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満員電車の濡れ事          第2話                 官能小説


次の日の朝も、律子はマンションのエレベーターの前に立っていた。
 
 
「おはようございます。」
 
 
僕は律子に挨拶した。
 
 
律子は、
 
「おはようございます。」
 
と笑顔で挨拶を返してくれた。
 
 
相変わらず綺麗だ。
 
 
僕たちはエレベーターを降りると駅まで一緒に歩いた。
 
歩きながら律子とお互いの家庭のこと、仕事のことを語り合った。
 
 
駅に着くと改札口を通ってプラットホームに出た。
 
通勤客で混雑している。
 
電車が停まると僕は電車に乗り込んだ。
 
すぐ後ろから律子も乗ってきた。
 
後ろの客に押されて、律子の身体は僕の背中に密着している。
 
僕の背中に律子の胸の柔らかい感触が伝わってくる。
 
電車が揺れる度に、律子の胸が僕の背中を強く押しつけてくる。
 
 
 
僕は昨日のように身体の正面で律子の胸の感触を味わいたいと思った。
 
電車の大きな揺れを利用して、体の向きをクルリと変えた。
 
 
律子と正面で向き合った。
 
 
律子と目が合った。
 
律子は嬉しそうにほほ笑んだ。
 
 
 
その時だ、急に電車が大きく揺れた。
 
律子は思わず僕の手を握ってきた。
 
僕も律子の手を握り返した。
 
 
電車の揺れがおさまり、僕は手の力を緩めた。
 
でも、律子は僕の手を握ったまま離さない。
 
僕はまた、律子の手を強く握った。
 
律子も強く握り返してきた。
 
 
律子の降りる一つ前の駅で僕は電車を降りた。
 
手のひらに律子の柔らかく温かい手の感触がかすかに残っていた。
 
 
 
 
次の日の朝も、マンションのエレベーターの前で律子の姿を探した。
 
律子の姿はなかった。
 
 
エレベーターを降りると急いでマンションを出た。
 
そこにも律子の姿はなかった。
 
駅まで伸びる道路を見渡しても律子の姿はない。
 
 
今日は、律子のあの身体の感触を味わえないのか・・・僕は少しがっかりした気持ちで駅まで歩いた。
 
 
駅に着き、改札口に差し掛った。
 
 
改札口の横に律子が立っていた。
 
律子は僕を見つけるとにっこり微笑んで、軽く会釈した。
 
 
僕も会釈を返すと、律子は僕の後に続いて改札口を通った。
 
プラットホームに並んで立つと律子は僕に顔を向け
 
 
「ひろしさんを改札口でお待ちしてたんです。」
 
 
僕は思いがけない律子の言葉に一瞬心臓が大きく動いたが、すぐに嬉しさがこみあげてきた。
 
 
「僕もマンションから駅まで、律子さんの姿を探したんです。僕を改札口で待ってくださってたなんて、嬉しいです。」
 
 
僕がそう言うと、律子は嬉しそうにほほ笑んだ。
 
 
電車が到着した。
 
 
僕は律子と一緒に乗り込んだ。
 
電車が発車すると、加速する度に揺れが激しくなる。
 
律子はすぐに僕の手を握ってきた。
 
気がつくと手の甲が律子の膝に触れていた。
 
スカート越しに膝の温もりと弾力が手の甲に伝わってくる。
 
 
律子は僕の手を膝に強く押し付けた。
 
僕の手のひらが律子の膝にピッタリと密着している。
 
律子は僕の手の感触を味わっているようだ。
 
 
律子の膝を覆うストッキングのザラザラした感触が手のひらに伝わってきた。
 
律子は手に力を込め、僕の手をスカートの奥に導いていく。
 
僕の手は少しずつストッキング越しに律子の膝を上に滑っていく。
 
 
指先がショーツに届いた。
 
ストッキング越しにショーツの温かい湿り気が伝わってくる。
 
 
律子は僕の手のひらに下半身を強く押し付けてきた。
 
律子の秘所の割れ目の感触を中指に感じた。
 
中指で割れ目を圧迫すると、指先に温かい湿り気を感じた。
 
 
律子は目を閉じ、耳を真っ赤にして、僕の指の感触を噛みしめている。
 
 
 
その時、電車は僕の降りる駅に到着した。
 
 
「電車を降りないと」
 
 
僕は律子の耳元でささやいた。
 
 
律子は僕の手を離した。
 
 
僕は電車を降りた。
 
 
指先に律子のスカートの奥のぬくもりが残っていた
 
 
 
 
次の日の朝、マンションのエレベーターにも駅に向かう道路にも律子の姿は見えない。
 
今日は金曜日。律子のご主人が福岡から律子に会いに来る日だ。
 
 
「今日も改札口で待っていてくれるかな?」
 
 
僕の期待通り、律子はその日も駅の改札口の横に立っていた
 
 
僕と律子はプラットホームに並んで立った。
 
電車が停まると二人一緒に乗り込んだ。
 
 
律子はすぐに僕に身体を密着させ、僕の手を握り、膝に押し付けてきた。
 
 
律子は通勤電車での僕の手の感触を楽しんでいるようだ。
 
 
僕は手を律子のスカートの中に入れた。
 
律子は下半身を僕の手に押し付けてきた。
 
手のひらが律子のショーツに触れた。
 
布越しに律子の秘部の熱を帯びた湿り気が伝わってきた。
 
 
僕はストッキングの腰ゴムをショーツの位置まで下げ、ショーツの中に手を入れた。
 
指先が陰毛に触れた。
 
指を陰毛の奥に伸ばすと割れ目をとらえた。
 
そこは熱く潤っていた。
 
 
 
その時電車は僕の下りる駅に到着してしまった。
 
 
「僕は電車を降りないと・・・」
 
 
僕がそう言うと、律子は
 
 
「次の私の駅まで一緒に乗ってください。」
 
 
と言って、僕の手を強く握りしめた。
 
 
 
とうとう電車は発車してしまった。
 
 
僕は指先で律子の秘部を触った。
 
指先はびっしょり濡れた。
 
 
電車はあっという間に次の駅に着いてしまった。
 
僕と律子は一緒に電車を降りた。
 
 
改札口の手前で律子は立ち止まり、僕の顔をじっと見つめながら
 
 
「ひろしさん。今日の夕方お会いできませんか?」
 
 
「今日はご主人が会いに来る日ではないんですか?」
 
 
「主人は明日福岡で接待ゴルフがあるそうなので、今日は私のマンションには来ないんです。」
 
 
僕は今日、妻が職場の女子会で帰りが遅くなることを思い出した。
 
 
「私の妻も今日、職場の女子会で帰りが遅くなるんです」
 
 
「だったら今夜うちへいらっしゃいませんか?一緒にお食事でも」
 
 
思いがけない律子の誘いに、僕の胸は高鳴っていた。
 
 
「いいですね。今日は5時に仕事が終わるので6時過ぎにお宅に伺います」
 
 
「ごちそうは作れないけど、お待ちしています」
 
 
律子は嬉しそうにほほ笑んだ。
 
 
そして改札口を出ていった。
 
 
 
 
改札口の手前で律子を見送ると、僕は急いで下りの電車に飛び乗った。
 
急がないと会社に遅刻してしまう。
 
 
 
下りの電車に乗ると、律子の秘部を触った指を顔に近づけた。
 
鼻の奥をツーンと刺激する甘酸っぱい匂いが微かに残っていた。
 
 
電車を降りると駅のトイレで急いで手を洗った。
 
 
結局その日は会社に遅刻した。
 
 
 
 

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