夫の奇行~義理家族編~
久しぶりに夫の家族と一日を過ごした。
誰も私に、夫との現状についての話をふらなかった(夫が私に一方的に家庭内離婚を告げた件)。
夫の家族とは、私にとっての義理母(義理父は別居中)、義理姉、義理妹、そして義理弟。
義理の姉、及び、義理の妹は共に未婚のシングルマザー。義理の弟は、最後の彼女に酷い振られ方をしてから早10年近く、シングル。
三人共、義理母と同居、または、義理母家の近くに住み、隔週程度の頻度で、義理母家に集まる。
夫を含めた義理家族は、あまり他人を信用しない。「家族が第一」、「唯一信用できるのは家族」というような考え方をするため、パートナーはおろか、友人関係もひたすら狭い。
つまり、唯一の部外者(嫁いだ者)は私。とっても風通しの悪い家族。
義理母は私に「あなたのことは実の娘だと思っている」と言う。
嘘だ。
夫が私に一方的に告げた家庭内離婚。夫の希望通りに私は、彼の家族には何も言わなかった。
ある日夫に「家族に伝えたから」と突然告げられ、「やっと誰かと話せる」と喜びながら義理の母に「夫とのことで話をしたい」とメッセージを送った。
返ってきたのは「最近忙しいから時間が取れない。きっと大丈夫よ」。
彼女は友人もいなけりゃ、出不精で、予定なんて一切ない。家事と、同居する12歳の孫の育児を手伝う以外に「すること」はない。孫だって12歳になれば手もかからない。
要は、私のための小一時間程度、いつでも割けたはずだ。
つまり、彼女は逃げた。私を避けた。
私は二度と彼女を追わないと決めた。こんな義理母ならば、例え話をしても、息子の肩だけを持つだろうから。
悲しかったし、悔しかった。
義理姉妹と義理弟も、我々夫婦の現状を知っている。でも、誰も私に声を掛けなかった。
皆でひたすら、表面上の会話をして笑い、平和を装っていた。
義理母、義理姉妹、義理弟、誰もが私と2人きりになった瞬間が何度かあった。でも誰も私に声を掛けなかった。
もう、悲しくもなかったし、悔しくもなかった。
私の話を聞いて欲しいわけじゃない。私の肩をもって欲しいわけじゃない。
ただ、一つだけ、理解ができなかった。
「家族が第一」、「唯一信用できるのは家族」なのであれば、何故、自身の息子であり、兄であり、弟である夫の夫婦関係を救う手助けをしないのか?
家族ならばこそ、核の問題について議論、討論し、泣き笑いしながら、絆を深めるのではないのか?
それとも、問題から目を背け、表面上の笑いを保つことが家族なのか?
唯一既婚者だった夫が出戻ることを、皆が諸手を上げて喜んでいるのか?
わからない。
私にはわからなかった。
何もなかったように義理姉妹が見せる笑顔、義理母のが楽しそうに料理を振るまう姿を見ながら、「私も今はこの浅い関係に付き合おう」と思った。
いつか私にエネルギーが溜まるまで。。