
学年が小さければ小さいほど口で上手に説明はできないので
親として怠惰以外の理由を想像することから
はじめるのがいいのではないかなと思っている

現在のわが子の宿題事情

今現在、私が何も言わなくても
帰宅後すぐに宿題に取組んでいる
担任の先生が学校でやる時間をつくってくれることもあり
学校で済ませてくることもある

いろいろきっかけがあって
そうなったのだけれど
「良好な親子関係」
を目標にしたことはナイス判断だったと
あの頃の自分をほめたい気持ちになる
どうして帰宅後にやるようになったのかは、長くなるのでまた今度・・・


下の子の宿題事情

ここまで書いたのは、上の子の話
下の子はどうしてるかというと・・・
やる時間は定まっていません!
そして、こちらの対応も定まっていません!!

なので、振り返ると結構バトってしまっている
上の子と下の子で性格が違うので
同じようにはいかないと思いつつ

下の子にはつい、「早くやりなよ」と声をかけてしまう
「もう、やらなくてもいいよ」(絶対やれよ的な圧を含む)
と声をかけるときもある

性格は違えど、わが子は二人とも基本真面目で
本人達に「やっていかない」という選択肢はなさそうなので
「やらなくていいよ」といったところで 気が楽になるということはない
「突き放された」と感じて 悲しんでいる様子がある

ごめんよ・・・。
この記事を書きながら、私は大いに反省した
上の子のときの経験を活かせていない

下の子は、宿題をやるとき、とにかく一緒にいてほしいようだ
父でも母でも 一緒にやってほしいという思いがありそう
なので、どのタイミングでもいいから、
とりあえず一緒にやれば、そのうち一人でやれるパワーがたまるかな
なんて願っている
どうなるかなんて ほんとに 分からないのだけれどね

宿題はいつやったっていい

まだ書きたいことが次々に浮かぶ・・・
長くなりそうなので一旦まとめると

宿題はいつやったっていい!!
学校では、ぎっちぎちにスケジュールが決まっている中
行動しているんだもの
家に帰ってからのスケジュールくらい
自分で決めたらいいと思う

いつなら、どんな場所なら、一番負担なくできるかなと
1年間くらい試行錯誤して見つけたらいいし
それがどんどん変わっていってもいいと思う

宿題がない学校だってあるし
内容もバラバラ
シンガポールのインターに通っているお友達に聞いたら
週の初めに算数や国語だけでなく体育などの各教科から
9つくらい課題がでて、その中からいくつか自分で選び
やる日も自分で決めて1週間以内にやるという
宿題の出され方だといっていた

宿題に振り回されすぎず
うまいこと付き合っていけるといいなと
自分にも言い聞かせる

そのためには、宿題をやらないと大変なことになる!
なんていう固定概念を捨てないとなと思う

「教員」としての自分が顔をだすとそれが難しいときも
あるのだけれどね

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