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オーシャンステークス(GⅢ) レース考察と期待の穴馬
1.いざ、高松宮記念!
先週の阪急杯も終わり、高松宮記念を頂点とする2025年春スプリント戦線の前哨戦はオーシャンステークスを残すのみ!
高松宮記念の前哨戦として施行されてきたこのレースも20回目の節目を迎え毎年の春の中山競馬初日の風物詩としてすっかり定着。
開幕週の綺麗な馬場でのスピード勝負、今年はどうなることやら。
出走予定馬を見渡すと、2年前のスプリンターズSの覇者ママコチャに、2年前のこのレースの覇者ヴェントヴォーチェも元気に参戦。中山芝1200m3連勝中と勢いのあるステークホルダーに明け4歳で既に中山のリステッドを勝っているペアポルックスといった、今後の期待を背負ってのお馬さんと、実績馬・上がり馬入り混じっての戦いになる見込み。
そして、言わずもがな開幕週ということで、勝負に絡むにはある程度の位置取りが出来るお馬さんでないと難しくなる逃げ・先行馬有利な馬場。
多少、ハイペースになってもそのまま勢いでゴールに飛び込める馬場状態の為、逃げて結果を残したお馬さんを確りと見抜いて予想したいにゃ。
2.オーシャンステークス レース考察と期待の穴馬3頭
逃げ・先行有利と書いたものの、今回の登録馬の中に徹底した逃げを打つお馬さんは不在。
候補としてはウイングレイテスト、ペアポルックス、テイエムスパーダ、ウインモナークあたりか。この4頭の中ではテイエムスパーダが過去32秒台で前半600mを飛ばしていった実績を持っているし、逃げないと何も起こらないお馬さんだけに、引っ張るのがテイエムスパーダ、その後ろにペアポルックスが続いて、ウインの2期は好位追走が一番ありうるか。
その後ろのあたりにママコチャ、ヴェントヴォーチェ、オーキッドロマンス、ステークホルダーといった有力どころが構えていきそう。
その後ろの中団にクムシラコ、ショウナンハクラク、プルパレイあたりがつづき、後方集団にオフトレイル、レッドモンレーヴといった隊列になりそうかにゃ。
みんな知っているとおり、春の開幕週の中山はとにかく前有利!
特に、ハイペースで言った逃げ・先行が粘りやすく、前半で作ったアドバンテージが直線の坂での減速を上回るのがその要因。
一方、前後半の差が1秒もないようなミドルペースになると、馬群が詰まって末脚勝負になるからか、先団から中団前目のお馬さんの差しが効くような展開に。
ハイペースだった昨年は先団後ろに構えた組が上位独占だし、前半のペースが落ち着いていた一昨年は中団あたりからの差し勢が上位独占。
このペースの見極めが必要だけど、ホントの後方待機は3年前のナランフレグのような型を持ったようなお馬さん以外はチャンスがない感じ。
これを踏まえてどのお馬さんを穴候補にしてこうか考えるにゃ。
想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。
(1)ウイングレイテスト(想定オッズ7番人気 16.2倍)
1頭目はウイングレイテスト!
昨年の函館SSで初の1200m戦に出走したにもかかわらず、サトノレーヴの2着に好走。さらに新潟に転戦してさらに距離短縮となった新潟千直アイビスSDでも2着とスプリント戦でも好勝負出来る能力を見せたウイングレイテスト。勢い乗り込んだスプリンターズSでは痛恨の大外枠を引いてしまったのと、逃げ争いの相手が強烈なスタートダッシュが武器のピューロマジックと相手が悪く、前半32.0秒の流れを途中まで付いていくことになり、最終的には直線に入って早々脚が止まってしまった無念のレース。
その後、3か月弱休んで年末の阪神Cに出走も18頭立て17着と大きな着順に。ただ、このレースよく見ると直線グイっと伸びかけたものの、残り200mあたりで手ごたえが悪くなって万事窮したような走り。このレースも着順こそ大きいものの勝ち馬から1.0秒差しか離れておらず、残り200mまでの走りを見る限り評価落とす必要はなさそう。
今回、そこまで強烈なラップを踏んでくるような同型もいないため、外過ぎない枠からスムーズにスタートできればかなりの確率で好走してくれるのではないかと見てるにゃ。
(2)ウインモナーク(想定オッズ8番人気 19.8倍)
2頭目はウインモナーク!
3走前のセプテンバーSの勝利でOP入りしたウインモナーク。
その後もOP2着、リステッド3着とオープンクラスでも通用することは証明済み。それもそのはず、出世がだいぶ遅れたけど、3歳時にはGⅢ葵Sでウインマーベルの0.4秒差4着に好走していて、素質は元々あったお馬さん。
脚質的に好位から抜け出してくるタイプで、開幕週の中山との相性も良さそう。今回、年末以来の3か月ぶりも休み明け4戦で2連対と苦手にはしておらず、後は相手関係のみ。
前走のラピスラズリSで今回上位人気に推されるであろうベアポルックスとは0.3秒差3着。前回はベアポルックスが56㎏と斤量優位だったところ、今回は同斤で差が詰まることから、枠順と展開一つで2頭の順位が入れ替わる可能性は十分あるはず。
それ以外の相手との実力比較としてはGⅠばママコチャが抜けているにしても、それ以外はそこまで抜けた実績があるわけでもなく、ウインモナークにもチャンスはあると見たにゃ!
(3)オーキッドロマンス(想定オッズ9番人気 37.4倍)
3頭目はオーキッドロマンス!
2歳のデビュー後、3歳の夏までは1400mを主戦場に重賞で2着2回、古馬混合戦が始まった6月に古馬を相手にリステッドを早々に勝つなど、その後の活躍を期待したけど、夏休み明けの京成杯AHから前走まで4連敗と振るわない状況。
今回、1200mへの距離短縮ということで新味を狙いにきたかと思いきや、2歳時に福島の未勝利→中山のOPカンナSと連勝した舞台。
近走、チークピーシーズを着用していて集中力を保とうとしているくらいなので、距離短縮は良い変化になりそう。
去年の春に競い合っていたダノンマッキンリーやロジリオンが活躍している中、オーキッドロマンスもこのテコ入れで輝きを取り戻せるか、試金石の一戦と見て期待したいにゃ!
3.まとめと予告
今のところ人気はママコチャが抜けた1番人気になりそうで、離れた2番人気集団に上がり馬のステークホルダーや明け4歳のベアポルックス、重賞勝ち馬のヴェントヴォーチェやオフトレイルあたりが人気どころになりそうだけど、この辺りのお馬さんは出方一つで中団から後方になりそうで、前目のお馬さんが馬券内に残るか突っ込むかの余地は十分にありそうなイメージ。
流石に実績からママコチャは馬券内に食い込む可能性は極めて高そうだけど、それ以外の上位人気は確りと精査して考えないと痛い目見そうな気がするにゃ。
さて、考察はこれくらいにしておくにゃ。
当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてください。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。