東京新聞杯(GⅢ) レース考察と期待の穴馬
1.実績馬登場
今週末の日曜東京メインはGⅢ東京新聞杯!
ブレイディヴェーグ、ジオグリフ、シャンパンカラーのGⅠ馬を筆頭に重賞勝ち馬10頭が登録。
そこに加えて重賞未勝利ながら人気・実力を背負うであろうボンドガール、ウォーターリヒトが加わりGⅢというには勿体無い好メンバーでのレースになりそうな今年の東京新聞杯!
1番人気はブレイディヴェーグになりそうだけど、マイル未勝利なのはやや気掛かり。
去年はマスクトディーヴァがまさかの大出遅れで沈んだように、後ろに控えると届きにくいのがこの時期の東京の芝コース。
冬枯れ防止のために洋芝をオーバーシードしている馬場は全体時計は早くても、上がりで34秒を切ることが少なくなる傾向に。
切れ味よりも持続力やパワーが必要そうな目線で、どのお馬さんが有利になりそうか、そして、期待の穴馬はどのお馬さんになるのか考えていくにゃ。
2.東京新聞杯 レース考察と期待の穴馬3頭
今回の出走馬を眺めてみて、少し厄介なのが明確な逃げ馬がいないこと。
今までの競馬を見返すと、セオが条件戦時代にハナを切って勝っていたことがあるので、可能性的には一番高そう。
その他にはコラソンビート、マテンロウスカイ、メイショウチタンも先頭に立ったレース経験があるので、この辺りが固まった先団になるのか。
その後ろにオールナット、サクラトゥジュール、ジオグリフ、ボンドガール、ロジリオンあたりが好位から中団前目、その後ろにシャンパンカラー、ゾンニッヒ、ブレイディヴェーグ、ラーグルフが中団後ろ、後方にウォーターリヒト、オフトレイル、ジュンブロッサムといったイメージでレースが進みそう。
先週の東京の芝コースを振り返ってみると、特に土曜日は開幕週らしく逃げ・先行有利の傾向が強く、雨の影響があった日曜日も馬券内のうち半数は逃げ先行が確保していた状態。
今週、気温は低いものの冷たい風が吹きまくっている関東地方だけに、馬場も回復しそうで、先週土曜日朝の芝クッション値の9.5くらいあれば、前有利になりそう。それに加えて、冒頭に書いた通り洋芝をオーバーシードして、芝の長さが16㎝と眺めな馬場なだけに、初夏や秋のような最速32秒台に突入できるような馬場ではなく、ややパワーが必要な馬場になっていそう。
これを踏まえて上位に食い込める脚を持っているお馬さんを見切れるかが予想のしどころにゃ。
想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。
(1)サクラトゥジュール(想定オッズ5番人気 14.4倍)
期待の穴馬1番手はサクラトゥジュール!
去年の勝ち馬、そして、前走も京都金杯を制しているのにもかかわらず、それでも5番人気14.4倍の想定オッズに留まっているサクラトゥジュール。
確かにブレイディヴェーグやボンドガールあたりに比べると名前負けするのはわかるけど、前走で退けたウォーターリヒトよりもオッズが付くとはなかなか思えないところ。
その前走の京都金杯は内枠からスタートしてラチ沿いに付けて直線までジッとガマンして、直線上手く捌いて抜け出てきた競馬で、去年の東京新聞杯とそっくりな競馬。鞍上がキング姐さんだけになおさらデジャヴな感じだったけど、本当にキング姐さんと手が合っているのかと思うにゃ。
今年で8歳になるとはいえ、力の衰えは見えず、今回、手ごわい牝馬2騎相手にどこまでやれるかという感じだけど、少なくとも去年退けたマスクトディーヴァを基準に考えればブレイディヴェーグは同レベルと考えられるところ。去年のマスクトディーヴァはスタート大失敗して着外だったけど、仮にまともに走ったとしても、サクラトゥジュール自体は馬券内に好走できたと見て良く、今年も調子落ちがないと見るなら、有力候補に挙げて間違いないと思うにゃ。
(2)ジオグリフ(想定オッズ9番人気 25.5倍)
2頭目はジオグリフ!
3歳時の皐月賞でイクイノックスを退けたのも今は昔、、、。その皐月賞以来勝ち星に恵まれず幾年月、同じ厩舎で競い合ったライバルは既に子供が生まれる一方、ジオグリフは今日も元気に皐月賞以来の栄光を目指す日々。
それでも、去年は中山記念で3着、札幌記念で2着とGⅡで2度馬券内に好走して、一時期の迷走からは脱出してきた感じ。
猫としてここで買えるかなと感じたのは血統面。
父ドレフォンということで、爆発的な末脚というより、ダートでも通じるパワータイプの末脚が産駒のウリだけど、今回の上位人気の1頭、ウォーターリヒトもドレフォン産駒。
そのウォーターリヒト、去年の今頃はシンザン記念ときさらぎ賞で激走して大穴明けたのは懐かしいところだけど、直近、秋も後半に近づいたころ、ちょうど馬場が力を必要としてきた頃から連続好走しており、こういった冬場の力のいる馬場が向いていると見ているにゃ。
そして、ジオグリフ自身2歳時に札幌2歳Sを制したり、共同通信杯でダノンベルーガの2着好走が合ったりと、やはり洋芝や冬の力のいる馬場、何なら皐月賞も連続開催の最終日といった力のいる馬場で活躍しているだけに、今の馬場コンディションなら、ある程度前目の位置を取れるジオグリフが早めに抜け出して守り切ることもありそう。
マイルが短いという意見もあるだろうけど、元々、2歳時に朝日杯FSを選択していたくらいだし、去年出走した安田記念では、あのロマンチックウォリアーから0.5秒差6着も、直線前が詰まる不利があってのもので、3着争いには食い込めたと思うし、前走BCマイルでも5着と目立たないながらもマイルの適性面で劣るようなことはなさそう。
そう思うと、もし単勝25倍の水準で買えるなら妙味タップリと猫は思うのにゃ。
(3)オールナット(想定オッズ7番人気 17.7倍)
3頭目はオールナット!
前走3勝クラスを勝ち上がったばかりだけど、その前走嵯峨野Sで2着に退けた相手が牝馬ながらに朝日杯FSで3着の実績があるタガノエルピーダ、3着ココナッツブラウンは牝馬限定とはいえGⅡローズS5着のココナッツブラウンとかなり骨っぽい相手を下しており、少なくともオープンレベルでなら上位で即通用しそうな雰囲気あり。
では、もう少しレベルの高いGⅢに足りていそうか考えた時に、ピンと来たのが2歳時に出走した京都2歳S7着の実績。
知っている人は知っていると思うけど、この京都2歳S、ある種伝説の一戦で出走14頭中12頭が1勝以上しているハイレベルな一戦!
ちなみに、1勝もできていない2頭は1着馬と14着馬。
14着馬はともかく、1着馬はシンエンペラー!
1勝もできていないのは事実も、京都2歳S後7戦して2着がGⅠジャパンC&ホープフルSにGⅡ弥生賞、3着がダービーと愛チャンピオンSと泣く子も黙る実績。そして、誰もが知っているダービー馬ダノンデサイルが4着。弥生賞馬コスモキュランダが9着、アーリントンCを勝ったディスペランツァが6着とその後の活躍馬に混じってオールナットが7着となると、どこかで重賞をかっても全くおかしくないと思うにゃ。
今までの勝鞍も距離は長くも函館の洋芝や、3月後半の中京、3連続開催目に入った直後の京都と力のいる馬場も苦にしていないので、今の切れより力を求められる東京コースの傾向にも合致していると見て、3頭目の期待馬に挙げるにゃ。
3.まとめと予告
穴馬候補3頭を挙げたけど、上位人気で猫が注目しているのはボンドガール。同じ舞台のデビュー戦では2冠馬チェルヴィニアを退けている舞台でもあるし、ブレイディヴェーグとの比較ならマイル適性はボンドガールのがありそうと思うにゃ。
ブレイディヴェーグもマイルCS4着があるだけに、オッズほどの信頼感はともかく、馬券外と考えるのは危険と思うにゃ。
一方、3・4番人気に推されそうなウォーターリヒト、ジュンブロッサムは脚質的な面で優位性がないので、外枠とか引いたらかなり評価を落とすことになりそう。
そして、穴馬と指摘になるのがもう1頭いて、ロジリオン!
とにかく勝ちみには遅いものの相手なりに走れるのも長所!
今回も前目に道中付けられそうなだけに、内枠引ければ先団でレースが出来そうで馬券内に好走する可能性もかなりありそう。
さて、考察はこれくらいにしておくにゃ。
当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてください。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。